73式大型トラック
73式大型トラック(ななさんしきおおがたトラック)は、自衛隊で使用されている車両である。製作はいすゞ自動車。1973年(昭和48年)より調達開始。2003年(平成15年)度以降納入車両は、製造コストの削減・部品の共通化・民生品の活用の一環から「制式化」対象から除外され、以後の納入された車両の正式名称については「3 1/2tトラック」に変更された[1]。
初代モデルは約40年前に登場し、現在は8代目のモデルが配備されている[2]。2011年に発生した東日本大震災の際には、他の自衛隊車両が津波による水没で次々と行動不能になる中で唯一稼働するなど、高い耐久性を証明している[3]。
隊員間での愛称は「SKW」、「大型」などと呼ばれている。
目次
1 概要
2 形式
2.1 初期型(SKW-440~441)
2.2 改良型(SKW-462~464)
2.3 新型(SKW-475・476・477)
3 派生型
4 諸元・性能
5 展示施設
6 登場作品
6.1 映画
6.2 テレビドラマ・オリジナルビデオ
6.3 アニメ・漫画
6.4 小説
6.5 ゲーム
7 参考文献
8 脚注
9 関連項目
10 外部リンク
概要
73式大型トラックは、人員及び物資輸送などに用いられる汎用キャブオーバートラックで、陸上自衛隊の部隊では全ての職種部隊に配備されている車両である。隊内では「3t半(さんとんはん)」や「カーゴ」とも通称される。「3 1/2t」とは悪路走行時や慎重な取り扱いを要する物品などを扱う場合の標準積載量で、これとは別に良路の平地などを走行する場合に適用される最大積載量という数値も設定されている。なお、陸上自衛隊の車両呼称に重量が採用されている場合、その数値はすべて標準積載量を表している。
1973年よりそれまでのボンネット型TSD・2トン半トラックから更新され、現在では後述の改良型及び新型を含め、更新を完了している。ダンプトラック型や地対空誘導弾の自走発射機型の他、キャブ部分に各種の装備を積載したバリエーションも数多く存在する。
「73式」と呼称されるが、前述のとおり製造コストの削減・民生品の活用の一環・製造ラインの民生用車両との同一製造等による車両部品の共通化等により、制式化対象から除外されており[4]、2003年度製造分の車両からはいすゞ自動車製造ラインの関係から同社が製造している他車種に導入されている部品・技術も導入されている。
旧型車両の一部は海外派遣時に各部隊で防弾板の取り付け、運転席と助手席間にエアコン装置の取り付け、前照灯・速度表示灯の改良などの改良が施され、派遣終了後もその状態で使用されている車両が存在する。
1/2tトラック | 1 1/2tトラック | 3 1/2tトラック | 高機動車 | 軽装甲機動車 | 96式装輪装甲車 | 輸送防護車 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
画像 | |||||||
全長 | 4.14m | 5.49m | 7.15m | 4.91m | 4.4m | 6.84m | 7.18m |
全幅 | 1.76m | 2.22m | 2.48m | 2.15m | 2.04m | 2.48m | 2.48m |
全高 | 1.97m | 2.56m | 3.08m | 2.24m | 1.85m | 1.85m | 2.65m |
重量 | 約 1.94t | 約 3.04t | 約 8.57t | 約 2.64t | 約 4.5t | 約 14.5t | 約 14.5t |
最高速度 | 135km/h | 115km/h | 105km/h | 125km/h | 100km/h | 100km/h | 100km/h |
乗員数 | 6名 | 19名 | 22名 | 10名 | 4名 | 10名 | 10名 |
形式
生産・配備された時期により3つの形式に分けることができる。初期型、改良型、新型の三種類があり、基本的には同じ車両ではあるものの、設計は異なる。
初期型及び改良型はエンジン始動の際にキー操作だけでなくメインスイッチを操作しなければ電気系統がONにならなかった。新型に関してはエンジンキーをONまで回せば電気系統も同時にONになるようにされている。
