立春



二十四節気

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  • 啓蟄

  • 春分

  • 清明


  • 穀雨

  • 立夏

  • 小満

  • 芒種

  • 夏至

  • 小暑


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  • 立秋

  • 処暑

  • 白露

  • 秋分

  • 寒露


  • 霜降

  • 立冬

  • 小雪

  • 大雪

  • 冬至

  • 小寒


  • 大寒






立春(りっしゅん)は、二十四節気の第1。正月節(旧暦12月後半から1月前半)。


現在広まっている定気法では太陽黄経が315度のときで2月4日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/8年(約45.66日)後で2月5日ごろ。


期間としての意味もあり、この日から、次の節気の雨水前日までである。




目次





  • 1 季節


  • 2 日付


  • 3 旧暦と立春

    • 3.1 新年立春と年内立春


    • 3.2 年内立春の歌



  • 4 七十二候


  • 5 前後の節気


  • 6 脚注


  • 7 関連項目




季節


冬が極まり春の気配が立ち始める日[1]。『暦便覧』には「春の気立つを以って也」と記されている。冬至と春分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、この日から立夏の前日までが春となる。九州など暖かい地方では梅が咲き始める。二十四節気が成立した中国内陸部は大陸性気候のためこの時期は気温が上がり始めているが、海に囲まれた日本列島ではずれ込み、立春の頃に寒気や荒天のピークとなることが多い[2]。南岸低気圧の発生も立春を境に多くなり、平成26年豪雪によって、関東で記録的な大雪になったのも立春後である。


立春は八十八夜・二百十日・二百二十日など、雑節の起算日(第1日目)となっている。立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風を春一番と呼ぶ。桜の開花時期は、立春からの最高気温の合計が540℃という概算法がある(ほかに、元日からの平均気温の合計が600℃、2月1日からの最高気温の合計が600℃という方法もある)。


一般的な節分とは、立春の前日のことである。立春の早朝、禅寺では門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣がある。また、中国では立春の日に春餅(チュンビン)を食べる習慣がある。



日付


定気法による立春の瞬間(世界時)と、日本・中国での立春日の日付は表のとおり。日本における時刻はこの表の9時間後となる。
[3][4]






























































































































































































日時 (UT)日本中国
1984年2月4日15:192月5日2月4日
1985年2月3日21:122月4日2月4日
1986年2月4日03:082月4日2月4日
1987年2月4日08:522月4日2月4日
1988年2月4日14:432月4日2月4日
1989年2月3日20:272月4日2月4日
1990年2月4日02:142月4日2月4日
1991年2月4日08:082月4日2月4日
1992年2月4日13:482月4日2月4日
1993年2月3日19:372月4日2月4日
1994年2月4日01:312月4日2月4日
1995年2月4日07:132月4日2月4日
1996年2月4日13:082月4日2月4日
1997年2月3日19:022月4日2月4日
1998年2月4日00:572月4日2月4日
1999年2月4日06:572月4日2月4日
2000年2月4日12:402月4日2月4日
2001年2月3日18:292月4日2月4日
2002年2月4日00:242月4日2月4日
2003年2月4日06:052月4日2月4日
2004年2月4日11:562月4日2月4日
2005年2月3日17:432月4日2月4日
2006年2月3日23:272月4日2月4日
2007年2月4日05:182月4日2月4日
2008年2月4日11:002月4日2月4日
2009年2月3日16:502月4日2月4日
2010年2月3日22:482月4日2月4日
2011年2月4日04:332月4日2月4日
2012年2月4日10:222月4日2月4日
2013年2月3日16:132月4日2月4日
2014年2月3日22:032月4日2月4日
2015年2月4日03:582月4日2月4日
2016年2月4日09:462月4日2月4日
2017年2月3日15:342月4日2月3日
2018年2月3日21:282月4日2月4日
2019年2月4日03:142月4日2月4日
2020年2月4日09:032月4日2月4日
2021年2月3日14:592月3日2月3日
2022年2月3日20:512月4日2月4日
2023年2月4日02:422月4日2月4日
2024年2月4日08:272月4日2月4日
2025年2月3日14:102月3日2月3日
2026年2月3日20:022月4日2月4日
2027年2月4日01:462月4日2月4日
2028年2月4日07:302月4日2月4日
2029年2月3日13:202月3日2月3日


グレゴリオ暦による17世紀から24世紀までの日本の立春は表のとおり
[5][6][7]
2018年の立春は2月4日。[更新]


365日からの超過分が毎年蓄積し、 4年に一度閏年でリセットされる様子が分かる(立春は閏日の挿入される2月末日より前のため、 4で割って1余る年が先頭)。


1985年から2020年までは2月4日だが、1984年までは2月5日、1897年までは2月3日もあった。2021年からは再び2月3日が現れる(2021年が日の境界に近いため、不確かさが残る)。


















































































































































































































































































