ノート:デモティキ


• タイトルは「ディモティキ」のほうが好ましうはありませぬか? --以上の署名の無いコメントは、124.255.12.105(ノート/Whois IPv4 ・ IPv6)さんが 2009年5月30日 (土) 02:18 (UTC) に投稿したものです(桜咲(会話)による付記)。


私も平凡社の世界大百科事典初版で調べたところ、
「ディモティキ」として掲載されていました。
また、本文中でも「ディモティキ」と書かれている箇所もあり、
項目名もそれに統一すべきと思います。--飛龍家木偶 2011年11月3日 (木) 08:46 (UTC)


私も項目名は「ディモティキ」のほうがよいと思います.というより,「デモティキ」なる表記を見たことがありません.Δημοτική というつづりを見てのとおり,最初の「ディ」と最後の「キ」は同じ母音ですから,「デモティキ」のごとくエ段とイ段にゆらぐのは不可解です.「ディ」というカナ表記そのものを許さないというなら (時代錯誤とはいえ) まだ斟酌できますが,同じ語に「ティ」が入っているのでそれも説得力がありません.なお古典式発音では「デーモティケー」となりますが,これは望ましいとは思われません.

現代ギリシア語に関する日本語の文献はまだまだ僅少ですが,そのうちいくつかをあたってみると,福田千津子[* 1]と木戸雅子[* 2]は本文中で「ディモティキ」と表記しています.残る関本至[* 3],八木橋正雄[* 4],荒木英世[* 5]はざっと見たかぎり,δημοτική という原語表記をそのまま用いるか,「民衆語」のように訳語でしか呼ばないか,そもそも文語 (カサレヴサ) との違いに言及しないかという感じで,態度は不明です.いずれにせよ,「デモティキ」をとっている現代ギリシア語の専門家は見あたりません.

「Wikipedia:外来語表記法」は現在までギリシア語に関するカナ表記法を確立していないらしく,そのサブページ「Wikipedia:外来語表記法/ギリシア語」は私の閲覧時点で赤リンクになっています.したがって私たちはいまのところ Wikipedia 日本語版でこの問題に関して頼るべきガイドラインをもたないものと思われます.上に述べたとおり論理的にも実際の慣行としても「デ」にこだわる理由はないと判断します.--桜咲(会話) 2017年5月23日 (火) 18:39 (UTC)


  1. ^ 「……古典語に範をとった純正語(カサレヴサ)擁護派と進歩派を中心とする民衆語(ディモティキ)擁護派との間で激しい言語論争が行われてきました」(『現代ギリシャ語入門』大学書林,1985 年,まえがき);また後年の『現代ギリシア語文法ハンドブック』(白水社,2009 年) にもほぼ同様の文.


  2. ^ 「……口語(民衆語=ディモティキ)を整理して作ったカサレヴサ(純正語)を文語として採用し……」(『ニューエクスプレス 現代ギリシア語』白水社,2012 年,8 頁).


  3. ^ 『現代ギリシア語文法』(泉屋書店,1968 年).これは本邦初の現代ギリシア語文法書.


  4. ^ 『現代ギリシャ語の基礎』(大学書林,1984 年).


  5. ^ 『現代ギリシア語の入門』(白水社,1990 年) および『CD エクスプレス 現代ギリシア語』(白水社,2001 年).


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