初期型(SKW-440~441)
1973年から配備された基本タイプ。初期型は前面に開口部があり、ラジエーターが露出している。
エンジン停止には車両中央部の停止用スイッチを引く必要がある。
トランスミッションはフルシンクロ化されておらず、2-5速のみシンクロ化[5]されている。フロントフリーホイールハブは手動ロック式で、前輪を駆動する場合は事前に下車して操作する必要がある。また、全輪駆動させる場合は運転席左のスイッチ若しくはレバーによる操作が要求される。シフトレバーはトランスミッション直結式でトランスミッションが若干後部にある関係上、シフトノブも後部から前部にかけて曲がったような形状をしていた。
フロントウインドシールドのワイパーは上部吊り下げ式で4本。また、フロントのナンバープレートはラジエーターのスリット(上部)とガードメッシュ(下部)の間に位置する。ブレーキペダルは踏み込み式で強力に作動させる為には数回踏み込む動作を要求されていた。
サイドブレーキは運転席左の床にあり、サイドを引く際・戻す際は前屈みになりレバーの操作が要求される。
旧型車両の内部、ペダルの形状は床からの踏み込み式。手前斜め形状パネルの下スイッチがバッテリースイッチである
旧型自動車教習所車両。助手席側にもハンドルが装備されているのが確認できる
73式大型トラック(初期型)
改良型(SKW-462~464)
1987年から配備された。変更点はキャビンの大型化、エンジンの出力増強、ハブリダクションの採用など。5速マニュアルだがシフトレバーは直結でなくリンケージによるリモートコントロールとなる。
SKW-464にはABSが装備され、スロットルがドライブ・バイ・ワイヤに変更されている。フロントウインドシールドのワイパーは下部4本。フロントのナンバープレートはガードメッシュ左側(正面から見て右側)に位置する。タイヤはバイアスからラジアルに変更された。ブレーキペダルに関しては、このタイプからオルガン型ペダルへ仕様変更された。
エンジンストップはハンドル左下のスイッチを引くことで停止する。
この形式までは各種計器類のスイッチは手元に引くタイプとなっている。
新型(SKW-475・476・477)
1999年から配備された。変更点はキャビンの形状・エンジンの出力増強・一般部隊に納入される車両に関しては変速機を6速オートマチックへ変更[6]と、変速機のギア比率変更による最高速度の上昇、各師団自動車教習所向け教習車両の更新用には同系のMT車を納入(シフトノブなどは当初改良型、2003年度納入分以後は民生用に準じたものが使われている)し、後に納入されたSKW-476はエンジンが直列6気筒ターボに変更されているとともに当時発展的であった大型トラック用ATに関する民生用の技術を導入した結果ATの制御が変更されている。2012年より納入された車両は方向指示器が増設されている。
2000年初頭に納入された車両から適宜速度表示灯を装備しない車両が納入されるようになった。
これ以外にも、いすゞ製民間用トラックをベースにしているため、主として排ガス対策で年度によって細部が変更されている。平成17年度納入車からはエンジンがV型8気筒8P系から直列6気筒6UZ系に変更された。
このタイプからエンジン停止はキーの操作だけで行えるようになった。ハンドル下部付近に「エンジン停止スイッチ」が存在するが、使用はキー操作だけでエンジンが停止しない場合などの緊急時のみに制限される。この形式からはATに仕様変更を行った当初の時期を除き民生品の活用の一環として計器類・パーキングブレーキのスイッチは民間の物に準じた物が使用されている他、駐車ブレーキもワイヤータイプからホイールパーク式に変更されている(大型車のATにはパーキングが存在しないためとブレーキの強化が目的)。
派生型
3 1/2tダンプ車[36-****]- 軽レッカ
- 道路障害作業車
- 81式短SAM搭載車
- 11式短SAM搭載車
- 3 1/2t燃料タンク車
- 3 1/2t航空用燃料タンク車
- 3 1/2t水タンク車
- 1/2t水タンク車
- 除染車
- 生物偵察車
- 国際任務仕様
イラク派遣を機に配備が開始されたタイプ。フロントガラスを防弾化し、ドアと車体正面に装甲を装着している。- 暖房装置付
