ロボコップ
ロボコップ | |
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RoboCop | |
監督 | ポール・バーホーベン |
脚本 | エドワード・ニューマイヤー マイケル・マイナー |
製作 | アーン・L・シュミット |
製作総指揮 | ジョン・デイビソン |
出演者 | ピーター・ウェラー ナンシー・アレン ロニー・コックス カートウッド・スミス ミゲル・フェラー |
音楽 | ベイジル・ポールドゥリス |
撮影 | ヨスト・ヴァカーノ ソル・ネグリン |
編集 | フランク・J・ユリオステ |
製作会社 | オライオン・ピクチャーズ |
配給 | オライオン・ピクチャーズ ワーナー・ブラザース |
公開 | 1987年6月17日 1988年2月11日 |
上映時間 | 103分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 約1300万$[1] |
興行収入 | $53,424,681[1] |
配給収入 | 9億1000万円[2] |
次作 | ロボコップ2 |
『ロボコップ』(RoboCop)は、1987年に公開されたアメリカ映画およびこの映画に登場するサイボーグの名称。殉職した警官の遺体を利用したサイボーグ警官「ロボコップ」が活躍するSFアクション映画である。主人公は人体と機械を合わせたサイボーグではあるが、物語上、開発した会社の思惑によりロボという言葉が冠せられている。
同じオライオン・ピクチャーズ配給のアメリカ映画である『ターミネーター』[3]などと同様、低予算で作られながらも興行収入5300万ドルを超えるヒット作となった。本作の人気により、続編の『ロボコップ2』や『ロボコップ3』が制作され、後にテレビシリーズやアニメ、アメコミなども製作された。また、1987年版のリメイクとして『ロボコップ』(2014年版)も製作された。
目次
1 あらすじ
2 キャスト
3 製作
3.1 撮影
3.2 スタッフ
3.3 ED-209
3.4 ディレクターズ・カット
4 評価・評判
4.1 アカデミー賞
5 続編映画
6 リメイク
7 テレビシリーズ
7.1 テレビアニメ
8 小説
9 漫画
10 ゲーム
11 CM
12 備考
13 脚注
14 関連項目
15 外部リンク
あらすじ
舞台は近未来[4][5]のデトロイト。かつて自動車産業の栄華を誇ったこの街は犯罪都市と化しており、巨大コングロマリット企業「オムニ・コンシューマ・プロダクツ」(OCP, 通称「オムニ社」)によって民営化された警察(警察官から一般職員に至るまで会社員扱い)を含む街全体が支配されていた。そんな中、オムニ社は未来都市「デルタシティ」の建設を予定していた。都市繁栄のための犯罪撲滅を図るため、オムニ社は警官に取って代わるロボットの開発を進めていた。しかし、オムニ社の副社長であるジョーンズらによって開発されたロボット「ED-209」(エド・ツーオーナイン)は、そのプレゼン中に人身事故を起こしてしまい、計画は白紙に戻される。ジョーンズとは別に独自のロボット開発を予定していたモートンはこの機会を利用し、その開発に着手する。しかし、開発を進めるにはロボットの候補となる「人間」が必要であった。
デトロイト市警に配属されたばかりのアレックス・マーフィ巡査は、相棒のアン・ルイス巡査と共に一連の警官殺しにおける犯人にして指名手配中のマフィア「クラレンス一味」を追っていたところ、カーチェイスを経て一味の隠れ家を発見して潜入するも自分は捕まり、斉射を浴びて惨殺されてしまう。オムニ社は、死亡診断が下されたばかりのマーフィの生体部分を部品として利用し、彼をロボット警察官「ロボコップ」として蘇らせる。
驚異的な性能で優秀な成果を上げるロボコップにより、デトロイトの治安は少しずつ取り戻されていく。しかし、ロボコップ自身はマーフィだった頃の記憶の断片に悩まされはじめる。ついには暴走して警察署を後にしようとするロボコップに、ルイスが「マーフィ、あなたでしょ?」と声をかける。その言葉に動揺して混乱したまま車を走らせたロボコップはクラレンス一味のエミールと遭遇し、彼から「お前か? 殺したはずなのに!」と言い放たれる。警察署へ戻ったロボコップはエミールのモンタージュ写真からボスであるクラレンスを割り出し、自分がクラレンス一味に殺されたマーフィであるという真実を知ると、一味の取引現場である麻薬工場に乗り込んでクラレンスを取り押さえ、彼の口から一味を陰で操る黒幕・ジョーンズの存在を知る。
