得点
得点(とくてん)とは、試験、スポーツ、ゲームなどで点数を得ること。また、その数値のこと。点数をつけることを採点(さいてん)という。
目次
1 試験における得点
2 スポーツにおける得点
3 カードゲームにおける得点
4 コンピュータゲームにおける得点
4.1 ハイスコア
5 関連項目
6 出典・脚注
試験における得点
試験の成績は通常、採点後の得点で表される。全てに正解した場合を満点(まんてん)という。試験は100点満点、50点満点、10点満点などが多い。合格か不合格かを定める試験では事前に合格点(ごうかくてん)を設定しておく(例えば100点満点における70点)。当然、資格試験や学業の進級試験での合格点は内容によって異なるが、近年では、100点満点における60点が多い。さらに、学業の進度を見る試験では事前に落第点(らくだいてん)を設定しておき、例えば100点満点における30点未満は落第とすることがある。
ちなみに、落第点は赤点(あかてん)、欠点(けってん)とも称される。かつては合格点を及第点(きゅうだいてん)と称していた時代があった。
上位の得点を得た者の一定数だけを合格させる選抜試験もあるが、この場合でも最低合格点(さいていごうかくてん)を設定して、相対的に成績上位者でもこの得点基準を下回った場合、不合格とする場合がある。
なお、大学入試センター試験において、科目ごとの平均得点の差を調整するために「得点調整」が行われることがある。→「大学入試センター試験」参照。
スポーツにおける得点
基本的にほとんどのスポーツでは、試合終了時に、得点の最も高いチームあるいは選手がその試合に勝利したことになる。得点の条件は各スポーツによって異なる。以下に主なものを挙げるが、詳細については各スポーツの項目を参照。
野球については得点 (野球)を参照。ソフトボールなど野球から派生した競技も同様である。
クリケットにおいては、第1打者と第2打者が互いに反対側のウィケットに到達するごとに得点になる。
フットボールやバスケットボール、ホッケー、ハンドボール、ラクロスなどにおいては、対戦する2チームそれぞれの陣地にゴールがあり、相手のチームの陣地にあるゴールにボール(またはパック)を入れると得点となる。チームとしての得点の合計によって勝敗を決める。また、個人記録としての「ボールに触れて直接ゴールに入った得点(反則になることなくボールをゴールに入れ、認められたチームとしての得点)の合計」も意味する。バスケットボールの場合、レギュレーション内総得点を試合数で割った、いわゆる平均得点が個人成績となる。
テニスやバレーボール、卓球などでは、主に相手チーム側からのボールを打ち返すことに失敗した場合に、相手側チームの得点となる。一方の合計得点が一定数に達した時点でセット(テニスはゲーム、そして一定ゲーム獲得でセット)獲得となり、先に一定数のセットを獲得した方が勝ちとなる。ただし、1999年までのバレーボールでは、第5セットを除きサイドアウト制と呼ばれるルールでサーブ権を持つ場合に限り得点が認められていた(1988年までは第5セットも)。
カーリングでは、エンド終了時にハウス内のストーンの中で、相手チームの全てのストーンよりも内側にあるストーンの数が得点となる。
アマチュアボクシングやレスリングでは、相手に対して有効な攻撃を与えた場合に得点となる。試合終了時の得点の合計によって勝敗を決めるが、一定点差が付いた場合は試合を打ち切り、得点の多いほうが勝利となる。- プロボクシングやキックボクシング、総合格闘技などでは、ジャッジが各ラウンドごとに10点を上限に対戦者の優劣を得点化し、その合計を判定として示す。
体操競技、飛込競技、アーティスティックスイミング、フィギュアスケート、フリースタイルスキー(スキークロス除く)などでは、その技術を得点化したうえでそれが最も多い者が勝利となる。ただし、2004年までのフィギュアスケートでは、席次数または順位点の少ない者が上位となる規則であった。- 上記のほか、片方の得点がもう片方のそれの2倍ある場合を「ダブルスコア」という。
カードゲームにおける得点
トランプや花札などのカードゲームにおいても、他のプレイヤーと得点を競い合い、その結果ゲーム終了時に得点の最も高いプレイヤーが勝利者となる。ただしトランプゲームの中には、逆に、得点の最も低いものを勝ちとするゲームもある。
コンピュータゲームにおける得点
コンピュータゲームにおいては、アクションゲームやシューティングゲーム、パズルゲームなどを中心に採用されている。「スコア」と呼ばれることが多い。
得点は、主に敵キャラクターを倒したり、アイテムを入手するなどといった方法で得ることができる。制限時間のあるゲームでは、ステージクリア時の残りタイムが得点に換算されるものも多い。得点が一定値に達することによって、プレイヤーキャラクターの残機数が増える(エクステンド)ものもある。
ハイスコア
ゲームオーバーとなるまでにプレイヤーが獲得した得点のうち、最高の記録を「ハイスコア(high score)」と呼ぶ。全国規模でハイスコアを競い合うコンピュータゲーム誌企画をきっかけに、ハイスコアラーと呼ばれる熱心なゲーマー層が登場・顕在化し、「全一」が彼らのステータスとなった[1]。
関連項目
- 失点
出典・脚注
^ きらり屋 (2018年2月26日). “ゲーセンの楽しさ増幅装置だった『ゲーメスト』”. ゲーム文化保存研究所. 2018年12月20日閲覧。