- 寒冷地での人員輸送用に荷台側面2箇所に暖房装置[7]が装備された車両。主に北海道や東北方面の部隊に導入。[35-****]
- フロントウィンチ付車[33-****]
- 有蓋車(シェルター車)
- 幌ではなく、整備のための工具・機材や各種装備などを格納したシェルター(箱)を搭載するための車両。
- 作業装置付
- 73式大型トラックに作業用のクレーンが追加で装着されたもの。[37-****]
- ロング車
- 通常の73式大型トラックより全長が1,000mmほど延長されている。
- 対空戦闘指揮装置用車
対空戦闘指揮装置を搭載するための専用車で、アオリのデザインが変更され、全長も通常より500mmほど延長されている。- 教習用車輌
- 助手席側にハンドルとブレーキ、スピードメーター、パワーステアリング切替装置などを装備した車輌。[34-9***]以降の車番の車輌。
諸元・性能
形式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 車両重量 | 積載量 | エンジン | 出力 | 最高速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初期型 | 7,030mm | 2,485mm | 3,080mm | 7,980kg | 路外3.5t 路上6.0t 人員22名 | いすゞ製 水冷V型8気筒ディーゼルエンジン | 240ps | 95km/h[8] |
改良型 | 8,130mm | 2,470mm | ||||||
新型 | 7,150mm | 2,485mm | 8,570kg | 285ps | 105km/h[9] |
最大積載量・乗車定員のみを見れば道路交通法令上の区分は中型自動車となるように見えるが、上記のように当該車種は自重が約8tと重く、これに路上での最大積載量の6tを加えると車両総重量が約14tとなるため、大型免許[10]が必要になる。また、自衛官が公務で操縦する際には、「初級装輪操縦」課程の教育を受講した隊員に限定されている。
新型側面
新型の運転席
新型のメーター部
改良型のシフトレバー・サイドブレーキなど
改良型操作パネル付近、デフロックやPTOスイッチ・エンジンストップスイッチなどが確認できる
改良型からオルガン式ブレーキに変更されていることが確認できる
バッテリースイッチや余熱スイッチの位置などの確認ができる
初期型の運転席及び操作スイッチ、シフトレバーの形状及び運転席左下のエンジンストップスイッチとHL切り替えレバーに隠れるように全駆スイッチが確認できる
初期型の操作パネル
初期型教習車の教官席。教習生が指示通りの操作をしたか確認するランプ類が見える
新型教習車内部、教官用計器類とシフトレバーが確認できる
展示施設
2017年4月に、神奈川県藤沢市にオープンしたいすゞプラザでは、SKWの展示を行っており、実際に運転席や後部荷台に座り触れる事が出来る。
登場作品
映画
- 『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』
陸上自衛隊の改良型が登場。巨大ロボットの迎撃のため市ヶ谷付近へ向かう普通科部隊を、73式中型トラックとともに輸送する。- 『S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』
航空自衛隊の新型が登場。冒頭にて行われた、SAT・陸上自衛隊・NPS・航空自衛隊による合同訓練に参加しており、テロリストに占拠されたという想定のビル前に軽装甲機動車などとともに展開する。- 撮影には第1高射群第2高射隊所属車両が使用されている。
- 『ULTRAMAN』
- 陸上自衛隊の改良型が登場。国道87号線の封鎖に従事しているほか、ビースト・ザ・ワンに対する特別警戒宣言が発令された西新宿へ展開している。
- 『感染列島』
- 陸上自衛隊の改良型が登場。ウイルス「ブレイム」による新型感染症のパンデミックを受け、臨時医療施設となった学校内に配置されている。
- 『恐竜・怪鳥の伝説』
- 陸上自衛隊の初期型が登場。プレシオサウルスが出現した西湖湖畔に展開している。
