全日本2歳優駿






















全日本2歳優駿

Love Michan 20091216W1.jpg
2009年優勝馬ラブミーチャン

開催国
日本の旗日本
主催者
神奈川県川崎競馬組合
競馬場
川崎競馬場
創設
1950年8月13日
2018年の情報
距離
ダート1600m
格付け
JpnI
賞金
1着賞金3500万円
出走条件
サラブレッド系2歳(国際交流)
出走資格も参照
負担重量
定量(55kg、牝54kg 南半球産3kg減)
出典
[1]
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全日本2歳優駿(ぜんにっぽんにさいゆうしゅん[2][注 1])は、神奈川県川崎競馬組合が川崎競馬場で施行する地方競馬の重賞競走(ダートグレード競走、JpnI)である。


農林水産大臣より寄贈賞が提供されており、正式名称は「農林水産大臣賞典 全日本2歳優駿」と表記される。


副賞は、農林水産大臣賞、川崎市長賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事賞、神奈川県馬主協会会長賞、よみうりランド賞、チャーチルダウンズ競馬場賞、管理者賞(2018年)[3]




目次





  • 1 概要


  • 2 競走条件・賞金(2018年)

    • 2.1 優先出走権付与トライアル競走



  • 3 歴史

    • 3.1 歴代優勝馬



  • 4 脚注・出典

    • 4.1 注釈


    • 4.2 出典

      • 4.2.1 各回競走結果の出典




  • 5 関連項目




概要


1950年に「全日本三才優駿」の名称で創設され、第1回は川崎競馬場のダート1200mで施行された。1988年より「全日本3歳優駿」に改称、2001年に競走馬年齢(馬齢)を国際基準に合わせた事に伴い「全日本2歳優駿」に改称した。現存する地方競馬の重賞競走では最も歴史が長い[4]


第1回に限り中央競馬(日本中央競馬会)から競走馬を招待して行われた[5]が、第2回(1951年)以降は南関東地区の2歳(旧3歳)チャンプ決定戦として位置付けられダート1400mに延長、更に1956年にはダート1500m、1959年に現在のダート1600mで施行されるようになった。1985年には地方全国交流競走に指定され、南関東地区だけではない名実共に全日本の地方競馬の2歳(旧3歳)チャンピオン決定戦として位置付けられた。1997年には中央・地方全国指定交流競走に指定され中央競馬所属馬に再び門戸が開かれ、前年から制度化されていたダートグレード競走のGII(統一GII)に格付けされた。2002年にはダートグレード競走のGI(統一GI)に昇格、名実共に日本の2歳ダート最強馬決定戦として位置付けされた。


2017年より、同年に創設された日本馬を対象としたケンタッキーダービー(G1)出走馬選定ポイントシリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の対象競走に指定され[6]、2018年からは国際競走として施行されることになった[7](ただし、2018年時点では国際格付けは未取得)。


古くはネンタカラ(中央競馬に移籍後はゴールデンウエーブ)、ダイゴホマレの2頭の東京優駿優勝馬に始まり天皇賞優勝馬のオンスロート、ヒカルタカイ、東京大賞典優勝馬スピードパーシアなどが優勝。1990年代以降も中央競馬のアグネスワールド・アグネスデジタル・ユートピア・スーニ・ルヴァンスレーヴ、地方競馬のトーシンブリザード・フリオーソら、のちに日本や世界で活躍する馬を多数輩出している[4]



競走条件・賞金(2018年)


出走資格


サラブレッド系2歳

フルゲート14頭、出走枠は中央競馬所属5頭、地方競馬所属9頭(地方他地区所属は6頭以下)と定められている[1]

負担重量

定量(55kg、牝54kg、南半球産3kg減[1]

賞金額

1着3,500万円、2着1,225万円、3着700万円、4着350万円、5着175万円、着外手当25万円。


優先出走権付与トライアル競走


地方所属馬に限り以下の競走で所定の成績をおさめた馬に優先出走権が付与される[8]






































