運賃




運賃(うんちん、英: fare)とは、交通機関(運輸会社など)との運送契約に基づき、旅客や貨物の運送(輸送)の対価として、交通機関に支払う金銭である。特に海運アライアンスで協定した運賃システムをタリフという。




目次





  • 1 鉄道(旅客)

    • 1.1 運賃システム

      • 1.1.1 距離制

        • 1.1.1.1 遠距離逓減制



      • 1.1.2 ゾーン制


      • 1.1.3 均一運賃


      • 1.1.4 時間運賃


      • 1.1.5 運賃表


      • 1.1.6 運賃の支払い



    • 1.2 子供・障害者の運賃

      • 1.2.1 子供の運賃


      • 1.2.2 障害者割引運賃



    • 1.3 IC運賃

      • 1.3.1 首都圏およびJR東日本


      • 1.3.2 ICカード利用時の割引


      • 1.3.3 ロンドン地下鉄



    • 1.4 運賃計算における特例

      • 1.4.1 通過連絡運賃


      • 1.4.2 分岐駅通過の特例


      • 1.4.3 特定の分岐区間に対する区間外乗車


      • 1.4.4 特定の列車による折り返し区間外乗車


      • 1.4.5 経路特定区間


      • 1.4.6 磁気式プリペイドカード利用時の運賃計算


      • 1.4.7 加算運賃


      • 1.4.8 特定区間運賃



    • 1.5 JR各社

      • 1.5.1 JRの旅客運賃・料金の種類


      • 1.5.2 JRの旅客運賃計算法




  • 2 航空(旅客)


  • 3 鉄道・航空以外(旅客)


  • 4 貨物運賃(国内)


  • 5 貨物運賃(貿易)


  • 6 脚注


  • 7 関連項目




鉄道(旅客)



運賃システム


鉄道の運賃は、運送約款、特に鉄道の旅客輸送では旅客営業規則に基づき算出される。


鉄道の旅客運賃は、一般的に普通列車一般車両の自由席を利用する運送のための対価をいい、急行列車や特別車両などを利用するために支払う料金と区別される。なお、名古屋市や福岡市など、地下鉄やバスを運営する日本の地方公営企業の中には運賃を料金と称している事業者もある[1][2]


旅客運賃の詳細については運賃制度、乗車券、航空券も参照。


鉄道の運賃システムには、距離に基づく方法のほか、ゾーン制、均一運賃、時間制がある[3]



距離制


日本の鉄道の運賃は、駅間ごとに定められた営業キロの総和に応じて決められるのが一般的である。このように距離ごとに細かく運賃を設定している国は少ない[3]


営業キロに応じて運賃を定める場合でも、どのように運賃と営業キロを対応させるかによって2つのタイプに大分できる。


  • 1つは、運賃が初乗り区間付近を除き営業キロにほぼ比例する形で運賃を定めるもので、対キロ制と呼ばれる。

  • もう1つは、初乗り運賃を定め、これにキロ数にほぼ比例した運賃を加算していくもので、対キロ区間制と呼ばれる。

また、一部区間において営業キロをそのまま利用せず、営業キロより割り増しされたキロ数を適用した上で運賃を計算する場合がある。詳細は「営業キロ」の項を参照のこと。


2社にまたがる場合で、双方の運賃をそのまま合算すると距離の割に運賃が高くなる場合に乗り継ぎ割引を適用した連絡乗車券が発売されることもある。



遠距離逓減制



鉄道の運賃は多くの場合、長距離で利用するほど「運賃÷利用キロ数」が低くなるように設定されている。これを遠距離逓減制(えんきょりていげんせい)と言う。


対キロ制運賃の場合、キロ数に比例して定められる運賃を全区間において同一にせず、一定のキロ数を越えた分については低い運賃を比例させるといった方法が取られる。


対キロ区間制運賃の場合はそもそも制度上「運賃÷利用キロ数」は低くなっていく(「運賃=一定額+(距離比例額×キロ数)」であるため、これをキロ数で割ると「運賃÷利用キロ数=(一定額÷利用キロ数)+距離比例額」となる)。


遠距離逓減制のため、同一区間を乗車する場合においては、切符は2枚に分かれているよりも1枚になっていた方が安くなる(「途中下車」も参照)。しかし、運賃計算制度の構造上、距離の端数が発生すると2枚に分けた方が運賃が安くなることも多い。



ゾーン制


路線をいくつかのゾーンに分割し、その利用するゾーン数で運賃を定める方式。ロンドン地下鉄で採用されている[3]。ただし、ゾーンの設定には特に境界の設定に配慮しないと不合理な運賃設定になるという欠点がある[3]



均一運賃


乗車1回あたりの運賃のみを定める方式。均一制運賃とも呼ぶ。パリ地下鉄で採用されている[3]。切符の種類や改札機のシステムを単純化できるという利点がある[3]



時間運賃


時間単位で運賃を定める方式[3]。ドイツやイタリアなどで広く採用されている[3]。多くの場合、改札は設けられておらず、乗り場や車内にある時刻の刻印機で利用客が自ら刻印することを要する[3]



運賃表




運賃を表や図などで示した表示。


駅やバスターミナルなどに掲出されているものは、利用者がそこから目的地までの運賃を調べるためのもので、路線図として表示しているもの、五十音順で表示するもの、路線・方面ごとに一覧表で表示するものなどがある。


距離制の場合には三角表と呼ばれる当該路線の任意の2駅間の運賃を調べることができる運賃表もあり、ワンマン運転の場合には、車内に掲出されていることがある(「運賃表示機」も参照)。また、各鉄道事業者が定める、乗車キロ数と運賃の対応を示した表も運賃表と呼ばれる。