ロボコップはクラレンスを警察署に預けてオムニ社へ乗り込み、ジョーンズを逮捕しようとするが、内蔵されていた「オムニ社役員には危害を加えない」というプログラム(オムニ社にとっての安全装置)が作動し、動けなくなってしまう。ジョーンズは「ED-209」計画を再開するため、警察も牛耳るその権力で釈放させたクラレンスにモートンを殺害させ、ED-209や警官隊にロボコップの抹殺を命じる。ロボコップはED-209から逃れるも警官隊には反撃できず、斉射で満身創痍となったところを駆けつけたルイスに保護されて逃走したため、ジョーンズはデルタシティの犯罪利権を見返りとしてロボコップの抹殺をクラレンスに命じる。クラレンスはジョーンズに調達させた強力な銃火器を手にして一味を率い、ロボコップがルイスと共に隠れている鉄工場へ向かうが、彼女の助力で応急修理を終えたロボコップに壊滅させられる。
ロボコップは再びオムニ社へ乗り込み、モートンの抹殺に続いてロボコップの抹殺を目論むジョーンズのビデオ映像を経営陣に見せ、ジョーンズが黒幕である証拠をつきつける。ジョーンズは会長を人質にして逃走を図るが、会長がジョーンズに「お前はクビだ!」と叫んだことでプログラムの規定が消滅し、ロボコップはジョーンズを射殺する。「いい腕だ。名前は?」と問いかける会長に、ロボコップは「マーフィ」と答えると、笑みを浮かべながら会議室を後にするのだった。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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テレビ朝日版 | VHS版 | DVD版 | ||
アレックス・マーフィ(ロボコップ) | ピーター・ウェラー | 磯部勉 | 津嘉山正種 | 菅原正志 |
アン・ルイス | ナンシー・アレン | 小宮和枝 | 鈴木弘子 | 大坂史子 |
リチャード・ジョーンズ | ロニー・コックス | 中村正 | 大木民夫 | 中田和宏 |
クラレンス・ボディッカー | カートウッド・スミス | 田中信夫 | 池田勝 | 青山穣 |
オムニ社会長 | ダン・オハーリー | 納谷悟朗 | 藤城裕士 | |
ロバート・モートン | ミゲル・フェラー | 富山敬 | 納谷六朗 | 後藤敦 |
ウォーレン・リード巡査部長 | ロバート・ドクィ | 藤本譲 | 島香裕 | 相沢正輝 |
ドナルド・ジョンソン | フェルトン・ペリー | 秋元羊介 | 加藤正之 | |
レオン・ナッシュ | レイ・ワイズ | 江原正士 | 広瀬正志 | 吉田孝 |
エミール・アントノウスキー | ポール・マクレーン | 千田光男 | 塚田正昭 | 樫井笙人 |
ジョー・コックス | ジェシー・D・ゴインズ | 石丸博也 | 西村知道 | 鈴木正和 |
ヘッジコック警部補 | マイケル・グレゴリー | 筈見純 | 有本欽隆 | |
マンソン | エドワード・エドワーズ | 津田英三 | 石塚運昇 | |
キニー | ケヴィン・ペイジ | 古田信幸 | 秋元羊介 | |
スティーブ・ミン | カルヴィン・ファン | 牛山茂 | 星野充昭 | |
サル | リー・ドゥブロー | 上田敏也 | 小関一 | |
ロン・ミラー | マーク・カールトン | 緒方賢一 | ||
ビクシー・スナイダー | S.D.ネメス | |||
ジェス・パーキンス | リーザ・ギボンズ | 高島雅羅 | ||
ケイシー・ウォン | マリオ・マシャード | 小川真司 | 相沢正輝 | |
ウォーカー | リック・リーバーマン | 小島敏彦 | ||
スタークウェザー | タイリース・アレン | 小室正幸 | ||
ルーズベルト | スティーヴン・ベリアー | 田原アルノ | ||
タイラー | セイジ・パーカー | 横尾まり | ||
エレン・マーフィ | アンジー・ボーリング | 滝沢久美子 | ||