競走名格・条件競馬場距離取得条件備考
北海道2歳優駿JpnIII門別競馬場ダート1800m1着
兵庫ジュニアグランプリJpnII園田競馬場ダート1400m1着
川崎若駒オープンオープン川崎競馬場ダート1600m1着地方全国交流
鎌倉記念SIII川崎競馬場ダート1500m1着
未来優駿指定競走、地方全国交流
平和賞SIII船橋競馬場ダート1600m1着地方全国交流
南関東枠トライアル競走










競走名競走格施行競馬場施行コース取得条件
ハイセイコー記念SII大井競馬場ダート1600m1着


歴史



  • 1950年 - 川崎競馬場のダート1200mの2歳(旧3歳)限定の重賞競走「全日本三才優駿」として創設。


  • 1951年 - 距離をダート1400mに変更。


  • 1956年 - 距離をダート1500mに変更。


  • 1959年
    • 距離をダート1600mに変更。

    • この年の9月1日から日本競馬の時計表示が変更になったのに伴い、時計が1/5秒表示から1/10秒表示に変更。



  • 1985年 - 地方全国交流競走に指定。


  • 1988年 - 名称を「全日本3歳優駿」に変更。


  • 1997年
    • 中央・地方全国指定交流競走に指定。

    • ダート競走格付け委員会から、GII(統一GII)に格付けされる。



  • 2001年

    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「3歳」から「2歳」に変更。

    • 名称を「全日本2歳優駿」に変更。



  • 2002年 - ダート競走格付け委員会により、GI(統一GI)に昇格。


  • 2005年 - 負担重量が牡馬54kg・牝馬53kgから牡馬55kg・牝馬54kgに変更。


  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIに変更。

  • 2018年 - 国際交流競走となる[9]