運賃の支払い



  • 鉄道の場合は、駅等で切符を買って乗車するか、前もって買った切符や乗車カード、チャージしたICカードなどを使う。
    • 日本の鉄道では乗車中に車掌に申告し運賃を支払うことが認められている(ワンマン運転では運賃が後払い方式の場合もある)。

    • ヨーロッパなどの信用乗車方式が採用されている国では乗り越しが禁止されている。車内検札時に正しい乗車区間の切符を持っていないと不正乗車としてペナルティを科される[4]


  • ワンマン運転で運賃が後払い方式の鉄道の場合は、乗車時に整理券を取り、降車時に車内で運賃を支払う。乗降する駅によっては、駅で切符を買って乗車する場合や、降車したあとにその駅で運賃を支払うこともある。

  • ワンマン運転の路面電車や一般路線バスは、事業者や路線により、運賃を支払ってから乗車する前払い運賃の場合と、降車時に運賃を支払う後払い運賃の場合がある。後者は乗車時に整理券を取る必要がある場合がある。


  • 高速バスは事業者や路線により、バスターミナルなどで前もって切符を買う、インターネットで予約しオンライン決済する、一般路線バスと同様に降車時に運賃を支払うなどの方法がある。


子供・障害者の運賃



子供の運賃


子供(概ね小学生まで)の運賃は、大人の半額の運賃となっている場合が多い。


JRグループでは以下のようになっており、私鉄でも概ね同一である。


  • 大人 - 12歳以上。ただし12歳の小学生は小児。

  • 小児(こども) - 6歳以上12歳未満。ただし小学校未入学の6歳は幼児。小児運賃が必要。

  • 幼児 - 1歳以上6歳未満。大人または小児に同伴される場合、大人・小児1人につき幼児2人まで無料で、3人以上の場合は超過人数分の小児運賃が必要。幼児が大人・小児の同伴なしで乗車するときは小児運賃が必要。1人で普通車・グリーン車の座席指定席や寝台を利用するときは小児運賃・料金が必要。

  • 乳児 - 1歳未満。無料。ただし1人で普通車・グリーン車の座席指定席や寝台を利用するときは小児運賃・料金が必要。


障害者割引運賃


身体障害者(身体障害者手帳所持者)・知的障害者(療育手帳所持者)やその介護者に対しては運賃を大人運賃の5割引とすることがある。適用の可否は、第1種/第2種の別、乗車距離(100キロを超えるか否か)などにより、事業者によって違いがある。精神障害者(精神障害者保健福祉手帳所持者)については、身体・知的障害者同様の割引をする事業者[5]もあるが、JRや大手の民鉄などは割引の対象外としている事業者が多い。東海旅客鉄道(JR東海)は、平成20年度に国土交通省が行った業務監査において、「福祉割引(障害者割引)は国の福祉政策の一環として行政の費用負担で行ってもらいたい。」と回答している[6]


ICカードは障害者割引運賃では利用できない場合が多い。後述するIC運賃を導入した事業者においては、出場時に自動改札機にタッチせずに手帳とICカードを係員に提示し、係員がIC運賃を基準とした割引運賃を引くという処理を行うようにしたことで、障害者割引運賃でのICカードの利用が可能となった。また、一部の事業者では、手帳所持者に対して自動改札機で使用できる(障害者割引運賃を引き去る)障害者用ICカードを発行している。



IC運賃


一部のICカード導入事業者では「きっぷの運賃(現金での運賃)」と「ICカード利用時の運賃」をそれぞれ設けていることがある。



首都圏およびJR東日本


Suica、PASMOなどのICカードで入出場する場合に限り適用される普通運賃。入出場ともに同じICカードを使い、カード読取機(自動改札機に併設されたカード読取機を含む)を利用することが条件となる(途中からの別の乗車券と併用する場合は、ICカードで入場すればその乗車券に接続する駅までの運賃に関してはIC運賃が適用となる)。残高不足の場合には鉄道の場合精算機でチャージしてもIC運賃の適用を受ける。自社のICカードだけでなく、相互利用カードを利用する場合にも適用される。


2014年4月1日の消費税率改定に対応した運賃改定の際に、消費税の正確な転嫁を目的に東日本旅客鉄道(JR東日本)や首都圏の多くの鉄道事業者が導入した。基本的には、税抜運賃の設定がある場合にはその額に消費税を加算したもの(JR線で営業キロ11km以上の区間。税抜運賃は最低でも10円単位で変化なし)、その他の場合は旧運賃の105分の108としたものが多い(JR東日本の10km以下の区間は後者で、消費税導入前の運賃を基準としていない)。IC運賃はその運賃をそのまま1円単位として適用し、きっぷ運賃は10円単位に端数整理したものである。したがって、ICカードの方がきっぷで入出場する際の運賃より安い場合が多いが、きっぷの運賃がIC運賃を10円単位で四捨五入する鉄道事業者の場合区間によっては高いこともある。


理論上最長距離のIC運賃はいわき駅 - 松本駅間の利用で7,344円である(切符で購入した時の運賃は7,340円)。距離は444.9km。










Suica、PASMOエリア内におけるIC運賃導入状況(2014年4月1日より導入)[5]
IC運賃導入
きっぷの運賃がIC運賃を10円単位で切り上げる鉄道事業者

