サーマッラー













サーマッラー
سامراء
イラクの旗


Les dômes de Samarra en 1970 (2).jpg
位置

サーマッラーの位置。バグダードの北西の位置図
サーマッラーの位置。バグダードの北西
行政



イラクの旗 イラク
 県

サラーフッディーン県
 市

サーマッラー
人口

人口
(現在)
  市域
20万人

サーマッラーسامراء Sāmarrāʾ)はサラーフッディーン県に属するイラクの都市。




目次





  • 1 歴史


  • 2 世界遺産

    • 2.1 登録基準



  • 3 関連項目




歴史


チグリス川に面しており、メソポタミア文明以来の歴史を持つ。


4世紀のローマ皇帝ユリアヌスが死去した街である。


アッバース朝の時代に、カリフのムータスィム(位833年-842年)が、バグダードからサーマッラーに都を遷した。その後、約50年間にわたって首都として繁栄し、壮麗な宮殿や巨大なモスクが建造された。


20世紀に、チグリス川の氾濫を防ぐダムが建設されると、洪水が減って人口が増加し、現在およそ20万人の人口を擁する。


スンナ派が多数を占めているが、シーア派の聖地があり、スンナ派のバアス党を率いて一党独裁していたサッダーム・フセイン元大統領がイラク戦争に敗れて失脚すると、両派の間に緊張が引き起こされるようになった。



世界遺産




















世界遺産サーマッラーの
考古学都市
(イラク)

マルウィヤ・ミナレット
マルウィヤ・ミナレット

英名
Samarra Archaeological City
仏名
Ville archéologique de Samarra
面積
15,058ha (緩衝地域 31,414 ha)
登録区分
文化遺産
登録基準
(2), (3), (4)
登録年
2007年
備考
危機遺産登録(2007年 - )
公式サイト
世界遺産センター(英語)

使用方法・表示

2007年に「サーマッラーの考古学都市」としてユネスコの世界遺産に登録された。イラクの情勢に鑑みて、登録と同時に「危機にさらされている世界遺産」リストにも加えられた。


主な建造物


  • 大モスクと螺旋ミナレット(The Great Mosque and its Spiral Minaret)
焼成煉瓦と石膏モルタルで作られた264m×159mの大モスクは、建造された849年~852年ではイスラム世界最大のモスクであった。高さ10.5mの壁面は均等に並んだ半円の塔で補強されており、16の門を有している。モスクは開けた中庭を囲う4つの部分から構成されている。螺旋ミナレット(マルウィヤ・ミナレット、Al-Malwiya)はイスラム世界で最も際立ったものである。四角の基礎は一辺32mあり、5つの円が層となって54mの高さの巨大な螺旋塔を作り上げている。
  • アブ・ドゥラフ・モスク(Abu Dulaf Mosque)
街の北部に位置し大モスクと似ているもののより小さいアブ・ドゥラフ・モスクは、四方を柱廊玄関(ポルティコ)で囲われた一つの中庭からなっている。モスクの壁面は半円形の塔で補強されている。ミナレットも大モスクと似通っているが、規模は小さい。
  • カリフ宮殿(The Caliphal Palace(Qasr ar-Khalipha))
カリフのアル・ムータシィム・ビラーの命で作られたカリフ宮殿は、大通り沿いのティグリス川を見渡す位置にある。アラブイスラーム世界において最大級の宮殿であり(125ha)、居住区、ホール、施政室、ディワーン、衛兵詰所、休憩所などを含んでいる。後期古代の皇帝宮殿として唯一のもので、初期の配置が完全に残されている。宮殿の発掘は1910年から行われているが、4分の3が未だ埋まったままであり、西側庭園は水没した状態にある。
  • アル・フワイシラ宮殿(Al-Huwaysilat Palace)

  • バルクワラ宮殿(Balkuwara Palace)

  • アル・マシュク宮殿(Al-Ma'shuq Palace)

  • バイト・アル・ザハリフ(Bayt al-Zakharif)

  • フスン・アル・カディシーヤ(Husn al-Qadisiyya)

  • アル・ムシャラハト宮殿(Al-Musharrahat Palace)

  • アル・イスタブラト(Al-Istablat)

  • テル・アル・アリジ(Tell Al-Alij)

  • クバット・アル・スライビーヤ(Qubbat al-Sulaybiyya)

  • アル・ジャファリ宮殿(Al-Ja'fari Palace)


登録基準


この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。


  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。

  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。

  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。


関連項目




  • ハサン・アスカリー

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