尾上菊之助 (5代目)

























ごだいめ おのえ きくのすけ
五代目 尾上菊之助
屋号

音羽屋
定紋
重ね扇に抱き柏Kasane Ōgi ni Daki Gashiwa inverted 3.png
生年月日

(1977-08-01) 1977年8月1日(41歳)
本名
寺嶋 和康[1]
襲名歴
1. 六代目 尾上丑之助
2. 五代目 尾上菊之助
出身地

東京都
血液型

B型


七代目尾上菊五郎


富司純子
兄弟

寺島しのぶ(姉)


中村吉右衛門の四女
当たり役

歌舞伎
『青砥稿花紅彩画』の弁天小僧菊之助
『摂州合邦辻』の玉手御前
新作歌舞伎
『NINAGAWA十二夜』の琵琶姫、獅子丸
演劇
『グリークス』の オレステス


五代目 尾上菊之助(ごだいめ おのえ きくのすけ、1977年(昭和52年)8月1日 - )は、日本の俳優、歌舞伎役者。屋号は音羽屋。定紋は重ね扇に抱き柏、替紋は四つ輪。本名は寺嶋 和康(てらしま かずやす)。青山学院大学中退。




目次





  • 1 来歴・人物


  • 2 年譜


  • 3 受賞歴


  • 4 主な出演作

    • 4.1 歌舞伎の当り役


    • 4.2 新作歌舞伎


    • 4.3 その他の舞台


    • 4.4 映画


    • 4.5 テレビドラマ


    • 4.6 CM


    • 4.7 ナレーション



  • 5 脚注・出典


  • 6 外部リンク




来歴・人物


可憐な美貌と清潔な色気で女方も二枚目も魅力的に演じる。現代の歌舞伎を担う若手スターのひとり。また、歌舞伎以外にも蜷川幸雄の舞台などにも積極的に出演している。その縁で、2005年にシェイクスピアの戯曲『十二夜』を歌舞伎演目として蜷川に演出を依頼している(2007年に再演、2009年には英国ロンドンで公演)。


市川崑監督のリメイク版『犬神家の一族』(2006年公開)では犬神松子の長男・犬神佐清役で出演したが、犬神松子役は実母である富司純子が演じ、スクリーン上での親子競演となった。


父は歌舞伎役者の七代目尾上菊五郎、母は女優の富司純子、姉は女優の寺島しのぶ。


生後2か月の時徹子の部屋に母親と共に「出演」している。2009年12月6日に菊之助が単独で出演した際には「最年少ゲスト」と呼ばれた。



2013年2月、二代目中村吉右衛門の四女と結婚し[2]、11月28日に第1子(長男)が誕生した[3]。2015年7月14日には第2子(長女)[4]、2017年9月4日には第3子(次女)が誕生[5]



年譜


  • 1977年8月1日 - 東京都に生まれる。

  • 1984年2月 - 東京・歌舞伎座『絵本牛若丸』の牛若丸で六代目尾上丑之助を襲名し初舞台。

  • 1996年3月 - 青山学院高等部卒業。翌月青山学院大学文学部へ入学(後に中退)。

  • 1996年5月 - 歌舞伎座『弁天娘女男白浪』の弁天小僧ほかで五代目尾上菊之助を襲名。

  • 2000年 - 歌舞伎座『源氏物語』で紫の上をつとめ大人気となる。七代目市川新之助、二代目尾上辰之助と「平成の三之助」と呼ばれ、新たな歌舞伎ブームを起こす。

  • 2004年10月 - パリのシャイヨー宮劇場で十一代目市川海老蔵襲名披露に出演。

  • 2005年 - シェイクスピアの戯曲『十二夜』の歌舞伎版を企画。演出には蜷川幸雄を迎え、『NINAGAWA十二夜』として公演、主役の琵琶姫(ヴァイオラ)、獅子丸(シザーリオ)をつとめる。

  • 2008年11月 - 東京・新橋演舞場の花形歌舞伎夜の部『伽羅先代萩』通し狂言で通常は立役がつとめる乳人・政岡を戦後では最年少の31歳3ヶ月で初役[6]

  • 2009年3月 - ロンドンのバービカン・シアターで『NINAGAWA十二夜』公演[7]

  • 2010年5月 - 大阪・松竹座の團菊祭 昼の部で、祖父・七代目尾上梅幸、父・七代目尾上菊五郎が当り役としてきた『摂州合邦辻』の玉手御前を初役。

  • 2010年12月 - 東京・日生劇場『摂州合邦辻』通し狂言で玉手御前をつとめる。

  • 2016年3月 - 『中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露 三月大歌舞伎』にて七代目尾上菊五郎が体調不良により休演したため、初日から11日まで「鎌倉三代記」の三浦之助義村 役の代役を務める[8][9]


受賞歴


歌舞伎・芸能活動
  • 1985年 『京鹿子娘道成寺』の所化喜観坊で国立劇場特別賞

  • 1987年 『実録先代萩』の千代松で国立劇場特別賞

  • 1992年 歌舞伎座賞

  • 1993年 『人情噺文七元結』の娘お久で国立劇場奨励賞

  • 1996年 浅草芸能大賞新人賞・十三夜会奨励賞

  • 1998年 『仮名手本忠臣蔵』「大序」の足利直義で松竹会長賞

  • 1999年 『春輿鏡獅子』で松竹会長賞

  • 2000年 『弁天娘女男白浪』の弁天小僧菊之助で松竹会長賞

  • 2003年 松尾芸能賞演劇賞・新人賞

  • 2005年 『京鹿子娘二人道成寺』『児雷也豪傑譚話』『助六由縁江戸桜』ほかで読売演劇大賞杉村春子賞

  • 2005年 『NINAGAWA十二夜』など歌舞伎の可能性を広げる活動で朝日舞台芸術賞寺山修司賞

  • 2005年 芸術選奨新人賞

  • 2011年 『摂州合邦辻』通し狂言で読売演劇大賞優秀男優賞

その他
  • 2017年 ベストドレッサー賞芸能部門[10]