東日本旅客鉄道(JR東日本)[注 1]、京浜急行電鉄、東京急行電鉄[注 2]、小田急電鉄、京王電鉄、西武鉄道、東武鉄道、京成電鉄、相模鉄道、東京地下鉄(東京メトロ)[注 3]、東京都交通局[注 4]、横浜市交通局[注 5]、新京成電鉄、東京モノレール、東京臨海高速鉄道(りんかい線)[注 3]、東葉高速鉄道、北総鉄道、千葉都市モノレール、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)、埼玉新都市交通(ニューシャトル)[注 3]
きっぷの運賃がIC運賃を10円単位で四捨五入する鉄道事業者

東日本旅客鉄道(JR東日本)[注 6]、ゆりかもめ、伊豆急行、仙台空港鉄道
IC運賃非導入鉄道事業者

伊豆箱根鉄道、江ノ島電鉄、関東鉄道、埼玉高速鉄道、多摩都市モノレール、箱根登山鉄道、舞浜リゾートライン、横浜高速鉄道(みなとみらい線)、横浜シーサイドライン、湘南モノレール[注 7]


  1. ^ 電車特定区間


  2. ^ こどもの国線を含む

  3. ^ abc切り上げか四捨五入か不明(2014年4月1日現在)


  4. ^ 都電荒川線のみ2014年4月1日より導入、都営地下鉄は2014年6月1日より導入


  5. ^ 2014年6月1日より導入


  6. ^ Suicaエリア内の幹線・地方交通線


  7. ^ 2018年4月1日よりPASMOが導入された。


運賃表ではIC運賃を導入している場合でも「きっぷの運賃(現金での運賃)」を優先して記載されているが、路線図の隅の方に「ICカード利用時の運賃」との対応表を掲載している[7]。対応表には種類があり、加算運賃を設定していない鉄道事業者では「きっぷの運賃(現金での運賃)」と「ICカード利用時の運賃」の額面同士での対応表が掲載されていることが多い[8]が、加算運賃や連絡割引運賃を設定している鉄道事業者では、1つのきっぷ運賃に対してIC運賃が複数ある場合があり、その案内も事業者により対応がまちまちである[9]。また、「きっぷの運賃がIC運賃を10円単位で四捨五入する鉄道事業者」の場合、掲出される運賃表でICカードの方が区間によって運賃が高いことを知らせていることがある。連絡きっぷについてはほとんどの場合「ICカード利用時の運賃」の掲出は無く、「きっぷの運賃(現金での運賃)」のみ記載される[10][11]



ICカード利用時の割引


IC運賃を設定していないが、ICカード利用時に引き去る額を通常の運賃より一定の割合で割り引いている事業者がある。例としては広島都市圏各社のPASPY[12]、富山地方鉄道のecomyca[13]、富山ライトレールのpassca[14]、伊予鉄道のICい〜カード[15]などがある。PASMOエリアでは東急バスの新横溝口線では現金支払い時より50円引きとなる[16]。また、茨城交通が独自に導入しているいばっピでは、ICカード利用時の割引運賃を1円単位としている(初乗り170円の場合、利用者割引10%が適用され153円となる)[17]



ロンドン地下鉄


ロンドン地下鉄ではICカード利用促進と混雑解消のため、ICカード利用時の運賃の引き落し限度額が設定されており、ピーク時間帯を含まない時間帯に地下鉄を利用した場合にはその上限額が低く抑えられている[18]



運賃計算における特例


通常の運賃計算のルールを適用すると利用実態にそぐわない場合などに、以下のような特例を設けて対処されることがある。



通過連絡運賃


他社線を挟んで2区間に分割された1社の路線を利用する場合に、その2区間のキロ数を通して計算すること。2区間に分割されることによって運賃が急増することを抑えるものである。詳細は連絡運輸#通過連絡運輸を参照。



分岐駅通過の特例


運賃計算の特例ではなく、乗車券の効力の特例であるが、分岐駅を通過する列車に乗車して分岐する他線区に乗り換えをするとき、途中下車しないことを条件に、最寄りの停車駅と分岐駅間の区間外乗車を認める制度のこと。乗り継ぐ前の列車か乗り継いだ後の列車の少なくとも一方がその分岐駅に停車せず通過することが条件である。詳細は区間外乗車#分岐駅通過列車に対する区間外乗車の取扱いの特例を参照。



特定の分岐区間に対する区間外乗車


分岐駅を経由する列車に乗車して分岐する他線区に乗り換えをするとき、途中下車しないことを条件に、その近傍の指定した駅と分岐駅の間の区間外乗車を認める制度のことである。上記の「分岐駅通過の特例」と異なり、乗り継ぐ前の列車と乗り継いだ後の列車のどちらも分岐駅に停車する場合であっても適用される。詳細は区間外乗車#特定の分岐区間に対する区間外乗車を参照。



特定の列車による折り返し区間外乗車


特急列車など、途中で折り返して一部の区間を重複して運行する列車に乗車する場合、途中下車しないことを条件に、その重複する区間のキロ数を含めないで運賃・料金を計算する制度のことである。詳細は区間外乗車#特定列車による折返し区間外乗車の取扱いの特例を参照。



経路特定区間



ある区間に対して複数の経路が存在する場合、旅客営業規則等に定められた区間についてはいずれの経路を通る場合でも短い方の経路によって計算を行うもの。乗客はいずれの経路を通ってもよく、途中下車の条件を満たす乗車券の場合はいずれの経路途上でも途中下車が可能。詳細は該当項目を参照。似た制度として、列車を限って短い経路で計算する列車特定区間、複数のルートのどちらかで計算された乗車券で別のルートを経由できる選択乗車がある。