ジミー・マーフィ | ジェイソン・リヴァイン | 坂本千夏 | ||
ブロンド | ドナ・キーガン | 弘中くみ子 | ||
強盗犯 | マイク・モロフ | 稲葉実 | ||
チャンドラー | ダイアン・ロビン | さとうあい | ||
ボビー | フレディ・ハイス | 小形満 | ||
ジャスティン・バラード=ワトキンス | ビル・ファーマー | 西村知道 | ||
娘 | ケイティ・グリフィン | 池本小百合 | ||
ED-209(声) | ジョン・デイヴィソン | 緒方賢一 | ||
演出 | 伊達康将 木村絵理子 | |||
翻訳 | 平田勝茂 | 山田ユキ | 飯田公代 | |
効果 | リレーション | |||
調整 | 小野敦志 | |||
プロデューサー | 猪谷敬二 | |||
解説 | 淀川長治 | |||
製作 | 東北新社 | |||
初回放送 | 1990年4月1日 『日曜洋画劇場』 21:02-22:54 |
- テレビ朝日版:平均視聴率:28%(歴代7位)【ビデオリサーチ調べ、関東地区】。
- VHS版
- 発売元:RCAコロンビア
- 「キニー」は「ケニー」と訳されている。
- 発売元:RCAコロンビア
- DVD版
- 発売元:旧版カルチュア・パブリッシャーズ、新版20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント
- 「キニー」は「ケニー」と訳されている。
- 発売元:旧版カルチュア・パブリッシャーズ、新版20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント
※DVD/BDのジャケットには、ジョーンズ役が「田中和宏」と誤植されている。
- 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンの「吹替の帝王」シリーズ第4弾として全種類の日本語吹替版を収録したBlu-ray Discが2014年3月5日に発売。特典としてテレビ朝日版の吹替台本が封入されている。なお、ソフト版吹替は音ズレした箇所がある。
製作
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2011年12月) |
脚本を担当したエドワード・ニューマイヤーは、当時ユニバーサル・ピクチャーズの役員であり、毎日の仕事が退屈で仕方がなかった。その時にマイケル・マイナーから「ロボット警官の話を作ってくれ」と頼まれ、気分転換に本作の脚本を書き上げたが、そのタイトルを見たアメリカ中の監督に敬遠されて監督を依頼できなくなってしまったため、バーバラ・ボイルがバーホーベンに白羽の矢を立てることになった。当初、バーホーベンはこの脚本を1ページ読んだだけで床に投げ捨てたが、妻から「シェイクスピアとは違うけど奥が深い作品よ」と言われて読み進めるうちに夢中になっていき、監督を承諾した。
映画製作の際、バーホーベンからバンダイの村上克司へ『宇宙刑事ギャバン』からのデザイン引用の許諾を求める手紙が送られ、村上が快諾していた[6]。
当時からすでにデトロイトは自動車産業の衰退で荒廃していたため、ロケ地に使われていない。ロケのほとんどは、未来的な超高層ビルが多く建っていたダラスで行われた。
撮影
本作の撮影のためにピーター・ウェラーはパントマイムを特訓したが、いざロボコップのスーツを着用して撮影に挑むと思うように動けず、ショックのあまり放心してしまった。仕方なく撮影を延期し、スーツを着用しての特訓が行われた。
スーツ内はかなりの高温となるため(最高で46℃にも達する[7])、ウェラーはあせもに悩まされるなどの苦労を経験した。またスーツの重量が12kgあり(引用元の『宇宙刑事ギャバン』は樹脂に蒸着という非常に軽量な制作手法である。)、装着には10時間を要するという[7]。独特の「サイボーグ歩き」とも呼ばれる歩行はウェラー以外に真似できるものがおらず、スタントマンが使えなくなってしまい、ほとんどのスタントシーンはウェラー自身が演じた[7]。
