リプリーズ・レコード
リプリーズ・レコード(英語:Reprise Records)はアメリカのレコードレーベルである。フランク・シナトラとワーナー・ブラザース・レコードの共同出資で設立され、当初はシナトラの作品と彼の音楽仲間であるサミー・デイヴィス・ジュニアやディーン・マーティンらの作品を発売する為の会社であった。後にシナトラがレコード会社の経営に興味を失ったことにより、ワーナー・ブラザース・レコードが彼の株を買い取り吸収合併した。
合併当初はワーナー・ブラザース・レコード内の事業部として、独立会社時代と同様の運営がされていたが、次第に若者向けのロックにも進出するようになった。それと共に、1960年代末頃からはワーナー・ブラザースとリプリーズのスタッフはほぼ同一となり、レコード盤上のラベルのみの違いとなった。同じアーティストの作品でも、前作はリプリーズのラベルが付いていたが今作はワーナー・ブラザースのラベルが付くというようなことが少なくない。
日本のワーナー(ワーナー・ブラザーズ・パイオニア → ワーナー・パイオニア → ワーナーミュージック・ジャパン)のアーティストもこのレーベルを冠した時期があり、主に小柳ルミ子や中森明菜、武田久美子、吹田明日香、畠田理恵、杉浦幸など女性アイドルが多かった。
目次
1 沿革
2 経営者
3 主なアーティスト
3.1 リプリーズレーベルに所属していた邦楽アーティスト
4 関連項目
沿革
- 1960年 フランク・シナトラとワーナー・ブラザース・レコードの折半出資により設立。
- 1963年 フランク・シナトラの持分をワーナー・ブラザース・レコードが買い取り、同社に吸収合併。リプリーズ・レーベルは若者向けポップスに使用された。
- 1976年 ワーナー・ブラザースはリプリーズ・レーベルの使用を停止し、シナトラとニール・ヤング以外の所属アーティストをワーナー・ブラザース本体に移籍。
- 1985年 ドリーム・アカデミーがリプリーズのロゴの入ったワーナー・ブラザースレーベルのアルバムを発売しヒット。
- 1987年 ワーナー・ブラザースはリプリーズ・レーベルの再開を発表。モー・オースティンとレニー・ワロンカーが共同発表。
- 2010年 カントリー部門を新設。
経営者
独立企業時代のリプリーズの社長は、フランク・シナトラがヴァーヴ・レコードから引き抜いたモー・オースティンである。彼は後にワーナー・ブラザース・レコードの社長・会長を歴任することになる。
オースティンの下でリプリーズを若者向けロックに進出させたのが、A&R担当のレニー・ワロンカーである。彼もオースティンの後を受けてワーナー・ブラザース・レコードの社長となった。
オースティンとワロンカーはワーナー・ブラザース・レコードを退任した後、共同でドリームワークス・レコードの経営を行った。
主なアーティスト
- エリック・クラプトン
- エンヤ
- キンクス
- グリーン・デイ
- サミー・デイヴィスJr.
- ジェスロ・タル
- シカゴ
- ジミ・ヘンドリックス
- ジャック・ニッチェ
- ジョニ・ミッチェル
- テイク6
- ディーン・マーティン
- デュアン・エディ
- ナンシー・シナトラ
- ニール・ヤング
- フランク・シナトラ
- フリートウッド・マック
- マイ・ケミカル・ロマンス
- マッドハニー
- ライ・クーダー
- ランディ・ニューマン
- ロキシー・ミュージック
注:過去に所属していたアーティストも含む。
リプリーズレーベルに所属していた邦楽アーティスト
- 朱里エイコ
- 大原麗子
小柳ルミ子 - 1978年にSMSレコード(現・バンダイナムコアーツ)へ移籍
平浩二 - 1982年にテイチクレコード(現・テイチクエンタテインメント)から移籍- あいざき進也
ヒデとロザンナ - 1977年に日本コロムビアから移籍
中森明菜 - 1993年にMCAビクター(現・ユニバーサル ミュージックLLC)へ移籍- 小野さとる
- 吹田明日香
- 倉沢淳美
畠田理恵 - 1992年にポリスターへ移籍- 杉浦幸
関連項目
- ワーナー・ブラザース・レコード
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