磁気式プリペイドカード利用時の運賃計算


改札口を通過可能な磁気式プリペイドカード導入各社(関西のスルッとKANSAI、関東のパスネットなど)ではカードで入場した場合には途中で改札口を通過しない限り、もっとも安い経路の運賃が適用される。



加算運賃


加算運賃(かさんうんちん)とは、鉄道会社が特に定めた区間に対して特定額だけ加算される運賃である。


このような区間が設定される理由として、路線建設時の減価償却及び維持に莫大な費用がかかるというものがある。また大規模改良工事に際して完成後に便宜を受ける利用者から運賃を前取りする、「特定都市鉄道整備促進特別措置法」(昭和61年法律42号、通称「特々法」)に定める特定都市鉄道整備積立金制度にもとづく加算制度もある(現在、この制度による加算適用区間はない)。


加算運賃の設定例

カッコ内は記載の全区間を通しで利用した場合の加算運賃(大人運賃)。


  • *印は、利用区間によっては加算運賃の減額等の措置があるもの。

  • #印は、加算運賃が対キロで設定されている区間・会社(他は乗車区間に対して設定)。


JR各社


千歳線:新千歳空港駅 - 南千歳駅(140円)


関西空港線:全線(220円*)


本四備讃線(瀬戸大橋線):児島駅 - 宇多津駅(100円*)


宮崎空港線:全線(120円)

京成電鉄


本線:京成成田駅 - 成田空港駅(140円*)


東成田線:全線(70円)

京浜急行電鉄


空港線:天空橋駅 - 羽田空港国内線ターミナル駅(170円*)

京王電鉄


相模原線:京王多摩川駅 - 橋本駅(60円#)

相模鉄道


いずみ野線:全線(70円# 一部二重加算)

名古屋鉄道


豊田線:全線(60円#)


空港線:全線(80円)


知多新線:全線(70円#)



羽島線:全線(30円)

近畿日本鉄道

詳細は近畿日本鉄道の運賃を参照。(#)

京阪電気鉄道


鴨東線:全線(60円)


中之島線:大江橋駅 - 中之島駅(60円)

南海電気鉄道


空港線:全線(230円*)

泉北高速鉄道


泉北高速鉄道線:光明池駅 - 和泉中央駅(20円)

阪神電気鉄道


阪神なんば線 : 西九条駅 - 大阪難波駅(90円*)


特定区間運賃


特定区間運賃(とくていくかんうんちん)とは、鉄道事業者が特に定めた区間に対して、キロ数で算出される運賃よりも安く設定された運賃のことである。区間を競合する他社路線の運賃に比べて、著しく割高になる場合に設定されることが多い。


特定区間運賃は「○○駅〜○○駅間は○○円」というように設定されている。特定運賃区間内にある任意の2駅間を利用する場合で、乗降する区間の正規運賃が、計算上特定区間運賃より高くなった場合でも、特定区間運賃が採用される。


2017年8月1日現在の特定区間運賃の一覧は以下のとおり。()内はICカード利用時の運賃である。






















































































































































































































































会社
区間
営業距離
正規運賃
特定区間運賃

JR東日本[19]

東京駅 - 西船橋駅
20.6km
390円(388円)

310円(302円)

上野駅 - 成田駅
66.4km
1,140円(1,144円)

920円(918円)

新宿駅 - 高尾駅
42.8km
720円(712円)

550円(550円)
新宿駅 - 八王子駅
37.1km
640円(637円)

480円(474円)
新宿駅 - 拝島駅
34.1km
550円(550円)

470円(464円)

渋谷駅 - 吉祥寺駅
15.6km
310円(302円)

220円(216円)
渋谷駅 - 桜木町駅
31.2km
550円(550円)

470円(464円)
渋谷駅 - 横浜駅
29.2km
470円(464円)

390円(388円)

新橋駅 - 久里浜駅
68.5km
1,080円(1,080円)

920円(918円)
新橋駅 - 田浦駅
58.4km
920円(918円)

800円(799円)

浜松町駅 - 横須賀駅
59.3km
920円(918円)

800円(799円)

品川駅 - 衣笠駅
59.0km
920円(918円)

800円(799円)
品川駅 - 逗子駅
48.1km
800円(799円)

720円(712円)
品川駅 - 横浜駅
22.0km
390円(388円)

290円(288円)
横浜駅 - 田浦駅
31.5km
550円(550円)

470円(464円)
横浜駅 - 逗子駅
26.1km
470円(464円)

340円(340円)

JR東海[20]

岡崎駅 - 名古屋駅
40.1km
760円

620円

安城駅 - 名古屋駅
32.3km
580円

470円

金山駅 - 名古屋駅
3.3km
190円

170円
金山駅 - 尾張一宮駅
20.4km
410円

370円
金山駅 - 岐阜駅
33.6km
580円

540円
名古屋駅 - 尾張一宮駅
17.1km
320円

300円
名古屋駅 - 岐阜駅
30.3km
580円

470円

枇杷島駅 - 岐阜駅
26.3km
500円

430円
名古屋駅 - 桑名駅
23.8km
410円

350円
名古屋駅 - 四日市駅
37.2km
670円

470円

JR西日本[21]

大阪駅 - 京都駅
42.8km
710円

560円
大阪駅 - 高槻駅
21.2km
390円

260円
大阪駅・北新地駅 - 神戸駅
33.1km
550円

410円
大阪駅・北新地駅 - 宝塚駅
25.5km
500円

330円

茨木駅 - 神戸駅
47.7km
800円

710円
高槻駅 - 神戸駅
54.3km
920円

810円
京都駅 - 神戸駅
75.9km
1,240円

1,080円
京都駅 - 城陽駅
20.2km
410円

360円
京都駅 - 新田駅
18.1km
320円

290円
京都駅 - 奈良駅
41.7km
760円

710円

JR難波駅 - 奈良駅
41.0km
710円

560円

天王寺駅 - 奈良駅
37.5km
640円

470円
天王寺駅 - 和歌山駅
61.3km
1,080円

860円

秋田内陸縦貫鉄道

西明寺駅 - 角館駅
7.3km
300円

210円

上毛電気鉄道[22]