映画第2作『ロボコップ2』でのスーツは素材などの見直しと水冷式冷却装置の内蔵を図り、前作の物から改良されている[8][9]。また、『ロボコップ2』ではロボコップをより強く見せるため、カラーリングがシルバー・メタリックからメタリック・ブルーへ変えられた。青みがかったボディはスクリーンに映し出されたとき、見る人に色彩心理学の応用でより洗練されて強力になった印象を与えるという効果がある[8]。
スタッフ
- 監督:ポール・バーホーベン
- 製作:アーン・L・シュミット
- 脚本:エドワード・ニューマイヤー、マイケル・マイナー
- 製作総指揮:ジョン・デイビソン
- 撮影:ヨスト・バカーノ
- 音楽
- 作曲:ベイジル・ポールドゥリス
- 指揮:ハワード・ブレイク、トニー・ブリテン
- 演奏:ザ・シンフォニア・オブ・ロンドン
- 作曲:ベイジル・ポールドゥリス
- 視覚効果:ティペット・スタジオ
ED-209
ジョーンズが主導して開発した治安維持用ロボット。読みは「エド・ツー・オー・ナイン」、EDはEnforcement Droid(法務執行ドロイド)の略である。稼動時に発する音声は、本作の製作総指揮のジョン・デイヴィソンが担当している。
二足歩行で移動し、武装解除した人間には攻撃を加えないよう制御されている。将来的には、アメリカ合衆国陸軍による発注に応えての売り込みも計画されている。両腕には機関砲、右腕の外側には3門のロケットランチャーをそれぞれ装備している。単純な火力ではロボコップを圧倒しているが、階段を下りられないうえに転倒しても自力で立ち上がれないなど、機動性は著しくロボコップに劣る。
『2』や『3』にも登場するが、『2』では機動性を改善されないまま故障する、『3』では簡単なクラッキングによってコントロールを失うといった、相変わらず酷評を誘う1シーンが盛り込まれている。
ディレクターズ・カット
あまりに激しい暴力描写のため、ヨーロッパでの公開では『映画のレイティングシステム』に合わせて、シーン削除が行なわれた。劇場公開版が102分に対し、ドイツでは78分というデータもある。
一方で上映禁止指定を回避するため、劇場版ではカットされた以下のような場面を含む、ディレクターズ・カット版が存在する。
模型の上に倒れ込んでなお、ED-209の銃撃を受けるキニー。
ショットガンでマーフィの右上腕部が吹き飛ばされる。- クラレンスに頭部を拳銃で撃たれる直前に起き上がろうとするマーフィ(頭を吹き飛ばされるまで、ダミーを使用したワンカットで映される)。
- 瀕死のマーフィを目の前にして泣くルイス。
- 刺された首を押さえるクラレンスがクローズアップ。
初出は米ヴォイジャー社のクライテリオン・コレクションLD。日本においてこのディレクターズ・カット版は、2007年8月発売のDVD『新生アルティメット・エディション』にてようやく視聴可能となった。2007年12月にはBDでも発売されたが、劇場公開版との2枚組であったDVD版とは異なり、ディレクターズ・カット版のみの収録となっている。
テレビ放送用に撮影された別カット版も存在する。卑語、流血シーンに再編集が加えられている。
- キニーがED-209から銃撃を受けるシーンでは、流血は一切しない。
- クラレンスにショットガンで手を吹き飛ばされるマーフィは、映らないように別カット、頭部を銃撃するシーンのカット。
- 銃撃シーンでは不自然なクローズアップになる。
猥談カット、トイレの便器越しのシーンは別カット。- 命乞いのシーンが短くなっている。
- ロボコップに逮捕されるクラレンスの流血、血を吐くシーンの血の量が控えめに、書類に血を吐くシーンではチューインガムに変更。
- 廃液で溶けたエミールは顔が映らない、クラレンスはエミールを撥ねずに避けていく。
- クラレンスのロボコップへの殴打がカットされ、すぐに刺すように返り血と流血はカット。
評価・評判
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2010年7月) |