- 『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』
- 陸上自衛隊の初期型が登場。八王子駐屯地(架空)内を走行しているほか、終盤では駐屯地内に駐車している車両の周りで、仮面ライダーたちがアントロードの大群と戦闘を繰り広げる。
- 『ゴジラシリーズ』
- 『ゴジラvsビオランテ』
- 陸上自衛隊の初期型・改良型が登場。初期型は、ゴジラとビオランテが最初に激突する芦ノ湖の湖畔に第1あるいは第34普通科連隊を輸送するほか、「サンダービーム作戦」の準備にあたる大勢の支援部隊を若狭湾まで輸送し、改良型とともに対G作戦前線本部前に配置される。
- 『ゴジラvsキングギドラ』
- 陸上自衛隊の初期型・改良型が登場。富士山麓に着陸したMOTHERの包囲に向かう普通科部隊を輸送する。
- 撮影には富士教導団所属車両が用いられている。
- 『ゴジラvsモスラ』
- 陸上自衛隊の初期型が登場。国会議事堂に繭を張るモスラを包囲する。
- 撮影には富士教導団所属車両が用いられている。
- 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』
防衛軍(防衛陸軍)の輸送車両として改良型が登場。対ゴジラ迎撃戦が行われる横浜市に展開するも、放射熱線を受けて破壊される。- 『ゴジラ×メカゴジラ』
特生自衛隊の輸送車両として改良型が登場。習志野駐屯地に正門から進入する。- 『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』
- 陸上自衛隊の改良型が登場。東京へのゴジラ上陸を受けて連隊指揮所が置かれた日比谷公園に配置されており、戦闘終了後は被害状況確認と復興支援に向かっている。
- 『シン・ゴジラ』
- 陸上自衛隊の新型が登場。立川広域防災基地内に配置されており、終盤では「ヤシオリ作戦」に参加する自衛官たちを輸送して、前方指揮所が置かれた科学技術館などへと進出。作戦終了後に練馬駐屯地へと帰投している。
- 『首都消失』
- 陸上自衛隊の初期型が登場。異常物体O対策本部内に配置されている。
- 『ゼブラーマン』
- 初期型が登場。宇宙人が潜伏している横浜市八千代小学校を包囲する。
- 『戦国自衛隊1549』
戦国時代へタイムスリップした第三特別実験中隊およびロメオ隊の装備として登場。第三特別実験中隊には改良型が2両、ロメオ隊には新型が1両配備されている。また、作中に登場する架空兵器「人工磁場シールド発生機」も新型をベース車両としている。- 『宣戦布告』
第14普通科連隊所属の旧型が登場。敦賀半島に侵入した北東人民共和国[11]特殊部隊に対処するため出動し、特殊部隊に対して行われる「はぎ作戦」に投入される普通科中隊を、西方ヶ岳南側の麓まで輸送する。- 本作は自衛隊の協力を得ることができなかったため、撮影には民間が所有する車両が使用されている。
- 『東京湾炎上』
- 陸上自衛隊の初期型が登場。テログループの要求による鹿児島県の喜山CTS爆破が発表されたことを受け、避難する近隣住民を2.5tトラックとともに輸送する。
- 『図書館戦争』
関東図書隊の人員・物資輸送車両として新型が度々登場。- 『日本沈没』(2006年版)
- 陸上自衛隊の改良型が登場。物資集積場から物資を輸送する。
- 『ノストラダムスの大予言』
- 実物が日本映画初登場。陸上自衛隊の初期型が、夢の島での巨大ナメクジ発生を受けて出動する。
- 『平成ガメラ3部作』
- 『ガメラ 大怪獣空中決戦』
- 陸上自衛隊の幌付・幌無・作業装置付き改良型が登場。福岡ドームでの「ギャオス捕獲作戦」の際に、幌付が餌として使用される肉をドーム内に搬入し、作業装置付が金属製の檻の組み立て作業を行う。その後、幌無が富士裾野でガメラを攻撃する陸上部隊の指揮所に配置されている。
- 福岡のシーンでは第19普通科連隊所属車両が、富士裾野のシーンでは第1偵察隊所属車両が撮影に使用されている。
- 『ガメラ2 レギオン襲来』