赤城駅 - 西桐生駅
5.8km
300円

280円

京成電鉄[23]

八広駅 - 菅野駅
10.1km
260円(258円)

190円(185円)
八広駅 - 谷津駅
20.1km
370円(370円)

320円(319円)
八広駅 - ユーカリが丘駅
35.1km
540円(535円)

490円(483円)

空港第2ビル駅 - (成田空港線経由) - 成田空港駅
1.0km
210円(206円)

150円(144円)

京成幕張本郷駅 - 千葉中央駅
10.8km
260円(258円)

230円(226円)

新京成電鉄

北習志野駅 - 京成津田沼駅
5.5km
180円(174円)

170円(165円)

京急電鉄
品川駅 - 横浜駅
22.2km
310円(308円)

300円(298円)
品川駅 - 京急川崎駅
11.8km
240円(237円)

230円(227円)
京急川崎駅 - 横浜駅
10.4km
240円(237円)

230円(227円)

名古屋鉄道
金山駅 - 名鉄一宮駅
22.0km
450円

440円

名鉄名古屋駅 - 名鉄一宮駅
18.4km
400円

370円
名鉄一宮駅 - 名鉄岐阜駅
13.4km
350円

300円

新木曽川駅 - 名鉄岐阜駅
8.6km
300円

240円

阪神電気鉄道

神戸三宮駅 - 元町駅
0.9km
140円

130円

広島電鉄[24]

広電五日市駅 - 広電廿日市駅
3.3km
160円(150円[25]

140円(130円[25]

宮内駅 - 広電阿品駅
3.1km
160円(150円[25]

140円(130円[25]

複数の事業者が線路を共用する場合も、特定運賃が設定されることがある。その区間は以下のとおりである。























共用路線
対象区間
特定運賃

京成成田空港線・北総鉄道北総線

京成高砂駅 - 印旛日本医大駅

北総鉄道#運賃を参照

JR常磐緩行線・東京メトロ千代田線

北千住駅 - 綾瀬駅
140円(133円)

東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線

目黒駅 - 白金高輪駅
170円(165円)

JR七尾線・のと鉄道七尾線

七尾駅 - 和倉温泉駅
190円

JR関西空港線・南海空港線

関西空港駅 - りんくうタウン駅
370円

JR伯備線・井原鉄道井原線

総社駅 - 清音駅
190円

さらに、前述のように本四備讃線(瀬戸大橋線)児島駅とそれ以南の周辺の駅での相互乗車においても特定区間運賃が定められている。これは本四備讃線の児島駅 - 宇多津駅間には加算運賃が適用されており、距離に対して運賃が高くなりすぎることへの救済措置である。


このような加算運賃が適用されている場合も、距離に対して運賃が高くなりすぎることへの救済措置として、特定運賃が設定されることがある。その区間は以下のとおりである。























































会社
区間
営業距離
正規運賃
特定区間運賃
JR西日本・JR四国

上の町駅 - 宇多津駅
21.3km
550円

520円
上の町駅 - 丸亀駅
23.9km
550円

520円
JR四国
児島駅 - 宇多津駅
18.1km
460円

430円
児島駅 - 坂出駅
22.7km
550円

520円
児島駅 - 多度津駅
24.9km
550円

520円
京成電鉄[23]
京成成田駅 - 成田空港駅
8.1km
330円(325円)

260円(258円)
空港第2ビル駅 - (本線経由) - 成田空港駅
1.0km
210円(203円)

150円(144円)
京急電鉄

京急蒲田駅 - 羽田空港国際線ターミナル駅
4.5km
330円(324円)

300円(294円)

大鳥居駅 - 羽田空港国際線ターミナル駅
2.6km
310円(303円)

290円(283円)
京急蒲田駅 - 羽田空港国内線ターミナル駅
6.5km
370円(365円)

340円(335円)

糀谷駅 - 羽田空港国内線ターミナル駅
5.6km
330円(324円)

310円(304円)

また、あいの風とやま鉄道では、高岡駅で接続するJR線(城端線・氷見線)との間で転換開業時に設定された乗継割引によって、乗継割引が受けられない自社線内の手前の駅のほうが運賃が高額になってしまう現象が生じたことを受け、2017年4月15日から当該区間に特定運賃を設定し、逆転現象を解消している[26][27][28]

































会社
営業距離
正規運賃
特定区間運賃
あい鉄
(JR)
あいの風

とやま鉄道



高岡駅 - 越中大門駅
3.6km

210円

200円
(参考)
越中大門駅 - 高岡駅- 新高岡駅
1.8㎞
200円[注 1]
越中大門駅 - 高岡駅- 越中中川駅
1.7㎞

西高岡駅 - 高岡駅 (小児運賃のみ)
5.6km

110円[注 2]
100円
(参考)
西高岡駅 - 高岡駅- 新高岡駅(小児)
1.8㎞
100円[注 3]
西高岡駅 - 高岡駅- 越中中川駅(小児)
1.7㎞


JR各社


JR各社の場合、基本的には、各社ごとの乗車するキロ数(営業キロ、換算キロ、擬制キロの3種類。小数点切り上げ)を計算し、キロ数から運賃表に当てはめて算出することができる(後述のような例外あり)。


