Y
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Yy Yy | |||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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Yとは、ラテン文字(アルファベット)の 25 番目の文字である。小文字は y 。U, V, W とともにギリシア文字の Υ に由来し、キリル文字の У は同系の文字である。Υ の別形に由来する F とも同系といえる。
漢字の「丫」と字形が似ているが、全く別の文字である(「南丫島」を「南Y島」と書くのは誤植)。
目次
1 呼称
2 字形
3 音素
4 歴史
5 Yの意味
6 符号位置
7 他の表現法
8 脚注
8.1 注釈
9 関連項目
呼称
- 音素名称
ラテン語・フィンランド語: ユー /yː/
英語: wye(ワイ)/waɪ/
インドネシア語: イェー
- ウプシロン「単なるウ」
ドイツ語: ypsilon(ウプスィロン)
チェコ語・スロバキア語・オランダ語: ypsilon(イプシロン)[注釈 1]
ポルトガル語: ípsilon(イプスィロン)
ハンガリー語: ipszilon(イプスィロン)
エスペラント語: イプスィローノ
- ギリシア語の「イ」
スペイン語: i griega(イグリエガ)/iˈɣɾjeɣa/
イタリア語: i greco(イグレコ)
フランス語・ベトナム語: i grec(イグレク)/igʁɛk/- オランダ語: i grec / Griekse ij(イグレク/グリークセ・エィ)[注釈 1]
字形
縦棒の上部が左右に分岐した形である。小文字は縦棒の下部が右に分岐した線と直線になって、ベースラインを下に越える。筆記体では大文字もこの小文字書体に基づき、左の線を縦に書いた後で緩やかに湾曲して右上に伸び、縦棒をまっすぐ下に書いて左に曲げ、折り返して縦棒を右上に突き抜け、次の字に続ける。初筆は、左下からの線を緩やかに湾曲させて縦棒に連ねることが多い。フラクトゥールはY ydisplaystyle mathfrak Y y。
音素
国際音声記号としては、小文字 [y] は円唇前舌狭母音(フランス語 u 、ドイツ語 ü、中国語yuまたはü)。スモールキャピタル(小さい大文字) [ʏ] はその少し広い発音である円唇前舌広め狭母音を表す。音素文字として、硬口蓋接近音 [j] の代用表記にも使われる。180度回転させた小文字 [ʎ] は、硬口蓋側音(「リ」のように聞こえる音)であるが、ギリシャ文字 λ (ラムダ小文字)の変形である。
各言語においてこの文字が表す音価は、
フランス語では原則として半母音(硬口蓋接近音)/j/ で、母音にはさまれた場合は時に 有声硬口蓋摩擦音 /ʝ/ で発音されることがある。つづりの読み方に関しては、"i" 2 文字のように読むと説明されることもある(例:royal 国王の → roi-ial [rwajal])。
英語では、- 半母音(硬口蓋接近音)/j/ を表す。yacht, yard など。
- 他の場合は i と同じ。強勢のある長母音としては /aɪ/ を表す。tyre, type, cycle など。語末の多くでは /i/ を表す。any, sony, snowy など多数。
インドネシア語、マレー語、スワヒリ語では半母音(硬口蓋接近音)/j/ を表す。
スペイン語では、母音が後続する場合、原則として有声硬口蓋摩擦音 /ʝ/ を表す。但し方言によっては /ʒ/ などになる。後者はアルゼンチン、ウルグアイの方言だが、他の地域でも後者の発音になる傾向があり、一種の流行とも言われている。また語末では他の強母音に続き、上昇二重母音を形成する。
イタリア語では i に等しい。
ドイツ語では j に等しい場合もあるが、普通は ü に等しい。すなわち、唇を丸めて「イ」と言う円唇前舌狭母音 /y/ ないし /ʏ/(IPA) = /Y/(X-SAMPA) である。デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語でもこれに近い発音である。- ラテン文字を使うスラヴ語(ポーランド語など)、またはキリル文字のラテン転写で、ы に相当する音を表すのに用いる。