主な出演作



歌舞伎の当り役


  • 『白浪五人男』の弁天小僧菊之助

  • 『鏡獅子』の小姓弥生

  • 『京鹿子娘二人道成寺』の白拍子花子

  • 『助六由縁江戸桜』の揚巻

  • 『伽羅先代萩』の政岡

  • 『摂州合邦辻』の玉手御前


新作歌舞伎


  • 『NINAGAWA十二夜』の琵琶姫/獅子丸


その他の舞台


  • 『ライル』(1990年) - ジョッシュ役

  • 『グリークス』(2000年) - オレステス役

  • 『疾風のごとく』(2002年) - 日野小太郎役

  • 『若き日のゴッホ』(2003年) - フィンセント・ファン・ゴッホ役

  • 『わが魂は輝く水なり』(2008年) - 斎藤五郎役


映画


  • 『水の旅人 侍KIDS』(1993年) - 一寸法師役

  • 『四十七人の刺客』(1994年) - 大石主税役

  • 『犬神家の一族』(2006年) - 犬神佐清役


  • シネマ歌舞伎『日高川入相花王』(2006年) - 人形遣い役

  • シネマ歌舞伎『京鹿子娘二人道成寺』(2007年) - 白拍子花子役

  • 『怪談』(2007年) - 新吉役

  • 『ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛』(2008年) - カスピアン王子役(吹き替え)

  • 『THE CODE/暗号』(2009年) - 探偵507役

  • 『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』(2011年) - カスピアン王子役(吹き替え)[11]


テレビドラマ



  • 大河ドラマ(NHK)
    • 『葵 徳川三代』(2000年) - 豊臣秀頼役

    • 『西郷どん』(2018年) - 月照 役[12]


  • スペシャルドラマ『坂の上の雲』(NHK、2010年) - 明治天皇役


  • 鬼平犯科帳 THE FINAL(フジテレビ、2016年12月2日、12月3日) - 石動虎太郎 役 [13]


  • オリガミの魔女と博士の四角い時間(2017年3月12日 - 、NHK教育テレビジョン) - オリガミの魔女 役(声の出演)


  • 下町ロケット(2018年10月 - 12月・2019年1月、TBS) - 伊丹大 役[14]


CM


  • ライオン

  • ペリエ・ジャポン

  • 日本総合信用

  • ソニー

  • ハウス食品


ナレーション



  • 再春館製薬所・ドモホルンリンクル(TV-CM)


脚注・出典




  1. ^ 朝日新聞 (2007年6月29日). “古典的で新しい冒険 尾上菊之助 - 歌舞伎 - 文化・芸能”. 2012年3月3日閲覧。


  2. ^ “尾上菊之助が神田明神で挙式「最高におめでたい婚です」ファン500人が祝福”. マイナビニュース (2013年2月27日). 2017年2月5日閲覧。


  3. ^ “尾上菊之助、愛息誕生に歓喜 「和史」と命名”. ORICON NEWS (2013年11月29日). 2017年2月5日閲覧。


  4. ^ “尾上菊之助に第2子長女誕生”. ORICON NEWS (2015年7月17日). 2015年7月17日閲覧。


  5. ^ “尾上菊之助に第3子誕生!次女新ちゃんは父親似?”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2017年9月5日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/1882989.html 2017年9月5日閲覧。 


  6. ^ 東京新聞 (2008年10月18日). “<歌舞伎>尾上菊之助 31歳で大役『先代萩』乳人政岡 ひたすら耐えためる演技を”. 2008年12月21日閲覧。


  7. ^ 時事ドットコム (2009年3月24日). “歌舞伎とシェークスピアの融合=「NINAGAWA十二夜」ロンドン公演”. 2009年3月27日閲覧。


  8. ^ “尾上菊五郎が体調不良で歌舞伎座休演 今後は未定”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2016年3月3日). 2016年3月3日閲覧。


  9. ^ “尾上菊五郎が舞台復帰 3日から休養、「胃潰瘍」と説明”. スポニチアネックス. スポーツニッポン新聞社 (2016年3月13日). 2016年3月14日閲覧。


  10. ^ “波瑠、W受賞の快挙 プライベートでの素顔は?<第46回ベストドレッサー賞>”. モデルプレス. (2017年11月29日). https://mdpr.jp/news/detail/1731222 2018年4月20日閲覧。 


  11. ^ “ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島”. 金曜ロードSHOW!. 2016年7月16日閲覧。


  12. ^ “大河『西郷どん』新キャスト発表 錦戸亮、又吉直樹らが初出演”. ORICON NEWS. 株式会社oricon ME (2017年10月3日). 2017年10月3日閲覧。


  13. ^ “尾上菊之助、義父・中村吉右衛門と映像初共演「しびれました」”. ORICON STYLE. (2016年9月2日). http://www.oricon.co.jp/news/2077795/full/ 2016年9月2日閲覧。 


  14. ^ “尾上菊之助『下町ロケット』新シリーズで社長役”. ORICON NEWS. オリコン (2018年9月13日). 2018年9月13日閲覧。



外部リンク


  • 所属事務所 アプティパ 公式サイト

  • 音羽屋 尾上菊五郎・菊之助 公式サイト


  • 歌舞伎俳優名鑑 現在の俳優篇 / 尾上菊之助(五代目) - 歌舞伎 on the web

  • 尾上菊之助 - NHK人物録


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