公開当時、一見ヒーロー映画にも関わらず、激しい暴力描写でR指定を受けた[10]ことなどが話題になった。また、純粋な娯楽作品に見える本作の秀逸な設定に、多くのSFファンが唸った[要出典]。それは“主人公のロボコップ=マーフィー巡査が「法医学的に死体の状態で機械的に復活した人間」である”というものである。当時は、サイバーパンク系のSF作品が流行しており、それらのファンから“「死を克服したヒーロー」ではなく「死んだ状態で生前の意識を持ち、葛藤しながら闘うヒーロー」という設定が、非常に明快なサイバーパンク的描写である”と評価された。[要出典]劇中においても、主人公は機械的に「蘇生」したわけではなく、単に「死体の状態での細胞死を迎えていない新鮮な生体部分を、ロボットの部品として利用されている存在に過ぎない」「彼は法的には死体であり、人権はない」と描写されている。
劇中に何度か挿入されるニュース番組やCMは、近未来という舞台設定を踏まえた事件・事故・商品を報じているが単なる未来予測ではなく、「代表する車」としてCMで宣伝されている車がその直後に悪役の車として登場する、子供っぽい単純な応酬で簡単に核戦争へと拡大するシミュレーションゲーム、など、ブラックユーモアを内包したものも多い。同様のシーンは、同じく未来を舞台とする他のバーホーベン作品にも確認できる。
劇中、ロボコップ起動時のメッセージにMS-DOSの「COMMAND.COM」や「CONFIG.SYS」という表示が見えるため、「ロボコップはMS-DOSで動いているらしい」とパソコン雑誌などで話題になった。
アカデミー賞
1987年第60回アカデミー賞
編集賞 ノミネート
音響賞 ノミネート
特別業績賞(音響編集)受賞
続編映画
ロボコップ2(1990年公開)
ロボコップ3(1993年公開)
リメイク
当初、2010年公開予定でダーレン・アロノフスキー監督による3D映画としてのリメイクが企画されていたが、製作スタジオのMGMの財政難(2010年11月に連邦倒産法第11章適用)によって絶望的となった[11]。しかし、その後にソニー・ピクチャーズ配給、ジョゼ・パジーリャ監督、ヨエル・キナマン主演によって製作されることが決定した。こちらは2013年8月9日に公開予定であったが、2012年10月19日には2014年2月7日に公開予定へと延期された[12]。なお、世界各国にてIMAXでも同時公開予定である[13]。
2013年11月8日には、日本での公開開始日が2014年3月14日に決定した旨が報じられた[14]。ロボコップのデザインは『ターミネーター』シリーズや『アイアンマン』シリーズなどのプロダクトデザインを担当したスタッフによって改訂され、黒を基調とした配色となっている[14]。
テレビシリーズ
- ロボコップ ザ・シリーズ(1994年公開)
- ロボコップ・ニューバトル(1994年公開)
- 『ザ・シリーズ』のパイロット版として公開。日本では「新たなる挑戦」のタイトルで日本テレビ放送網の『金曜ロードショー』の枠で放映され、小倉淳と薮本雅子が出演していた。
ロボコップ プライム・ディレクティヴ(2001年公開)
テレビアニメ
『ロボコップ THE ANIMATION』(原題:Robocop)のタイトルで、1988年にアメリカのみで放送された。全12話。
日本では玩具メーカーのタカラより、3話入り日本語吹替版のビデオソフトが全4巻で発売された。テレビドラマ版と同じく、人体損壊を含む残虐シーンやロボコップが相手を射殺するシーンは皆無であるうえ、ロボコップがガルウィングドア仕様の特製スーパーカーをパトカーとして運転する、ロボコップやルイスが光線銃を使う、敵としてロボットやモンスターが登場するなど、バラエティに富むキッズアニメらしくアレンジされている。なお、ロボコップの配色は映画版と細部が異なる[15]。最後の敵は宿敵・クラレンス(映画版そっくりに描かれている)である。
- 声の出演
- ロボコップ/アレックス・マーフィ:堀内賢雄
- アン・ルイス:玉川紗己子
- ヘッジコック警部補:城山知馨夫
- マクナマラ博士:西川幾雄
- ウォーレン・リード巡査部長:朝戸鉄也
- ケイシー・ウォン:子安武人/島田敏(第7話のみ)/有本欽隆(第9話のみ)
- ED-260、ED-206A:西村知道
- OCP社社長:有本欽隆
- タイラー博士:小宮和枝
- ルーズベルト:鈴木勝美
- クラレンス・ボディカー:池田勝
- ナレーター:政宗一成
- ロボコップ/アレックス・マーフィ:堀内賢雄
- スタッフ
- 製作総指揮:マーガレット・ローシュ・スティンプソン