JR発足時には旧国鉄が残した旅客営業規則(略して「旅規」という)をそのまま引き継ぎ、以下のように運賃改訂を実施している。



  • 1989年4月1日 - 消費税導入による


  • 1996年1月10日 - JR北海道・JR四国・JR九州(いわゆる三島会社)の運賃改定


  • 1997年4月1日 - 消費税率3%→5%への改定による


  • 2014年4月1日 - 消費税率5%→8%への改定による。JR東日本はICカード使用時のIC運賃を新規導入

当初は全国一律の運賃体系であったが、1996年1月10日の三島会社運賃改定で全国一律の形態が崩れている。一方、東日本旅客鉄道・東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道の本州三社は、賃率とは別に定めている10km以下の区間を除き、税抜運賃自体の値上げは行われていない。また2014年4月1日の消費税率改定時にJR東日本はきっぷ・定期券の新運賃についてはJR東海・JR西日本の新運賃と揃えているが、ICカード利用時にはきっぷ・定期券の運賃と異なるIC運賃を新規に導入し、二重運賃となっている。



JRの旅客運賃・料金の種類















JRにおける「鉄道旅客運賃」
旅客運賃(狭義の「鉄道旅客運賃」)

  • 普通旅客運賃
    • 片道普通旅客運賃

    • 往復普通旅客運賃

    • 連続普通旅客運賃



  • 定期旅客運賃
    • 通勤定期旅客運賃

    • 通学定期旅客運賃

    • 特殊定期旅客運賃
      • 特別車両定期旅客運賃

      • 特殊均一定期旅客運賃




  • 回数旅客運賃
    • 普通回数旅客運賃
      • 一般普通回数旅客運賃

      • 特別車両普通回数旅客運賃


  • 団体旅客運賃

  • 貸切旅客運賃
料金

  • 急行料金


  • 特別車両料金
    • 特別車両料金(A)

    • 特別車両料金(B)



  • 寝台料金
    • A寝台料金

    • B寝台料金


  • コンパートメント料金

  • 座席指定料金


  • 特別急行料金
    • 指定席特急料金

    • 立席特急料金

    • 自由席特急料金

    • 特定特急料金


  • 普通急行料金


JRの旅客運賃計算法


  • 発着区間がJR北海道・東日本・東海・西日本(本州三社)の場合

    • 幹線 - 乗車区間の営業キロ数に応じた幹線の運賃。JR北海道は独自の運賃(以下同じ)。


    • 地方交通線 - 乗車区間の営業キロ数に応じた地方交通線の運賃。

    • 幹線と地方交通線を連続して乗車 - 乗車区間の幹線区間の営業キロ数と地方交通線区間の換算キロ数を足し合わせたキロ数(運賃計算キロ)に応じた幹線の運賃。


    • 電車特定区間 - 電車特定区間の運賃。


    • 山手線内・大阪環状線内 - 山手線・大阪環状線内の運賃。


  • 発着区間がJR四国・九州の場合
    • 幹線 - 乗車区間の営業キロ数に応じた運賃。

    • JR四国の瀬戸大橋線にまたがる区間 - 加算運賃。一部の区間は特定運賃。

    • 地方交通線 - 乗車区間の擬制キロ数に応じた運賃。

    • 幹線と地方交通線を連続して乗車 - 乗車区間の幹線区間の営業キロ数と地方交通線区間の擬制キロ数を足し合わせたキロ数(運賃計算キロ)に応じた運賃。


  • 発着区間がJR東日本・東海・西日本(本州三社)とJR北海道・JR四国・JR九州(三島会社)にまたがる場合 - 乗車全区間の営業キロ・運賃計算キロに応じた本州三社の運賃体系に基づく運賃と、三島会社の乗車区間の営業キロ・運賃計算キロに応じた加算額との合計。
    • JR北海道内の乗車区間が地方交通線のみの場合 - JR北海道の乗車区間の営業キロ数に応じた地方交通線の加算額を加算。

    • JR北海道内の乗車区間に幹線が含まれる場合およびJR四国・JR九州 - 各社の乗車区間の営業キロ・運賃計算キロに応じた加算額を加算。


  • 特定の区間に対する運賃割引・割増
    • 特定区間運賃

    • 加算運賃


  • 往復割引運賃 - 片道のJR線営業キロ数が600キロを超える区間の往復乗車券を購入する場合、往路・復路の運賃がそれぞれ1割引になる[6]。


  • 学生割引運賃 - JRから指定を受けた中学・高校・大学・専修・各種学校の学生・生徒が、学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」を窓口ヘ提出して、JR線営業キロ数が100キロを超える区間の乗車券を購入する場合、運賃が2割引になる。往復割引との重複適用も可[7]。


航空(旅客)


国内線と国際線で運賃形態が異なる。



航空運送の分野では、搭乗する人の年齢や搭乗する目的など、鉄道などの運賃に比べ多くの多彩な割引運賃を設定している。
以下に大手航空会社の国内線での一例を掲げるが、これ以外にも、離島割引や法人向け割引、国際線乗り継ぎ割引なども設定されている。























































