歴代優勝馬


馬齢は2000年以前も現表記を用いる。


全て川崎競馬場のダートコースでの施行。






























































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































回数施行日距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1950年8月13日1200mサチフサ牡2大井1:22 2/5大山末治大山末治小倉極之助
第2回1951年11月4日1400mシンタカラ牡2大井1:22 2/5勝又衛小林元治川俣欣也
第3回1952年9月30日1400mローズバツト牝2大井1:31 1/5須田茂大山末治平野高次郎
第4回1953年11月6日1400mネンタカラ牡2大井1:30 2/5遠間波満行小林元治川俣欣也
第5回1954年12月1日1400mタジマオー牡2川崎1:31 1/5井上宥蔵井上宥蔵田島将光
第6回1955年11月23日1400mカブト牡2大井1:31 4/5長沢忠夫大山末治新本秀吉
第7回1956年11月15日1500mエイシヨウ牝2大井1:38 0/5須田茂関口三治鈴木績
第8回1957年11月18日1500mダイゴホマレ牡2大井1:36 0/5小筆昌天間三之助醍醐幸右衛門
第9回1958年11月20日1500mカチススム牡2大井1:38 0/5内田秋造秋谷元次藤田義男
第10回1959年11月20日1600mオンスロート牡2大井1:41.4赤間清松田中九兵衛三輪野憲治
第11回1960年12月6日1600mユキロウ牡2大井1:43.8古野重孝栗田武堀場勝
第12回1961年11月21日1600mセルコール牡2船橋1:45.9須田茂出川己代造安達保多
第13回1962年12月1日1600mテルチカラ牡2大井1:44.5高岩隆森田正一塚越昭
第14回1963年12月11日1600mハロユウ牡2大井1:43.7宮下哲朗伊藤正美青野保
第15回1964年11月18日1600mタマノニシキ牝2大井1:43.6佐々木竹見大南栄蔵宇野智子
第16回1965年11月24日1600mニユーサカエ牡2大井1:41.7小筆昌平野金一青木福次郎
第17回1966年11月30日1600mヒカルタカイ牡2大井1:42.6竹山隆鏑木文一郎高井正子
第18回1967年11月15日1600mバトラー牡2大井1:43.6福永二三雄荒井貢只木清太郎
第19回1968年12月26日1600mトウシユン牡2船橋1:41.8渥美忠男出川己代造中井美恵子
第20回1969年12月18日1600mタマプチー牡2大井1:42.3赤間清松竹内美喜男花田まさ
第21回1970年12月10日1600mタニノカツヒメ牝2船橋1:40.5宮下紀英岡林喜和谷中勇
第22回1971年12月10日1600mヤシマスウパー牡2船橋1:41.6内野健二木村万吉石塚昌男
第23回1972年12月20日1600mチヤイナホープ牡2船橋1:41.9川島正行矢熊壽岡田久夫
第24回1973年12月5日1600mスピードパーシア牡2船橋1:41.0内野健二及川六郎佐藤興業(株)
第25回1974年12月11日1600mシタヤロープ牡2船橋1:40.8佐々木竹見江口勇高氏茂二
第26回1975年12月11日1600mカツフアーム牡2大井1:41.3高橋三郎秋谷元次
栗林友二
第27回1976年12月10日1600mカシキユネ牡2浦和1:42.3本間茂中島正治(株)ルイスクラブ
第28回1977年12月8日1600mヒダカホーリユウ牡2船橋1:41.2岡島茂谷口源吾戸部洋
第29回1978年12月14日1600mマイリマンド牡2大井1:40.5高橋三郎菊池千秋古川一男
第30回1979年12月20日1600mスーパーヤマト牡2船橋1:40.3桑島孝春米山仲司秋元重弘
第31回1980年12月17日1600mシゲノカマダ牡2船橋1:41.4佐藤隆吉田馨鎌田管仲
第32回1981年12月16日1600mヒノデスター牡2船橋1:42.8桑島孝春栗原清吉種実
第33回1982年12月20日1600mヨネタロウ牡2川崎1:42.5本間茂高橋久志田所国丈
第34回1983年12月23日1600mヨシマサボーイ牡2船橋1:42.8石崎隆之出川己代造吉田昌子
第35回1984年12月19日1600mロングタイシヨー牡2川崎1:42.7佐々木竹見八木弘笠原英政
第36回1985年12月25日1600mミハマシヤーク牡2川崎1:42.5山崎尋美鈴木敏一関明夫
第37回1986年12月29日1600mダイカツラモーヌ牝2浦和1:43.8石崎隆之柘榴喜八郎志賀泰吉
第38回1987年12月29日1600mリユウコウキング牡2川崎1:43.2本間茂鳥飼元脩池田徳七
第39回1988年12月21日1600mミルユージ牡2船橋1:44.7桑島孝春米山仲司藤代由太郎
第40回1989年12月28日1600mハセノトライアン牡2船橋1:43.9石崎隆之出川己代造長谷川文夫
第41回1990年12月29日1600mユウユウサンボーイ牡2川崎1:42.7森下博八木弘澤井唯一
第42回1991年12月26日1600mヤマニンロード牡2川崎1:42.3石崎隆之長谷川蓮太郎安西善作
第43回1992年12月22日1600mキタサンテイオー牡2船橋1:42.0石崎隆之川島正行
(有)大野商事
第44回1993年12月27日1600mキタノジライ牡2北海道1:43.2大城剛中村光春吉田秀夫
第45回1994年12月29日1600mヒカリルーファス牡2浦和1:42.1佐々木竹見牛房榮吉原口常雄
第46回1995年12月27日1600mホウシュウサルーン牡2川崎1:44.1石崎隆之八木仁共慶商事(株)
第47回1996年12月18日1600mオグリダンディ牡2大井1:42.3佐宗応和菅原秀雄
小栗孝一
第48回1997年12月29日1600mアグネスワールド牡2JRA1:41.7武豊森秀行
渡辺孝男、吉田照哉
第49回1998年12月29日1600mアドマイヤマンボ牡2JRA1:43.3田中勝春橋田満
近藤利一
第50回1999年12月23日1600mアグネスデジタル牡2JRA1:41.1的場均白井寿昭渡辺孝男
第51回2000年12月13日1600mトーシンブリザード牡2船橋1:42.6石崎隆之佐藤賢二稲垣博信
第52回2001年12月25日1600mプリンシパルリバー牡2北海道1:42.5五十嵐冬樹成田春男吉田照哉
第53回2002年12月25日1600mユートピア牡2JRA1:42.4河内洋橋口弘次郎
金子真人
第54回2003年12月17日1600mアドマイヤホープ牡2JRA1:42.8武豊橋田満近藤利一
第55回2004年12月22日1600mプライドキム牡2JRA1:40.6池添謙一池添兼雄
深見富朗
第56回2005年12月21日1600mグレイスティアラ牝2JRA1:42.3田中勝春手塚貴久
(有)下河辺牧場
第57回2006年12月13日1600mフリオーソ牡2船橋1:41.8内田博幸川島正行
ダーレー・ジャパン・レーシング(有)
第58回2007年12月19日1600mイイデケンシン牡2JRA1:41.8藤田伸二昆貢
(株)アールエスエーカントリ
第59回2008年12月17日1600mスーニ牡2JRA1:40.5内田博幸吉田直弘吉田和美
第60回2009年12月16日1600mラブミーチャン牝2笠松1:40.0濱口楠彦柳江仁
小林祥晃
第61回2010年12月15日1600mビッグロマンス牡2JRA1:41.2田中勝春河野通文
西村専次
第62回2011年12月14日1600mオーブルチェフ牡2JRA1:41.6中舘英二萩原清
前田幸治
第63回2012年12月19日1600mサマリーズ牝2JRA1:41.9藤岡佑介藤岡健一
ハヤー・ビント・アル=フセイン
第64回2013年12月18日1600mハッピースプリント牡2北海道1:40.4宮崎光行田中淳司(有)辻牧場
第65回2014年12月17日1600mディアドムス牡2JRA1:45.3三浦皇成高橋裕
ディアレスト
第66回2015年12月16日1600mサウンドスカイ牡2JRA1:43.1戸崎圭太佐藤正雄
増田雄一
第67回2016年12月14日1600mリエノテソーロ牝2JRA1:42.8吉田隼人武井亮
了徳寺健二
第68回2017年12月13日1600mルヴァンスレーヴ牡2JRA1:41.6M.デムーロ萩原清
(株)G1レーシング
第69回2018年12月19日1600mノーヴァレンダ牡2JRA1:42.6北村友一斉藤崇史
(有)キャロットファーム


