2008年北京オリンピックの柔道競技
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2008年北京オリンピックの柔道競技は、2008年8月9日から8月15日まで北京科学技術大学の体育館を会場として行われた。
目次
1 概要
2 競技結果
2.1 男子
2.2 女子
3 各国メダル数
4 日本人選手の成績
4.1 男子
4.2 女子
5 関連項目
6 外部リンク
概要
男女とも7階級で行われたのはこれまで通りだったが、前年の国際柔道連盟における理事選挙で、山下泰裕が落選し、柔道発祥国・日本の国際的影響力が低下した中で行われた大会となった。このため、日本人から見れば柔道本来の姿からは大幅に逸脱したと看做される“不可解”な判定が目立った[要出典]。
今回の大会では、日本・ロシア・フランスなどの従来の強豪国に加えて、アラブ諸国、中央アジア、アフリカの選手の健闘が目立った。しばしば国際柔道はポイント狙いが過ぎて一本を狙う本来の柔道からかけ離れていると日本では言われていたが、実際は上位選手による一本勝ちが増加し、各国の民族格闘技の技法を応用した豪快な投げ技も数多く見られ、柔道の新たな発展と進化をうかがわせる大会となった。
日本男子陣が獲得したメダル数が過去最低となったが前年の世界選手権と比べて上位入賞者の数も試合内容も向上しており、柏崎克彦・山口香らによれば、選手の実力はそれなりに発揮された大会だったと評された。
競技結果
男子
階級 | 金 | 銀 | 銅 |
60kg以下級 | 崔敏浩 韓国 (KOR) | ルートウィヒ・パイシャー オーストリア (AUT) | リショド・ソビロフ ウズベキスタン (UZB) |
ルーベン・フーケス オランダ (NED) | |||
66kg以下級 | 内柴正人 日本 (JPN) | バンジャマン・ダルベレ フランス (FRA) | ヨルダニス・アレンシビア キューバ (CUB) |
朴哲民 北朝鮮 (PRK) | |||
73kg以下級 | エルヌル・ママドリ アゼルバイジャン (AZE) | 王己春 韓国 (KOR) | ラスル・ボキエフ タジキスタン (TJK) |
レアンドロ・ギルヘイロ ブラジル (BRA) | |||
81kg以下級 | オーレ・ビショフ ドイツ (GER) | 金宰範 韓国 (KOR) | ティアゴ・カミロ ブラジル (BRA) |
ロマン・ゴンチュク ウクライナ (UKR) | |||
90kg以下級 | イラクリ・チレキゼ グルジア (GEO) | アマル・ベニクレフ アルジェリア (DZA) | ヘシャム・メシバ エジプト (EGY) |
セルゲイ・アシュワンデン スイス (SUI) | |||
100kg以下級 | ナイダン・ツブシンバヤル モンゴル (MGL) | アスハト・ジトケエフ カザフスタン (KAZ) | モブルド・ミラリエフ アゼルバイジャン (AZE) |
ヘンク・フロル オランダ (NED) | |||
100kg超級 | 石井慧 日本 (JPN) | アブドゥロ・タングリエフ ウズベキスタン (UZB) | オスカル・ブライソン キューバ (CUB) |
テディ・リネール フランス (FRA) |
女子
階級 | 金 | 銀 | 銅 |
48kg以下級 | アリナ・ドゥミトル ルーマニア (ROU) | ヤネト・ベルモイ キューバ (CUB) | 谷亮子 日本 (JPN) |
パウラ・パレト アルゼンチン (ARG) | |||
52kg以下級 | 冼東妹 中国 (CHN) | 安琴愛 北朝鮮 (PRK) | ソラヤ・ハダド アルジェリア (ALG) |
中村美里 日本 (JPN) | |||
57kg以下級 | ジュリア・クインタバレ イタリア (ITA) | デボラ・フラベンステイン オランダ (NED) | ケトレイン・クアドロス ブラジル (BRA) |
許岩 中国 (CHN) | |||