主な運賃一覧
形態特徴
JALでの名称

ANAでの名称
普通運賃
満12歳以上の人に適用される通常運賃大人普通運賃ANA FLEX、プレミアム運賃
普通運賃
満3 - 11歳の人に適用される通常運賃小児普通運賃小児運賃、プレミアム小児運賃
同一路線限定運賃
満12歳以上で、同一路線を単純往復する場合の割引運賃往復割引(2018年10月28日以降設定なし)
同一路線限定運賃
各航空会社の提携カードで決済し、同一路線を2回搭乗する場合の割引運賃JALビジネスきっぷビジネスきっぷ
事前購入型特定便限定運賃
搭乗日の3日前(一部路線・タイプは前日)までに予約・購入すると割引になる運賃特便割引1(ワン)-タイプA・B・C、特便割引3(スリー)-タイプA・B・CANA VALUE1・3
事前購入型特定便限定運賃
搭乗日の21日前までに予約・購入すると割引になる運賃特便割引21ANA SUPER VALUE21
事前購入型特定便限定運賃
搭乗日の28日前までに予約・購入すると割引になる運賃先得割引-タイプAANA SUPER VALUE28
事前購入型特定便限定運賃
搭乗日の45日前までに予約・購入すると割引になる運賃先得割引-タイプBANA SUPER VALUE45
事前購入型特定便限定運賃
搭乗日の55日前までに予約・購入すると割引になる運賃スーパー先得ANA SUPER VALUE55
事前購入型特定便限定運賃
搭乗日の75日前までに予約・購入すると割引になる運賃ウルトラ先得ANA SUPER VALUE75
対象者限定運賃

株主優待券の利用で割引になる運賃
株主優待割引(大人・小児)株主優待割引運賃(大人・小児)、プレミアム株主優待割引運賃(大人・小児)
対象者限定運賃
割引対象者本人と一部の介護人に適用される割引運賃身体障がい者割引身体障がい者割引運賃、プレミアム身体障がい者割引運賃
対象者限定運賃
家族の介護のために搭乗する場合に割引になる運賃介護帰省割引介護割引
対象者限定運賃

各航空会社の会員を含む2 - 4名様のグループで同一便に搭乗し、同一区間を往復する場合の割引運賃
おともdeマイル割引いっしょにマイル割
対象者限定運賃
航空路線利用登録を行い証明書またはカードを保有する満3歳以上の離島在住者に適用される割引運賃離島割引アイきっぷ
当日限定運賃
満65歳以上で、当日空席がある場合に搭乗手続きができる割引運賃当日シルバー割引スマートシニア空割
当日限定運賃
満12歳以上26歳未満で、当日空席がある場合に搭乗手続きができる割引運賃スカイメイトスマートU25

乗継割引運賃
指定された同一日中の便の組み合わせを一括予約・購入すると割引になる運賃特別乗継割引ANA VALUE TRANSIT
乗継割引運賃
指定された同一日中の便の組み合わせを搭乗日の7日前までに一括予約・購入すると割引になる運賃乗継割引7(セブン)ANA VALUE TRANSIT7
乗継割引運賃
指定された同一日中の便の組み合わせを搭乗日の28日前までに一括予約・購入すると割引になる運賃乗継割引28ANA VALUE TRANSIT28


鉄道・航空以外(旅客)


タクシーは、初乗り運賃と、走行距離と乗車時間に応じて加算される運賃によって料金が算出される。日本のタクシーの基本的な運賃制度については、日本のタクシー#運賃を参照。


他の交通機関では、鉄道旅客運賃で主流の乗車キロ数から算出される方式ではなく、路線の区間ごとに運賃が決められている(いわゆる三角表方式)ことが多い。一部路線バスやコミュニティバスでは均一料金の場合もある。鉄道と同様に子供運賃や障害者割引運賃が設定されている場合が多く、首都圏では鉄道と同様のIC運賃を導入している事業者もある。


貸し切りバスについては、基本的には時間と走行距離をもとに算出されるといわれている。



貨物運賃(国内)


基本的には、重量や大きさと運送距離によって算出される。


日本貨物鉄道(JR貨物)のコンテナ貨物運賃は、コンテナの重量にキロ程に応じた賃率を乗じて算出することを基本とする。そのほか、以下のような割増・割引、または加算料金がある[29]


  • 標準的な5トンコンテナを超える大きさのコンテナを使用する場合の割増。

  • 貴重品・危険品を運送する場合の割増。

  • 規定日数を超える場合の駅への留置料、またはコンテナの使用料。

  • 私有コンテナを使用する場合の割引。

  • 貨物内容(荷造用品・貨物積み付け用品・パレットなど)による割引。

  • 駅への集貨・駅からの配達をする場合の発送料・到着料。

  • 冬季(12月1日から翌年3月31日)に寒地の駅において発送・到着の作業を行う場合、冬季作業割増。


貨物運賃(貿易)


基本的には、重量や大きさと運送距離によって算出される点は国内と変わらないが、コンテナ輸送の場合では、積地・揚地の荷動き量(コンテナの多少)に左右され、主要港間の運賃が地方港に比べて安くなる傾向がある。



脚注


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  1. ^ 高速電車乗車料条例 - 名古屋市例規類集


  2. ^ 料金案内 - 福岡市交通局、2018年4月17日閲覧

  3. ^ abcdefghi谷川一巳『こんなに違う通勤電車―関東、関西、全国、そして海外の通勤事情』交通新聞社新書、2014年、110頁


  4. ^ 谷川一巳『こんなに違う通勤電車―関東、関西、全国、そして海外の通勤事情』交通新聞社新書、2014年、111頁


  5. ^ 自治体運営の交通機関の場合は手帳の種類にかかわらず割引が適用される場合と交通機関が所属する自治体の住民に限定して適用が認められる場合・精神障害者保健福祉手帳のみ非対応など数種類に分かれる。