- エグゼグティブ・ストーリーエディター:スタン・リー
- ストーリーエディター:リッチ・フォーゲル/マーク・セイデンバーグ
- キャラクターデザイン:エドワード・ニューマイヤー/マイケル・ライナー
- 音楽:ハイム・サバン/シュキ・レヴィ
- 製作提携:AKOM
- 製作:マーベルプロダクション/ニューワールド・インターナショナル
- 日本語版演出:田島荘三
- 製作総指揮:マーガレット・ローシュ・スティンプソン
小説
- ロボコップ(エド・ナーハ/斎藤伯好訳・ハヤカワ文庫)
- ロボコップ2(エド・ナーハ/鎌田三平訳・二見書房)
漫画
- ロボコップ(コミック)
- ロボコップVSターミネーター
その他に日本では、『コミックボンボン』増刊号にて4コマ漫画、『月刊少年ジャンプ』で映画のストーリーをアレンジしたオリジナルストーリーによる読みきり漫画が製作された。
ゲーム
- ROBOCOP(FC)(発売:データイースト/開発:データイースト/酒田エス・エー・エス)
- ROBOCOP2(FC)(発売:データイースト/開発:Ocean Software)
ロボコップVSターミネーター(発売:ヴァージンゲームズ)- ROBOCOP〜新たなる危機〜(発売:タイタスジャパン/開発:タイタス)
その他アーケード版などが存在する。FC版2は、データイースト製の日本版が開発されていたが、中止になり、日本国外版の輸入となった模様[16]。
CM
日清焼そばU.F.O. - 1992年にテレビCM「正しい焼そば」篇でのイメージキャラクターに起用され、景品として「ロボコップ寝袋」がプレゼントされた。
ゴキジェット - ロボコップが同商品でゴキブリを駆除するCMが作られた。このときロボは大腿部にゴキジェットを収納している。
金星(Goldstar、現:LGエレクトロニクス) - カラーテレビ「ミラクルα」のテレビCMに起用。
備考
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2011年12月) |
この節に雑多な内容が羅列されています。事項を箇条書きで列挙しただけの節は、本文として組み入れるか、または整理・除去する必要があります。(2011年12月) |
- 劇中劇として登場する『T・Jレイザー』はウイリアム・シャトナー主演の『T・Jフッカー(邦題・パトカーアダム30)』のパロディである。
- ロボコップ専用の拳銃「オート9」は、巨大なスタビライザーが付いておりベースの実銃ベレッタM93Rとはかなり掛け離れた外観である。また、セミオート、3点バーストのみならずフルオートでも射撃でき[17]、マガジンの装弾数の考証等は特にされていない。またハヤカワ文庫の小説版では「オート九」と表記されている。
- 劇中、市長を人質に取った前市会議員のロン・ミラーがロボコップに殴られて建物の窓から飛び出し転落死するシーンがあるが、直後のテレビニュースの映像では窓から飛び出したミラー役のスタントマンが一度画面下に消えた後に(クッションなどでバウンドして)再び画面下から跳ねるようにして現れる部分までカットされずに流れてしまっている。
- 映画のラスト近くでクラレンスが倒れるシーンにおいて、スタッフが映り込んでいる。またその前のクラレンス達が製鉄所に乗り付けるシーンでは、同時録音されたセリフに撮影カメラの駆動音が被ったまま使われている。
- 日本のテレビ情報雑誌「ザテレビジョン」の表紙にレモンを持ったロボコップが登場した。
エイトマンの作者・平井和正と桑田二郎は対談で、「設定がエイトマンに酷似しているのでは」といった話をしている(ウルフガイ・ドットコムの対談平井和正×桑田二郎より)。- レオンが逮捕されるディスコのシーンでは、監督自身が猛烈に踊りまくる姿もワンカット挿み込まれている。破壊されたジョーンズのオフィスでクラレンスと冷ややかに話す秘書バーバラ役のジョアン・パークルは、クラレンス=カートウッド・スミスの実の妻。SUX6000のコマーシャルでフィル・ティペットがアニメートした恐竜グワンジを指差し絶叫しているのは映画監督のジョン・ランディスである。
- 配役よりも先にロボコップのスーツを作ってしまったため、スーツのサイズに合ったピーター・ウェラーが選ばれた。