ベトナム語では、やや長い /i/ である。ひとつの音節内で他の母音とともに用いられたときは、主母音となることが多い。
エスペラントでは外来語のみに使い、読み方が不明なときは文末なら /i/ 、それ以外は /j/ と発音することが推奨されている。
日本語のローマ字綴りではや行および開拗音の表記に使用する。
朝鮮語のローマ字綴りでは、母音の内j系の二重母音であるㅑ、ㅒ、ㅕ、ㅖ、ㅛ、ㅠは ya,yae,yeo,ye,yo,yu と y を含む綴りとなる。
中国語の漢語拼音では、介音 /i/ を含む韻母の表記に使われる。ただし、声母(頭子音)が付く場合、y は i に変わる。「一」「伊」など主母音、尾音無しで介音 /i/ のみの場合、発音は /i/ であり、半母音 /j/ が発音されるわけではないが、yi と表記する。
歴史
ギリシャ文字の Υ(ウプシロン)がラテン文字で V(ウー)となった後で、より後代の Υ(ユプシロン)の発音を書き表すために、あらためて Υ(ユプシロン)を Y(ユー)として取り込んだものである。
Yの意味
イットリウムの元素記号。
数学では、第二の未知数(変数)に使われる(主に小文字)。
座標軸では、前後(奥行)を表す。- コンピュータなどで肯定 (Yes) を表す。N (No) の逆。
年 (Year, Y2K etc.)- ¥は円 (Yen)あるいは元 (Yuán)。
黄色 (Yellow)- 横長
首都高速八重洲線の頭文字のY
SI接頭辞
ヨタ (1024) (Y)
ヨクト (10-24) (y)
- 航空機のエコノミークラス
- 日本の地下鉄における駅ナンバリング制度では、東京では東京メトロ有楽町線 (Yurakucho)、大阪では大阪市高速電気軌道四つ橋線 (Yotsubashi)、名古屋ではガイドウェイバス志段味線(愛称の「ゆとりーとライン」(Yutreet Line) より)を表す。
スペイン語で「 - と」の意味の、英語の"and"に相当する単語 (y、&)- Y染色体
- マクロ経済学で所得。
- 地名
米国アラスカ州の町、ワイ (アラスカ州) (Y)。why のように発音する。
フランス・ソンム県のコミューン、イ (ソンム県) (Y)。イと発音する。
- FAU タイプに分類されるゼオライト。
Yパラメータ、Y行列。二端子対回路(電気回路)における表現手法。- Y! は、Yahoo! の略称。(例:Y!ケータイ)
『ポケットモンスター Y』は、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズの1作品。
ワイ - ゲームから派生した漫画『ポケットモンスターSPECIAL』に登場する架空の人物。
符号位置
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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Y | U+0059 | 1-3-57 | Y Y | y | U+0079 | 1-3-89 | y y | |
Y | U+FF39 | 1-3-57 | Y Y | y | U+FF59 | 1-3-89 | y y | 全角 |
Ⓨ | U+24CE | ‐ | Ⓨ Ⓨ | ⓨ | U+24E8 | 1-12-57 | ⓨ ⓨ | 丸囲み |
🄨 | U+1F128 | ‐ | 🄨 🄨 | ⒴ | U+24B4 | ‐ | ⒴ ⒴ | 括弧付き |
他の表現法
フォネティックコード | モールス符号 |
Yankee |
信号旗 | 手旗信号 | 点字 |
脚注
注釈
- ^ abオランダ語の呼称は複数存在する。
関連項目
Ý ý - アキュート・アクセント
Ÿ ÿ - トレマ
Ỳ ỳ - グレイヴ・アクセント
Ŷ ŷ - サーカムフレックス
Ỹ ỹ - ダブルアキュート
Ẏ ẏ - ドット符号
Ȳ ȳ - マクロン
Ɏ ɏ - ストローク符号
IJ ij - 合字
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