  6. ^ 東海旅客鉄道株式会社に対する業務監査の実施結果 (PDF) p.3 国土交通省


  7. ^ 東日本旅客鉄道では「ICカードご利用時の運賃対応表」、東京急行電鉄では「ICカードでご乗車時の東急線運賃対照表」[1]、小田急電鉄では「運賃対照表」[2]、京王電鉄では「ICカード運賃対照表」[3]を用いており、決まった名称が無い。


  8. ^ 東日本旅客鉄道では対応表が5種類がある[4]。

    幹線タイプ…3エリア問わず電車特定区間外の幹線のみに乗り入れる駅に使用:幹線初乗り(144円)~200km(3348円)、地方交通線7~10km(206円)、特定区間上野~成田間(918円)を表示

    地方交通線タイプ…3エリア問わず電車特定区間外の地方交通線が乗り入れる駅に使用:幹線初乗り(144円)~200km(3348円)、地方交通線7~10km(206円)、地方交通線92~100km(1846円)を表示

    電車特定区間境界タイプ…電車特定区間境界付近の駅に使用:下表参照欄(電車特定区間初乗り133円と幹線初乗り144円)、幹線4km(185円)~100km(1663円)、地方交通線7~10km(206円)、地方交通線92~100km(1846円)、電車特定区間4km(154円)~100km(1576円)、特定区間品川~横浜間(288円)、特定区間横浜~逗子間(340円)、特定区間新宿~八王子間(474円)を表示

    電車特定区間タイプ…境界タイプの設置駅を除く電車特定区間内の駅に使用:幹線4km(185円)~100km(1663円)、地方交通線7~10km(206円)、地方交通線92~100km(1846円)、電車特定区間初乗り(133円)~100km(1576円)、特定区間品川~横浜間(288円)、特定区間横浜~逗子間(340円)、特定区間新宿~八王子間(474円)を表示

    東京山手線内タイプ…山手線内の駅に使用:幹線26km(496円)~100km(1663円)、電車特定区間初乗り(133円)~100km(1576円)、山手線内11km(194円)~20km(259円)、特定区間品川~横浜間(288円)、特定区間新宿~八王子間(474円)を表示



  9. ^ 京浜急行電鉄の場合には端の方に着駅ごとに「ICカード利用時の運賃」を掲出している。また、京王電鉄の場合には「ICカード運賃対照表」があるものの、加算運賃設定区間発着の場合には(括弧内)の数字を参照するよう記載されている。券売機付近の運賃表示についてのご案内


  10. ^ ただし東京メトロと都営地下鉄の場合には路線図の隅の方に「ICカード利用時の運賃」との対応表を掲載しているが、区間によっては1つの「きっぷの運賃(現金での運賃)」に対して2つの「ICカード利用時の運賃」が設定されている。


  11. ^ 東日本旅客鉄道の多くの駅ではIC運賃の導入に伴い、東京メトロ千代田線西日暮里~北千住間通過連絡運輸を除く連絡会社線運賃表の掲出そのものをとりやめてしまった。


  12. ^ お得な割引サービスについて - PASPY


  13. ^ ecomycaご利用案内 - 富山地方鉄道


  14. ^ ポートラム 運賃 - 富山ライトレール


  15. ^ ICい〜カードとは - 伊予鉄道


  16. ^ 「溝の口駅~新横浜駅」直行バスの運賃改定について - 東急バス


  17. ^ ICカード いばっピ - 茨城交通


  18. ^ 谷川一巳『こんなに違う通勤電車―関東、関西、全国、そして海外の通勤事情』交通新聞社新書、2014年、113頁


  19. ^ 普通旅客運賃(特定区間) (PDF) - 東日本旅客鉄道


  20. ^ 消費税引き上げに伴う運賃・料金改定の認可申請 (PDF) - 東海旅客鉄道


  21. ^ 大阪付近の特定区間の普通旅客運賃現行改定案比較表 (PDF) - 西日本旅客鉄道


  22. ^ 駅間普通旅客運賃表 - 上毛電気鉄道

  23. ^ ab鉄道旅客運賃の上限変更認可及び運賃改定について (PDF) - 京成電鉄


  24. ^ 電車運賃の認可及び運賃改定の実施について (PDF) - 広島電鉄

  25. ^ abcd()内はPASPY利用時の運賃である。PASPY以外のICカード利用時は現金と同額となる。


  26. ^ あいの風とやま鉄道 普通旅客運賃表 (PDF)”. あいの風とやま鉄道. 2017年4月18日閲覧。


  27. ^ “一部区間運賃改定のお知らせ”. あいの風とやま鉄道 (2017年4月14日). 2017年4月18日閲覧。


  28. ^ “運賃の「逆転現象」解消 あいの風とやま鉄道、越中大門-高岡10円引き下げ”. webun(北日本新聞) (北日本新聞社). (2017年4月15日). http://webun.jp/item/7360926 2017年4月15日閲覧。 


  29. ^ 『2016貨物時刻表』、公益社団法人鉄道貨物協会、2016年3月、208 - 210頁


  1. ^ 割引前はあい鉄線210円+JR線140円。なお、氷見線、城端線ともに地方交通線。


  2. ^ 大人運賃は210円。小児運賃は半額(10円未満切り上げ)


  3. ^ 割引前の大人運賃はあい鉄線210円+JR線140円。割引の適用により200円。加えて、JRの規則に合わせ、小児運賃は半額にし、10円未満を切り下げ。


関連項目


  • 運賃制度


  • 不足賃(乗り越し精算)

  • 公共料金

  • 燃油サーチャージ

  • 海上運賃一覧

  • 基本運賃番号

  • 運輸業

  • 運賃学説


  • 不正乗車(キセル乗車など)

  • 無賃乗車


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