年を4で割った余り確定困難な(日を跨ぐ)年
1230真夜中の前後10分

1601年 - 1612年
4日4日4日4日1609(3-4日),

1613年 - 1644年
3日4日4日4日1642(3-4日),

1645年 - 1676年
3日3日4日4日

1677年 - 1700年
3日3日3日4日

1701年 - 1708年
4日4日4日5日

1709年 - 1748年
4日4日4日4日1745(3-4日),

1749年 - 1780年
3日4日4日4日

1781年 - 1800年
3日3日4日4日

1801年 - 1816年
4日4日5日5日1815(4-5日),

1817年 - 1848年
4日4日4日5日1848(4-5日),

1849年 - 1884年
4日4日4日4日

1885年 - 1900年
3日4日4日4日

1901年 - 1916年
4日5日5日5日

1917年 - 1952年
4日4日5日5日1918(4-5日),

1953年 - 1984年
4日4日4日5日

1985年 - 2020年
4日4日4日4日

2021年 - 2056年
3日4日4日4日2021(3-4日), 2054(3-4日),

2057年 - 2088年
3日3日4日4日

2089年 - 2100年
3日3日3日4日

2101年 - 2120年
4日4日4日5日

2121年 - 2156年
4日4日4日4日

2157年 - 2192年
3日4日4日4日2157(3-4日),

2193年 - 2200年
3日3日4日4日

2201年 - 2224年
4日4日5日5日

2225年 - 2260年
4日4日4日5日2260(4-5日),

2261年 - 2296年
4日4日4日4日2293(3-4日),

2297年 - 2300年
3日4日4日4日

2301年 - 2328年
4日5日5日5日2326(4-5日),

2329年 - 2360年
4日4日5日5日

2361年 - 2396年
4日4日4日5日2396(4-5日),

2397年 - 2432年
4日4日4日4日

2433年 - 2464年
3日4日4日4日

2465年 - 2496年
3日3日4日4日

2497年 - 2500年
3日3日3日4日

2501年 - 2528年
4日4日4日5日

2529年 - 2568年
4日4日4日4日2532(4-5日), 2565(3-4日),

2569年 - 2600年
3日4日4日4日

2601年 - 2636年
4日4日5日5日

2637年 - 2668年
4日4日4日5日2668(4-5日),

2669年 - 2700年
4日4日4日4日

2701年 - 2704年
5日5日5日5日2701(4-5日),

2705年 - 2736年
4日5日5日5日

2737年 - 2768年
4日4日5日5日

2769年 - 2800年
4日4日4日5日


旧暦と立春


立春は旧暦1月1日だという勘違いがあるが、ほとんどの場合は正しくない。旧暦1日は必ず朔(新月)だが、立春は朔に関係なく定められるため、多くの年は1日にならない。ただし約30年に1度、立春が朔と重なり、旧暦1月1日になる年がある(朔旦立春)。近年は1954年・1992年がそうで、次は2038年と予測される。


旧暦(中国・日本の太陰太陽暦)では元日が立春前後に置かれる。それは立春のころを年初にし、春の始まりと年の始まりを一致させるためである。これを夏正(かせい)という。古代中国夏王朝の正月という意である。平気法ではそのために、立春の次の雨水を含む月を正月(1月)とする。定気法での月名の定義はやや複雑だが、結果はやはり、雨水を含む月が正月となる。


節切りにあっては立春が年初となる。四柱推命や風水などの占いでは、節分までは前年に属し、立春をもって年が改まるとしているものが多い。節分の豆撒きは立春を年初として、新しい年の幸運を願っての昔からの習慣である。


二十四節気の「立春」は、『暦便覧』では「春の気立つを以って也」とされるが、時候的な解説では、「大寒から立春までは一年のうちで最も寒い季節であり、立春を過ぎると少しずつ寒さが緩み始め、春の気配が忍び入ってくる」とされるのが一般的である。ただ注意が必要なのは、このような気象的事象のゆえに「立春」が定められたのではなく、冬至から春分への中間点として、暦法上の要請から定められたものだということである。


春の区分は、西欧では習慣的に暑くも寒くもない季節、つまり、春分から夏至までを spring とする。古代中国では昼夜の長短のピークとなる二至(夏至、冬至)と、昼夜の長さがほぼ同じとなる二分(春分、秋分)を各季節の分かれ目とし、これらの中間に各季節の極として四立(立春、立夏、立秋、立冬)を設けた。なお、日本の気象庁では、3月 - 5月が春、6月 - 8月が夏、9月 - 11月が秋、12月 - 2月が冬としている[8]