- 陸上自衛隊の改良型が登場。支笏湖南西に落下した隕石の調査に向かう化学防護小隊の輸送や、札幌市に出現した草体の爆破が決定されたことを受けて草体の攻撃に向かう普通科部隊の輸送の際に、真駒内駐屯地から出動する。その後は札幌市のものより成長速度が早い草体が出現した仙台市へ出動。また、埼玉・群馬県境の最終防衛ラインにも横並びで多数配置されており、その後方でガメラと巨大レギオンが戦闘を繰り広げる。この時、並べられている車両の中に1両だけ初期型が混ざっている。
- 札幌のシーンでは第11師団司令部付隊所属車両が、仙台のシーンでは第22普通科連隊所属車両が、埼玉・群馬県境のシーンでは第32普通科連隊所属車両が撮影に使用されている。
- 『ガメラ3 邪神覚醒』
第37普通科連隊所属の改良型が登場。イリスに襲撃された南明日香村を調査、続いて防衛出動命令を受けてイリスを攻撃すべく信太山駐屯地から吉野山まで前進する普通科連隊を輸送する。
- 『マリと子犬の物語』
- 陸上自衛隊の新型が登場。新潟県中越地震の際に、山古志村からの避難民が滞在する長岡市の避難所に災害派遣されている。
- 『ミッドナイト・イーグル』
- 陸上自衛隊の幌付・作業装置付き新型が登場。「特殊爆弾」を搭載したアメリカ空軍のB-5ステルス爆撃機(架空)が日本アルプス山中に墜落したことを受けて出動し、登山口の封鎖に当たっている。
- 『八岐之大蛇の逆襲』
- 防衛隊第13連隊の輸送車両として初期型が登場。米子市での八岐之大蛇出現を受け、機械化歩兵部隊を輸送して駐屯地より出動する。
- 作中では第3師団所属車両を撮影した映像が使用されている。
テレビドラマ・オリジナルビデオ
- 『SFX巨人伝説ライン』
陸上自衛隊の改良型・新型が登場。改良型は第7話・第10話・第11話・第13話で怪獣の迎撃に向かう自衛官たちを、新型は第13話でレッドコングの迎撃に向かう自衛官たちを輸送する。- 改良型は富士教導団所属の、新型は施設教導隊所属の車両が撮影に使用されており、第11話に登場する車両は作中でも富士教導団所属とされている。
- 『ヴィジュアル・バンディッツ』
- 第1話に陸上自衛隊の改良型が登場。習志野空挺団あるいは富士第三偵察連隊所属とされる車両が、群馬県北西部での巨大生物出現を受けて災害派遣されている。また、改良型をベースとした架空の電源車や通信観測車も登場しており、電源車は3式装甲特殊作業車(架空)が射出する捕獲ネットへの放電用電力の供給に用いられる。
- 『ウルトラシリーズ』
- 『ウルトラマンネオス』
- 第10話にHEARTの輸送車両として改良型が登場。日本アルプス山中での重力遮断システムの設置作業に従事する。
- 『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』
- 第8話に防衛軍の輸送車両として登場。東京に出現した命の樹の周囲に展開し、封鎖任務に従事する。
- 『永遠の0』
- 第3夜に大日本帝国海軍の輸送車両として登場。鹿屋基地内に配置されている。
- 撮影が行われた木更津駐屯地の車両がそのまま用いられている。
- 『戦国自衛隊・関ヶ原の戦い』
戦国時代へタイムスリップした自衛隊の装備として、第1師団所属の改良型が登場。主人公の1人である嶋村二尉が率いる普通科小隊に1両配備されている。- 『平成仮面ライダーシリーズ』
- 『仮面ライダーアギト』
- 第5話に陸上自衛隊の初期型が登場。1トン半救急車とともに、オーパーツ研究局の設備や機材を閉鎖に伴い搬出する。
- 『仮面ライダー555』
- 第21話に陸上自衛隊の初期型・改良型・新型が登場。仮面ライダーファイズと3体のオルフェノクとの戦闘現場に多数の車両が駐車している。
- 同シーンの撮影は陸上自衛隊朝霞駐屯地で行われている。
アニメ・漫画
- 『代紋TAKE2』
- 江原慎吾に雇われた傭兵たちを制圧に向かう自衛隊員たちを、73式装甲車・73式小型トラックとともに輸送する。
- 『かみちゅ!』
- アニメ版第4話に陸上自衛隊所属車両が登場。宇宙人の捕獲にあたる普通科部隊を輸送する。時代背景が1980年代であるため、新型より前の車両が登場している。
- 『空母いぶき』
水陸機動団所属の新型が登場。中国人民解放軍により占拠された多良間島南海岸に、おおすみ型輸送艦「しもきた」「くにさき」搭載のLCACで揚陸される。- 『クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦』
