名寄駅
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名寄駅 | |
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駅舎(2017年10月) | |
なよろ Nayoro | |
◄W47 東風連 (3.6km) (4.0km) 日進 W49► | |
所在地 | 北海道名寄市東1条南6丁目1番1号 北緯44度20分58秒 東経142度27分55秒 |
駅番号 | ○W48 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) 日本貨物鉄道(JR貨物)* |
所属路線 | ■宗谷本線 |
キロ程 | 76.2km(旭川起点) |
電報略号 | ナロ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- | 442人/日(降車客含まず) -2015年- |
開業年月日 | 1903年(明治36年)9月3日 |
備考 | 社員配置駅 みどりの窓口 有 |
*貨物列車の発着はなし。オフレールステーションを併設。 |
名寄駅 | |
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なよろ Nayoro | |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1919年(大正8年)10月20日(名寄本線) 1937年(昭和12年)11月10日(深名線) |
廃止年月日 | 1989年(平成元年)5月1日(名寄本線) 1995年(平成7年)9月4日(深名線) |
乗入路線 | |
所属路線 | 名寄本線 |
キロ程 | 0.0km(名寄起点) |
(5.8km) 中名寄► | |
所属路線 | 深名線 |
キロ程 | 121.8km(深川起点) |
◄西名寄 (4.0km) |
名寄駅(なよろえき)は、北海道名寄市東1条南6丁目1番1号にある北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)宗谷本線の駅。駅番号はW48。事務管コードは▲121818[1]。
目次
1 概要
2 歴史
2.1 駅名の由来
3 駅構造
4 貨物駅(名寄オフレールステーション)
5 利用状況
6 かつて販売されていた駅弁
7 駅周辺
8 バス路線
9 隣の駅
9.1 かつて存在した路線
10 脚注
10.1 注釈
10.2 出典
10.3 報道発表資料
10.4 新聞記事
11 参考文献
12 関連項目
13 外部リンク
概要
名寄市の中心駅であり、普通列車に加え特急「宗谷」・「サロベツ」や快速「なよろ」が停車する宗谷本線の主要駅である。また、運転士の乗務はこの駅を境に稚内方面が宗谷北線運輸営業所、旭川方面が旭川運転所と担当区域が分かれている。普通列車の運転系統も当駅で同じように分かれるが、1日3往復列車番号を変えて相互に直通する列車もあり、そのうち1往復は旭川 - 稚内間の全線を走破する。
当駅は、1903年(明治36年)9月に開業した。当時は旭川方面から伸びる天塩線(宗谷本線の前身)の終着駅だった。その8年後の1911年(明治44年)11月に路線が恩根内駅まで延伸し、名寄駅は途中駅となった。1919年(大正8年)10月には下川町方面へ向かう名寄線(後の名寄本線)が開業し、同線と宗谷本線の乗換駅となった。また1937年(昭和12年)11月には名雨線(後の深名線)が開業した。
1987年(昭和62年)4月1日の国鉄分割民営化により、名寄駅は北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)に継承された。名寄本線・深名線もJR北海道が継承したが、名寄本線は1989年(平成元年)5月に、深名線は1995年(平成7年)9月に廃止され、現在は宗谷本線のみの途中駅となっている。
歴史
1903年(明治36年)9月3日:北海道官設鉄道天塩線の士別駅 - 当駅間開業に伴い、開設[2]。一般駅。名寄機関庫設置。
1905年(明治38年)4月1日:逓信省鉄道作業局に移管[2]。
1911年(明治44年)11月3日:天塩線の当駅 - 恩根内駅間が延伸開業[2]。
1913年(大正2年)6月2日:名寄機関庫設置(北海道鉄道管理局の事務上制定)。
1919年(大正8年)10月20日:名寄線(後の名寄本線)開業。
1925年(大正14年):扇型機関庫新築[3]。
1927年(昭和2年)6月:2代目の現駅舎に改築。
1937年(昭和12年)11月10日:名雨線(後の深名線)開業。
1949年(昭和24年)- 2月:構内増改築[4]。
6月1日:公共企業体である日本国有鉄道(国鉄)に移管。
1950年(昭和25年)2月1日:名寄客貨車区設置。
1955年(昭和30年)2月:鉄道弘済会構内売店(後のキヨスク)が開店[新聞 1][新聞 2]。
1961年(昭和36年)1月:天塩川製紙名寄工場操業開始に伴い専用線使用開始。
1966年(昭和41年)9月:天塩川製紙名寄工場第3期増設工事竣工。専用線2km増設。
1967年(昭和42年)6月1日:コンテナ基地設置[2]。
1968年(昭和43年)10月1日:みどりの窓口設置。
1986年(昭和61年)
11月1日:荷物取扱い廃止。- 11月:名寄機関区が旭川機関区名寄支区となる[4]。
1987年(昭和62年)- 2月:扇型機関庫解体撤去[4]。
- 4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)に継承[2]。
1988年(昭和63年):名寄駅旅行センター開店。
1989年(平成元年)5月1日:名寄本線廃止。
1990年(平成2年):名寄駅旅行センターを駅から分離し、旅行センター名寄支店発足。
1991年(平成3年)11月13日:宗谷北線運輸営業所発足。
1995年(平成7年)9月4日:深名線廃止。
1996年(平成8年)9月1日:貨物列車設定廃止、自動車代行駅となる。
1998年(平成10年):「旅行センター名寄支店」の営業を名寄駅に統合。
2006年(平成18年)4月1日:JR貨物の名寄オフレールステーションを開設。
2007年(平成19年)10月1日:駅番号を設定 (W48) [報道 1]。
2009年(平成21年)6月30日:駅弁製造・販売元廃業のため同日付で駅弁販売終了[新聞 3]。
2016年(平成28年)
3月31日:旅行センター(ツインクルプラザ)が営業終了[新聞 4]。
12月20日:キヨスクが閉店[新聞 1][新聞 5][新聞 2]。
2017年(平成29年)
4月1日:営業時間が7:40〜17:05に変更[5]。
駅名の由来