新年立春と年内立春


立春の旧暦での日付は大まかに言って、半分の年では新年1月の前半、半分の年では旧年12月(あるいは希に閏12月)の後半である。旧年12月(または閏12月)の立春を年内立春、新年1月の立春を新年立春と呼ぶ。また特に旧暦1月1日にあたる場合を朔旦立春(さくたんりっしゅん)と呼び、非常に縁起のよい日とされている。


より正確に言えば、立春の次の節気である雨水を含む暦月が1月なので、立春翌日から雨水当日までの約半月間に朔(新月)があれば、立春は前年12月(または閏12月)なので年内立春であり、その期間に朔がなければ立春は1月であり新年立春となる。


このように旧暦では年の初めか終わりに立春があり、年によっては2回立春がある反面、立春がない年も発生する。この立春のない年を盲年と呼び、結婚には不向きであるとの伝承がある。


近年の立春の旧暦での日付は次のとおり(未来は予測)。19年周期(メトン周期)でほぼ同じ日付が繰り返され、近年では19年中10年が年内立春、9年が新年立春である。


















































































新暦旧暦新暦旧暦
1992年02月04日1992年01月01日
2011年02月04日2011年01月02日
1993年02月04日1993年01月13日
2012年02月04日2012年01月13日
1994年02月04日1993年12月24日
2013年02月04日2012年12月24日
1995年02月04日1995年01月05日
2014年02月04日2014年01月05日
1996年02月04日1995年12月16日
2015年02月04日2014年12月16日
1997年02月04日1996年12月27日
2016年02月04日2015年12月26日
1998年02月04日1998年01月08日
2017年02月04日2017年01月08日
1999年02月04日1998年12月18日
2018年02月04日2017年12月19日
2000年02月04日1999年12月29日
2019年02月04日2018年12月30日
2001年02月04日2001年01月12日
2020年02月04日2020年01月11日
2002年02月04日2001年12月23日
2021年02月04日2020年12月23日
2003年02月04日2003年01月04日
2022年02月04日2022年01月04日
2004年02月04日2004年01月14日
2023年02月04日2023年01月14日
2005年02月04日2004年12月26日
2024年02月04日2023年12月25日
2006年02月04日2006年01月07日
2025年02月03日2025年01月06日
2007年02月04日2006年12月17日
2026年02月04日2025年12月17日
2008年02月04日2007年12月28日
2027年02月04日2026年12月28日
2009年02月04日2009年01月10日
2028年02月04日2028年01月09日
2010年02月04日2009年12月21日
2029年02月03日2028年12月20日


年内立春の歌


『古今和歌集』の巻頭には、年内立春を詠んだ歌がある。


ふるとしに春たちける日よめる







年のうちに 春は來にけり 一年(ひととせ)を去年(こぞ)とやいはむ 今年とやいはむ




—在原元方


年明け前に立春となった日に詠んだ歌







年が明けないうちに立春が来てしまった。昨日までの一年(一月一日から節分)を去年と言おうか、今年と言おうか




—現代語訳



七十二候


立春の期間の七十二候は以下のとおり。


初候


東風解凍(はるかぜ こおりを とく):東風が厚い氷を解かし始める(日本・中国)

次候


黄鶯睍睆(うぐいす なく):鶯が山里で鳴き始める(日本)


蟄虫始振(ちっちゅう はじめて ふるう):冬籠りの虫が動き始める(中国)

末候


魚上氷(うお こおりを のぼる):割れた氷の間から魚が飛び出る(日本・中国)


前後の節気


大寒 → 立春 → 雨水



脚注


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  1. ^ 天体観測ハンドブック―「天文年鑑」を100%活用するために, 誠文堂新光社 (たとえば1970年)


  2. ^ こよみのページ - なぜずれる? 二十四節気と季節感


  3. ^ 国立天文台 暦要項 各年版より世界時換算(1984年 - 2016年)


  4. ^ 2009年版より理論が更新されているが、「分」の精度でほとんど違いはない。


  5. ^ 現代の天体力学による位置推算のため、過去の暦の記述とは必ずしも一致しない(代わりに分単位の精度がある)。
    将来の見積もりについては(主に閏秒の不確かさから)日付が前後する恐れがある(10分の誤差を見込んだが、表の末尾では恐らく不足)。



  6. ^ JPL HORIZONS Web-Interface (2015年8月22日 Ver 3.9.8) 取得後 TT→UT 変換


  7. ^ NASA による ΔT の解説 と 計算式


  8. ^ 気象庁(時に関する用語)


関連項目





  • 節分 - 立春の前日

  • 春節


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