- 陸上自衛隊の改良型が登場。風呂嫌いテロ組織「YUZAME」の巨大ロボットが春日部市に接近してきたことを受け、春日部市から避難する住民を輸送する。その中には、漫画家の臼井儀人の姿もあった。
- 『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』
異世界へ派遣された自衛隊の装備として、陸上自衛隊の改良型・新型が登場。アルヌスの丘に設置された駐屯地の周辺や敷地内を走行する。漫画版の第1戦闘団所属の改良型には、荷台に機関銃を搭載するなどしてガントラック化された車両もあり、第45話などで、主人公の救出を名目として炎龍討伐に向かう自衛官たちを幌無とともに輸送する。- 『最臭兵器』
災害派遣で出動した救助部隊の車両として、陸上自衛隊の初期型が登場。主人公が放つ臭気から逃げる避難民を救助する。- 『続・戦国自衛隊』
- 漫画・小説版に戦国時代へタイムスリップした自衛隊の装備として、陸上自衛隊の改良型・初期型が登場。漫画版では、火縄銃対策のために竹の束を側面などに括り付けて防御力を上げ、荷台に機関銃を搭載するなどしてガントラック化され、「関ヶ原の戦い」に投入される。
小説
- 『自衛隊三国志』
三国時代へタイムスリップした自衛隊国際連合平和維持活動(PKO)部隊の装備として、陸上自衛隊の新型が登場。6両が配備されており、曹操軍の迎撃に向かう劉備軍を博望坡まで輸送する。- 『ゼロの迎撃』
第1・第32普通科連隊所属車両が登場。隅田川に墜落した貨物機を破砕、および護岸に仕掛けられた爆発物の捜索にあたる第1普通科連隊3個中隊と第32普通科連隊5個中隊を輸送する。
ゲーム
- 『セイギノヒーロー』
- 最終ステージに関東方面隊第8普通科連隊所属車両として初期型が登場。鴇田芳樹率いるクーデター部隊が国会議事堂を占拠する際に使用している。
- なお、実際の第8普通科連隊は中国地方の米子駐屯地に駐屯する部隊である。
- 『龍が如く OF THE END』
陸上自衛隊が用いるバリケード設置用の車両として、改良型をベースにした架空車両が登場。ゾンビが蔓延した東京都神室町の封鎖に用いられている。
参考文献
- '88自衛隊装備年鑑, 朝雲新聞社 ISBN 4-7509-1009-0
- 自衛隊装備年鑑 2005-2006, 朝雲新聞社 ISBN 4-7509-1026-0
脚注
^ 書類上の名称変更であり、車両銘板は2002年までの納入分は従来通りの名称が記載された銘板が取り付けられている
^ 実はこんなにスゴイ! 陸上自衛隊の“73式大型トラック”こと「3トン半」に乗ってみた:日経トレンディネット2013年07月26日
^ 大震災の津波に襲われ唯一動いたトラック いすゞ「3トン半」2013年05月14日
^ 一般的に制式化すると、部品などは予め制式化時に指定されたものが指示書により指定される事が多く製造当初はともかくとして年数が経過すると指定された部品を別ラインでの製造や他社へ製造依頼をかけるためその分コストが嵩む事もあり、部品の共通化によるコスト削減を目的に、制式化からは除外された
^ 2速から1速にシフトダウンする場合はダブルクラッチとクラッチ操作の間にアクセルを噴かすなどの動作が要求される
^ 北部および東北方面隊区内部隊では、エンジンブレーキの弱さによる冬期間の牽引時の問題、変速ショック、燃費の悪化、MTと違い発進時はトルクコンバーターの性能上少し多めに踏み込まないと加速が悪いなどの問題も存在し、部内資料や隊員の体験談を記した書籍類にもこれらの注意点が記載済。
^ 最大で燃焼は2時間程度しか持たない。長距離の移動時は「弱」で使用する
^ 初期型は92km/h
^ 5MT車は改良型と同じ95km/h
^ 2007年の改正法施行後に自衛隊自動車教習所で大型免許を取得した者には、自衛隊車両限定が付与される。
^ 原作の小説版では北朝鮮
関連項目
- 陸上自衛隊の装備品一覧
- 73式小型トラック
- 73式中型トラック
- 3トン半ダンプ
- 74式特大型トラック
- 1tトレーラ
- 4tトラック
外部リンク
- 陸上自衛隊
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