市名より。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。駅舎(改札口)は西側1箇所にあり、日本最北のLED発車標導入駅である[注釈 1]。以前は駅舎脇直結の島式ホームがあり2面4線であったが、0番のりばが廃止された後、単式ホームになった[注釈 2]。1 - 3番のりばはいずれも折り返しが可能。ホーム間の移動は跨線橋を使う。
留置線が敷設され、夜間滞泊の運用もある。このうち1本は音威子府駅発着で、当駅まで回送して滞泊している。
終日社員配置駅。駅構内にはみどりの窓口(営業時間:7時40分 - 17時05分)・自動券売機がある。
1990年代まで構内にきょくてつストア(物資部)という名称の小型のスーパーマーケットがあった。現在は駐輪場となっている。
改札口(2017年10月)
駅構内(2004年6月)
ホーム(2017年10月)
跨線橋(2017年10月)
駅名標(2017年10月)
貨物駅(名寄オフレールステーション)
JR貨物の名寄駅は、コンテナ貨物(JR規格12フィートコンテナのみ)の取扱駅となっている。コンテナ集配基地の名寄オフレールステーション(略称:名寄ORS)が駅舎北側に併設されており、貨物列車の代行のトラック便が北旭川駅との間に1日5往復運行されている[注釈 3]。JR貨物の駅としては最北端に位置している。
かつては1面2線のコンテナホームがあったが、貨物列車の発着が廃止された1996年(平成8年)9月以降、荷役線は使用されずホームのみコンテナ基地として使用されている。貨物列車の発着がない自動車代行駅となった後、2006年(平成18年)4月の貨物駅の名称整理の際に、名寄オフレールステーションとなっている。
また1993年(平成5年)ごろまでは岩谷産業名寄LPGセンターへの専用線があり、本輪西駅発送の液化石油ガス (LPG) 輸送用のタキ25000形貨車が到着していた。また、それより前には王子マテリア名寄工場への専用線もあり、同工場向けの石油輸送用タンク車も到着していた。
利用状況
JR北海道によると、乗車人員(特定の平日の調査日)平均は以下の通り。
調査対象の5年間 | 5年間の各調査日における 平均乗車人員 (人) | 出典 |
---|---|---|
2012年 - 2016年 | 442.6 | [6] |
2013年 - 2017年 | 448.2 | [7] |
「名寄市統計書」によると、JR北海道提供による近年の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 (人) | 出典 |
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2003年 | 577 | [8] |
2004年 | 541 | |
2005年 | 526 | |
2006年 | 500 | |
2007年 | 468 | |
2008年 | 447 | [9] |
2009年 | 434 | |
2010年 | 421 | |
2011年 | 434 | |
2012年 | 442 | [10] |
2013年 | 441 | |
2014年 | 441 | |
2015年 | 442 |
かつて販売されていた駅弁
角舘商会- 蝦夷っ子ちらし寿し(1050円) - 特急「スーパー宗谷」へ積み込み
- 牡蠣帆立弁当(940円)
- 北の味きのこごはん(940円)
- ニシンカズノコ弁当(840円) - 特急「スーパー宗谷」へ積み込み
- みそ豚丼(750円)
- たこ寿し(730円)
駅売店のほか、ワゴン販売のある特急「スーパー宗谷」の車内でも販売されていた。なお、角舘商会は2009年(平成21年)6月30日限りで廃業した[新聞 3]。
駅周辺
- 北海道道540号名寄停車場線
- 名寄市役所
- 名寄警察署
- 名寄警察署駅前交番
- 名寄郵便局
- 名寄駅前郵便局
北海道労働金庫名寄支店
北星信用金庫本店
北見信用金庫名寄支店
北洋銀行名寄支店
北海道銀行名寄支店- 道北なよろ農業協同組合(JA道北なよろ)名寄支所
日本通運旭川支店名寄営業支店- グランドホテル藤花
- 名寄せ(なよせ)商店街
- 名寄6丁目商店街
西條百貨店名寄店- 山田デパート
- 北国博物館
- SLキマロキ編成[新聞 6]
- 吉田病院
- 名寄中央整形病院
- 親林館
- プラザよろーな
- 名寄簡易裁判所
ハローワーク名寄- 名寄労働基準監督署
上川総合振興局名寄庁舎
国道40号・国道239号
バス路線
2013年(平成25年)4月1日に「駅前交流プラザ『よろーな』」がオープンし、同日より併設されたバス乗り場に発着する[11][12]。
- 名士バス
- 名寄市内路線、下川町・興部町方面(JR北海道名寄本線廃止代替)など郊外路線を運行。路線詳細はバス事業者記事を参照。
- ジェイ・アール北海道バス
幌加内町方面(JR北海道深名線廃止代替)へ運行。路線詳細は深名線 (ジェイ・アール北海道バス)を参照。
道北バス(案内所を設置)
士別市・旭川市方面への郊外路線、札幌市方面(北海道中央バス共同運行)および音威子府村・枝幸町・猿払村方面(宗谷バス共同運行または宗谷バス単独運行)への都市間バスを運行。路線詳細はバス事業者記事を参照。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
■宗谷本線- 特急「宗谷」・「サロベツ」停車駅
- 快速「なよろ」
風連駅 (W46) - 名寄駅 (W48)
- *:音威子府始発・終着列車は、当駅 - 音威子府駅間普通列車
- 普通
- (※)東風連駅 (W47) - 名寄駅 (W48) - 日進駅 (W49)
- (※)一部列車は東風連駅を通過する。
かつて存在した路線
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 名寄本線
名寄駅 - 中名寄駅
- 深名線
西名寄駅 - 名寄駅
脚注
注釈
^ かつては、駅自動放送も最北端であったが、2012年(平成24年)2月に稚内駅に駅自動放送が導入されたため、現在は最北端ではない。
^ 0番のりば廃止後は、深名線廃止まで宗谷本線と共用で3番のりばを使用していた。
^ 2000年頃は1日10往復運行されていた。便数は最大36便まであったが、そのうち2便連名とした複合便が8往復となっている。これは北海道内のJR貨物の駅の中ではトラック便の本数が最も多かった。
出典
^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。- ^ abcde曽根悟(監修) 『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17頁。
^ 新名寄市史 第1巻。- ^ abc新名寄市史 第2巻。