63kg以下級 | 谷本歩実 日本 (JPN) | リュシ・ドコス フランス (FRA) | エリザベト・ウィルボーダス オランダ (NED) |
元玉任 北朝鮮 (PRK) | |||
70kg以下級 | 上野雅恵 日本 (JPN) | アナイシス・エルナンデス キューバ (CUB) | ロンダ・ラウジー アメリカ合衆国 (USA) |
エディス・ボッシュ オランダ (NED) | |||
78kg以下級 | 楊秀麗 中国 (CHN) | ヤレニス・カスティージョ キューバ (CUB) | 鄭敬美 韓国 (KOR) |
ステファニー・ポサメ フランス (FRA) | |||
78kg超級 | 佟文 中国 (CHN) | 塚田真希 日本 (JPN) | ルツィヤ・ポラウデル スロベニア (SLO) |
イダリス・オルティス キューバ (CUB) |
各国メダル数
ランキングは「金メダル獲得数の順」→「金メダル獲得数が同じ場合は銀メダル獲得数の順」→「銀メダル獲得数が同じ場合は銅メダル獲得数の順」で決められている。従って、総獲得数の順とは必ずしも一致しないことがある。日本は金メダル獲得数・総獲得数でトップを保ったものの、男女競技として行われるようになってからは最低の獲得数であった。
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 日本 | 4 | 1 | 2 | 7 |
2 | 中国 | 3 | 0 | 1 | 4 |
3 | 韓国 | 1 | 2 | 1 | 4 |
4 | アゼルバイジャン | 1 | 0 | 1 | 2 |
5 | グルジア | 1 | 0 | 0 | 1 |
ドイツ | 1 | 0 | 0 | 1 | |
イタリア | 1 | 0 | 0 | 1 | |
モンゴル | 1 | 0 | 0 | 1 | |
ルーマニア | 1 | 0 | 0 | 1 | |
10 | キューバ | 0 | 3 | 3 | 6 |
11 | フランス | 0 | 2 | 2 | 4 |
12 | オランダ | 0 | 1 | 4 | 5 |
13 | 北朝鮮 | 0 | 1 | 2 | 3 |
14 | アルジェリア | 0 | 1 | 1 | 2 |
ウズベキスタン | 0 | 1 | 1 | 2 | |
16 | オーストリア | 0 | 1 | 0 | 1 |
カザフスタン | 0 | 1 | 0 | 1 | |
18 | ブラジル | 0 | 0 | 3 | 3 |
19 | アルゼンチン | 0 | 0 | 1 | 1 |
エジプト | 0 | 0 | 1 | 1 | |
スロベニア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
スイス | 0 | 0 | 1 | 1 | |
タジキスタン | 0 | 0 | 1 | 1 | |
ウクライナ | 0 | 0 | 1 | 1 | |
アメリカ合衆国 | 0 | 0 | 1 | 1 |
日本人選手の成績
男子
60kg級 | 平岡拓晃 | 2回戦敗退 |
66kg級 | 内柴正人 | 金メダル |
73kg級 | 金丸雄介 | 7位 |
81kg級 | 小野卓志 | 1回戦敗退 |
90kg級 | 泉浩 | 2回戦敗退 |
100kg級 | 鈴木桂治 | 1回戦敗退 |
100kg超級 | 石井慧 | 金メダル |
女子
48kg級 | 谷亮子 | 銅メダル |
52kg級 | 中村美里 | 銅メダル |
57kg級 | 佐藤愛子 | 7位 |
63kg級 | 谷本歩実 | 金メダル |
70kg級 | 上野雅恵 | 金メダル |
78kg級 | 中澤さえ | 2回戦敗退 |
78kg超級 | 塚田真希 | 銀メダル |
関連項目
- 2008年のスポーツ
外部リンク
- olympic.org
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