脚注・出典



注釈




  1. ^ 「ぜんにほんにさいゆうしゅん」と呼称する例もある。“過去映像 2013/12/18 川崎 11R”. 地方競馬ライブ. 2016年2月7日閲覧。



出典



  1. ^ abc平 成 30 年 度 第 10 回川 崎 競 馬 競 走 番 組 (PDF)”. 川崎競馬公式Webサイト. 2018年12月17日閲覧。


  2. ^ “Pt I—JAPAN”. The Jockey Club Information Systems. 2016年2月7日閲覧。


  3. ^ 川崎競馬出走馬一覧表 平成30年度第10回川崎競馬第3日12月19日(水) (PDF)”. 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2018年12月17日閲覧。

  4. ^ ab地方馬の大逆襲【全日本2歳優駿】 - netkeiba.com取材ノート、2014年12月3日閲覧


  5. ^ 参考文献:『競馬社会の戦後史』三木晴男、近代文藝社、1994年


  6. ^ 「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」平成30年度シリーズ構成競走について日本中央競馬会、2017年9月2日閲覧


  7. ^ 平成30年度神奈川県川崎競馬組合一般会計予算について - 川崎競馬公式サイト


  8. ^ “全日本2歳優駿への道”. 川崎競馬公式Webサイト. 2018年12月17日閲覧。


  9. ^ “米ケンタッキーダービー日本馬選定競走が決定”. サンケイスポーツ. (2018年9月14日). http://race.sanspo.com/keiba/news/20180914/ove18091412540003-n1.html 2018年12月17日閲覧。 



各回競走結果の出典



  • 全日本2歳優駿 歴代優勝馬(1973年以降) - 地方競馬全国協会


  • 全日本2歳優駿競走優勝馬 - 南関東4競馬公式サイト


関連項目



  • 朝日杯フューチュリティステークス - 日本における2歳芝マイル最強馬決定戦


  • ホープフルステークス - 日本における2歳芝中距離最強馬決定戦


  • 阪神ジュベナイルフィリーズ - 日本における2歳牝馬の芝最強決定戦


  • ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル - アメリカにおける2歳最強馬決定戦


  • ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ - アメリカにおける2歳牝馬最強決定戦


  • ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ - アメリカにおける2歳芝最強馬決定戦


  • ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ - アメリカにおける2歳牝馬の芝最強決定戦。2008年新設


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