脚注
- ^ ab“RoboCop (1987)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年8月23日閲覧。
^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)470頁
^ なお、予告においては同作のサントラが用いられている。
^ 設定年代は2010年。
^ なお、ノベライズ版のp.242では「シルヴェスター・スタローンが97歳で亡くなった」とテレビニュースが伝えるシーンがある。これに従うと、設定年代は2043年となる。
^ アスキー新書『超合金の男─村上克司伝─』 (ISBN 9784048677981) [要ページ番号]。逆に、バンダイや東映も機動刑事ジバン以降のメタルヒーローシリーズにロボコップ的な動きや設定を部分的に取り入れている。また、『仮面ライダー電王』の登場人物であるキンタロスは、「デザインモチーフがロボコップである」とデザイナーの韮沢靖は語っている。- ^ abcノベライズ版あとがき
- ^ abオリジナルサウンドトラック『ロボコップ2』付属解説書の記述による。
^ ウェラーは、「おかげでロボの中にいることが快適になったよ」とコメントしたという。
^ オリジナルサウンドトラック『ロボコップ』付属解説書の記述による。これによれば、当初のMPAAのレイティングはX指定だったが、これでは興行的に限られてしまうため、再度の交渉によりR指定に下げられたとのこと。
^ 『ロボコップ』の再起動ならず!スタジオの経営不振によりリメイクは絶望的 シネマトゥデイ 2010年7月27日
^ 『ロボコップ』リメイク版、2年後に公開延期! シネマトゥデイ 2012年10月19日
^ 『ロボコップ』のリメイク作品が、世界各国でIMAXで同時公開へ! シネマトゥデイ 2013年9月26日- ^ ab新『ロボコップ』は来年3月に日本公開! シネマトゥデイ 2013年11月8日
^ 手袋とパンツが黒ではなく、ボディと同じ銀色になっている。また、ゴーグルに赤いハイライトが入る。
^ TARGET GROUP TOP PAGEのTARGET ENTERTAINMENTトップ>業務実績/ゲームサウンド>オールリストに一部楽曲提供とあるが、ゲーム内容・クレジットは日本国外版と同じであり、名前は載っていない。このことから独自に日本版が開発されていたと思われる。
^ プロップガンの空砲では3点バーストのメカニズムを確実に作動させるガス圧が確保できず、トリガーに掛けた指の操作で3点バーストを再現している(当時のアームズマガジンのコラム記事より
関連項目
宇宙刑事ギャバン−ロボコップの元になった日本の特撮ヒーロー。
ロボコップ - 本編に登場する架空のサイボーグ。
高見盛精彦 - 大相撲力士。立合い前に気合を入れる際の独特の動作から「ロボコップ」というニックネームが付く。
ミルコ・クロコップ - K-1デビュー当時に警察官だったことから「K-1ロボコップ」という異名を付けられていた。
機動刑事ジバン - 放送開始当時、「和製ロボコップ」という異名が付けられていた。
女バトルコップ - 女性版「ロボコップ」として作られた東映Vシネマ作品。
吹越満 - ロボコップ演芸と称するロボコップのモノマネで「ボキャブラ天国」などに出演。
レイパー佐藤 - 「ロボコップの思春期」など、下ネタを含むロボコップのモノマネで各種モノマネ番組に出演。
ゴールデンボンバー - 日本のヴィジュアル系エアーバンド。全国ツアー2018のタイトルが本作をもじった「ロボヒップ」である。ツアービジュアルも本作と酷似している。
外部リンク
ロボコップ (データイースト ゲーム) レビュー (英語)
ロボコップ - allcinema
ロボコップ - KINENOTE
ロボコップ - Movie Walker
ロボコップ - 映画.com
RoboCop - AllMovie(英語)
RoboCop - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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