スライドギター



スライドギター(slide guitar、別名:ボトルネックギター)は、ギターの奏法のひとつ。スライドバーと呼ぶ棒を指に装着または持ち、弦がフレットや指板から浮いた状態のままバーを任意の位置で弦に接触させ、ピッキングして発音する奏法である。




目次





  • 1 概説


  • 2 スライドバー


  • 3 スライドギターで著名な演奏者

    • 3.1 海外


    • 3.2 国内



  • 4 関連項目


  • 5 脚注


  • 6 出典


  • 7 外部リンク




概説





デヴィッド・ユージン・エドワーズによるボトルネック奏法


別名であるボトルネックギターの由来は、もともとは薬瓶や酒瓶などの瓶の首の部分をカットしたもの(ボトルネック)に指を通して使用していたことによる。


スライドギターの利点は、弦をフレットに触れさせずに音程を得られるため、スライドバーをスライドさせることで、微分音の表現やポルタメントが可能になり、特有の幅広いビブラートやグリッサンドを行えることである。チューニングはオープン・チューニングにする場合が多い。スライドギターは音程が不安定になりやすいため、初心者は相応の練習を要する。
音楽理論的に不協和音が多数存在する為、この奏法を敬遠するミュージシャン、ギタリスト、プロデューサー、サウンドプロデューサー、アレンジャーも少なからず存在する。この奏法は主にハワイアンやブルース、カントリーミュージックなどでの必須奏法として発達し、スライド奏法の演奏に特化したスティール・ギターがある。通常のスパニッシュ・タイプのギターにおいては、リゾネーター・ギター(一般にドブロ・ギターと呼ばれるギター)などが、音量が増大して金属音の独特な効果が出ることも相まって、好んで用いられた。カントリー・ブルースのロバート・ジョンソン[1]、ブラインド・ウィリー・ジョンソンらは、スライドギター演奏の草分け的存在である。その後マディ・ウォーターズやエルモア・ジェームスらによりブルースがエレクトリック化し、それをルーツとしたロック・ミュージックの隆盛と共に、エレクトリックギターでも素晴らしいスライド・プレイをするミュージシャンが多数現れた。ドウェイン・オールマンやローウェル・ジョージ、ジェシ・エド・デイヴィス、ライ・クーダー、デレク・トラックスらは、スライド・ギターの名手として知られている。



スライドバー




金属製のスライドバー


この奏法が生み出された初期にはもっぱらガラス製のボトルネックが使用されたが、その後は金属製のものが多く使われるようになり、いずれもスライドバーと呼ぶ。ブラス、鉄、ステンレス、陶器など、また大きさ、形状、重さ、材質など様々なものがあり、それぞれ音の効果や、弾きやすさなどが異なる。


スライドバーは楽器店などで購入できるが、ガラス瓶を切断して自作することも可能である。堅牢性を重視して製造されるガラス瓶から作ったスライドバーは、楽器店で売られているものよりも肉厚で音が良いと言われる事もあるが、しかし切り口が危険であるため、安全のため研磨するなどのDIY技量が必要である。化粧品や薬品などの小瓶を使うのも手で、スライドギターの名手として名高いデュアン・オールマンは「コリシディン」という薬の瓶をそのまま使っていた。ガラス瓶以外にもパイプレンチ、鉛の水道管や銃身などを切って使うミュージシャンもおり、中には応急的または演出的にジッポーライターやナイフを使う者もいる。座奏するスティール・ギターでは、通常は筒型の物ではなく、重量のあるムクの金属棒を使用する。



スライドギターで著名な演奏者



海外


  • ロバート・ジョンソン

  • チャーリー・パットン

  • サン・ハウス

  • マディ・ウォーターズ

  • ジョン・リー・フッカー

  • エルモア・ジェイムス

  • ローウェル・ジョージ

  • ライ・クーダー

  • ジェシ・エド・デイヴィス

  • デュアン・オールマン

  • ジョージ・ハリスン

  • ロン・ウッド

  • デレク・トラックス

  • ジョニー・ウィンター

  • エリック・サーディナス


国内



  • 内田勘太郎(憂歌団)


  • 桑田佳祐(サザンオールスターズ)


  • 田原健一(Mr.Children)

  • 山崎まさよし


関連項目




  • スティール・ギター

  • ドブロ・ギター

  • リゾネーター・ギター

  • スライド奏法

  • リトル・フィート

  • オールマン・ブラザーズ・バンド

  • ブルース・ロック

  • ブルース

  • カントリー


脚注




  1. ^ http://www.discogs.com/artist/272142-Robert-Johnson



出典



  • van der Merwe, Peter (1989), Origins of the Popular Style: The Antecedents of Twentieth-Century Popular Music, Oxford: Clarendon Press, pp. 66–67, ISBN 0-19-316121-4 


外部リンク



  • The Magic and Mystery of Slide Guitar - an exhibit curated by the Museum of Making Music, National Association of Music Merchants, Carlsbad, CA – detailing the history and evolution of slide guitar technique.


  • Open-G tuning, Open-E tuning and Slide guitar An overview of Open-G and Open-E slide




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