^ “名寄駅・稚内駅 営業時間の変更について (PDF)”. 北海道旅客鉄道株式会社. 2017年5月16日閲覧。
^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2017年12月8日), オリジナルの2017年12月30日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20171230090453/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/04.pdf 2017年12月30日閲覧。
^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2017年7月2日), オリジナルの2017年12月30日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20180703125359/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/04.pdf 2018年7月13日閲覧。
^ “10 通信・運輸 (PDF)”. 名寄市の統計 平成19年度版. 名寄市. p. 56. 2017年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月16日閲覧。
^ “10 通信・運輸 (PDF)”. 名寄市の統計 平成24年度版. 名寄市. p. 58. 2017年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月16日閲覧。
^ “10 通信・運輸 (PDF)”. 名寄市の統計 平成28年度版. 名寄市. p. 58. 2017年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月16日閲覧。
^ “駅前交流プラザ「よろーな」利用案内” (日本語). 名寄市. 2014年3月23日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
^ “高速なよろ号がますます便利に快適に変わります! (PDF)” (日本語). 道北バス. 2013年6月21日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
報道発表資料
^ “駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2007年9月12日), オリジナルの2007年9月30日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20070930015220/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf 2007年9月30日閲覧。
新聞記事
- ^ ab成川謙 (2016年12月14日). “日本最北・名寄駅キヨスクが20日閉店 宗谷線、見直し加速” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(道北) (北海道新聞社). オリジナルの2016年12月15日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161215162129/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0348112.html 2016年12月15日閲覧。
- ^ ab横田信行 (2016年12月19日). “キヨスク:日本最北の店が閉店 売上高減で 宗谷線名寄駅” (日本語). 毎日新聞. 毎日新聞 (毎日新聞社). オリジナルの2016年12月19日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161219044813/http://mainichi.jp/articles/20161219/k00/00e/040/107000c 2016年12月19日閲覧。
- ^ ab““最北の駅弁屋”廃業へ JR名寄駅、創業99年” (日本語). 産経新聞. MSN産経ニュース(トレンド・話題) (産業経済新聞社). (2009年6月27日). オリジナルの2009年6月28日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090628091101/http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090627/trd0906270858002-n1.htm 2009年6月28日閲覧。
^ “JR北海道 ツインクルプラザ6支店の営業3月末で終了” (日本語). 交通新聞 (交通新聞社). (2016年2月24日)
^ “最北のキヨスクが閉店 JR名寄駅で61年” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(暮らし・話題) (北海道新聞社). (2016年12月21日). オリジナルの2016年12月21日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161221094116/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0350699.html 2016年12月21日閲覧。
^ 西野一弥 (2016年10月23日). “おやすみ「キマロキ」 SL排雪列車に冬囲い 名寄” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(道北) (北海道新聞社). オリジナルの2016年10月23日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161023191141/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0329917.html 2016年10月23日閲覧。
参考文献
- 本久公洋 『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社(2008年)
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
- 名寄|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company
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