レインコート
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レインコート(英:raincoat)とは、雨天時に着るコート。合羽(かっぱ)、雨合羽(あまがっぱ)ともいう。
目次
1 歴史
2 題材とした作品など
3 脚注
4 関連項目
歴史
1823年にスコットランドの化学者であるチャールズ・マッキントッシュがゴムを使った防水布を発明した。この布を使ったレインコートがロンドンで流行した。
1830年ごろ、トーマス・バーバリーが防水コート「バーバリー」を売り出した。これは、第一次世界大戦でイギリス空軍に採用された。
最近では上下組みになっているレインウェア(レインスーツ)が多く出回っている。アウトドア用は「ゴアテックス」などのハイテク新素材が使われ[1]、汗をかいても蒸れにくいようになっている。
題材とした作品など
- 映画
鮮やかな色で光沢の強いレインコートは、視覚的に観客に強い印象を残す効果を目的として、洋画では小道具(衣装)として使われることが多い[2]。
マルレーヌ・ジョベール 『雨の訪問者』[3] - ヒロインが白エナメルのレインコート・レインハット・長靴の3点セットで登場。晴れのシーンでも多く着用。白い雨具は女主人公の「清楚」さを暗示[4]。
ソフィア・ローレン 『アラベスク (映画) 』[5] - ヒロインが赤エナメルのレインコートを着用。スチール写真も多数現存。
カトリーヌ・ドヌーブ 『昼顔』[6] - ドヌーブ演じるヒロインが黒エナメルのレインコートをロシア風の毛皮の帽子と合わせて着用。ドヌーブ作品では他に「シェルブールの雨傘」など。
ソフィー・マルソー 『ラ・ブーム2』(La Boum 2)[7] - 作中劇「雨に唄えば」にマルソーが黄色いレインコート姿で出演。オリジナルの「雨に歌えば」のレインコートは舞台でも多用。- ダリル・ハンナ(レプリカント)『ブレードランナー』 - 透明ビニールのレインコートを纏った女レプリカントが雨が降り続く街の場面に登場する。
- テレビ
主人公の個性・キャラクターを特徴付け、視聴者へのインパクトを期待して用いられるケースがあり、「刑事コロンボ」などは、その成功例ともいえる[8]。
芦名星(結城翠) 『ST 赤と白の捜査ファイル』 - 雨天時の捜査で露出の多い服の上に、透明ビニールのレインコートを着ている。小説版ふくめ女性キャラクターの心理を象徴。
波瑠(比嘉ミカ) 『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』 - 白衣ではなく、透明ビニールのレインコートのような手術着と白い長靴を着用。
- 小説・絵本
児童書では「ちいさいモモちゃん」「ワニくんのレインコート」シリーズなど、教育・知育の絵本で題材に取り上げられる場合がある。ミステリでは、重要人物のキーアイテムになる作品が書かれている[9]。
島田一男 『赤い影の女』 春陽文庫 1962年 - 赤いビニールのレインコートの美女が絡むファッション業界の殺人事件。
横溝正史 『青い外套を着た女』(『サンデー毎日』1937年7月) - 青いレインコートが物語の謎の重要な鍵となる。横溝正史では「泥の中の女」も、目撃された女性の赤いレインコートが、捜査陣の重要な手がかりになる[10]。
脚注
^ 1976年にアメリカの Early Winters 社のテントに採用されて以降、主にアウトドア用品、特にレインウェアなどを中心に多く採用されている。(1977年6月21日発行 Backpacker VOL.5 No.3)など
^ 澁澤龍彦「スクリーンの夢魔」現代映画論 (1978年、河出書房新社)
^ 「雨の訪問者(1970年1月21日公開)」。原作・脚本はミステリ作家のセバスチアン・ジャプリゾ。
^ 「キネマ旬報」1970年5月24日「Le Passager de la pluie」1970
^ 「アラベスク (映画)( 1966年5月5日公開)」。クロード・ルルーシュ監督のミステリ映画。
^ 「昼顔(1967年5月24日公開)」。監督はルイス・ブニュエル、 原作ジョゼフ・ケッセル。
^ 「ラ・ブーム2( 1982年12月公開)」。クロード・ピノトー監督の青春恋愛映画 。
^ 「刑事コロンボ : レインコートの中のすべて」マーク・ダウィッドジアク 著 岩井田雅行、あずまゆか 訳(1999年、角川書店)
^ Dean R. Koontz (著)、大出 健 (翻訳) 「ベストセラー小説の書き方」 (1978年、河出書房新社)
^ 「横溝正史読本」 (1979年、角川文庫)
関連項目
- 雨具
- 合羽
- レインウェア
- オーバーコート
- ステンカラーコート
- トレンチコート
- ポンチョ
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