S-Fマガジン
『S-Fマガジン』(エスエフマガジン)は、早川書房が発行しているサイエンス・フィクション専門の雑誌。偶数月25日発売。通称はハイフン抜きの「SFマガジン」。SF界では単に「マガジン」と呼称される。
目次
1 沿革・概要
2 執筆したことのある主な作家
3 歴代編集長
4 誌上をめぐる騒動
5 出典
沿革・概要
1959年(昭和34年)12月、アメリカ合衆国のSFとファンタジーの専門誌『ファンタジイ・アンド・サイエンス・フィクション』誌と提携して創刊された(のちに提携とりやめ)。月刊誌としてスタートした。初代編集長として福島正実が創刊にあたり、日本SFの黄金時代を演出した。
創刊号では、ロバート・シェクリイ『危険の報酬』、フィリップ・K・ディック『探検隊帰る』、アイザック・アシモフ『やがて明ける夜』、アーサー・C・クラーク『太陽系最後の日』、レイ・ブラッドベリ『七年に一度の夏』等を掲載している。
1966年には『ギャラクシー・サイエンス・フィクション』と特約を結び、同誌が休刊した1969年には姉妹雑誌の『イフ』と特約した[1]。この前年12月に発行された69年2月号の特集をきっかけとして「覆面座談会事件」が発生。福島は引責退社し南山宏が跡を継ぐ。
ハードSFなど狭義のSFの他、ファンタジーや奇想小説・奇妙な味の作品、漫画作品なども積極的に掲載している。
1989年から1991年の間、増刊号として若年層向けの『小説ハヤカワHi!』を季刊で刊行したが、これらの増刊号も通巻号数には含まれる。
海洋研究開発機構地球情報研究センターで既刊本の収集が行われている[2]。
2015年4月号(2月発売)以降は隔月刊化され、偶数月25日の発売となる[3]。2015年1月24日、隔月化に伴う企画として『SFマガジン』cakes版が無料配信[4]。
執筆したことのある主な作家
- 星新一
小松左京(太陽風交点事件以降は事実上の絶縁状態にあった)- 安部公房
- 矢野徹
- 筒井康隆
- 眉村卓
- 光瀬龍
- 石原藤夫
今日泊亜蘭(初代編集長・福島と不仲だったため、書き出したのは福島退任後)- 草上仁
- 火浦功
- 岬兄悟
- 大伴昌司
- 手塚治虫
- 松本零士
- 藤子・F・不二雄
- 吾妻ひでお
- 石ノ森章太郎
- 天野嘉孝
- 野田昌宏
- 栗本薫
- 山田正紀
- 横田順彌
- スタジオぬえ
歴代編集長
- 福島正実
- 森優(南山宏)
長島良三(「ミステリマガジン」と兼務)- 倉橋卓
- 早川浩
- 今岡清
- 阿部毅
- 塩澤快浩
- 清水直樹
- 塩澤快浩(再任)
誌上をめぐる騒動
覆面座談会事件 - 福島が退社する原因になった。
出典
^ R・A・ラファティ『つぎの岩に続く』巻末解説(浅倉久志)
^ “地球・海洋SF文庫-外部貸し出し開始!”. JAMSTEC地球・海洋SFクラブ. 2012年5月13日閲覧。
^ “〈ミステリマガジン〉〈SFマガジン〉〈悲劇喜劇〉隔月刊化のお知らせ”. ハヤカワ・オンライン. (2014年11月26日). http://www.hayakawa-online.co.jp/new/2014-11-26-211853.html
^ SFマガジンの記事、コラム、読み物一覧|クリエイターと読者をつなぐサイト cakes(ケイクス)