ペッパーズプライド
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ペッパーズプライド | |
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欧字表記 | Peppers Pride |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牝 |
毛色 | 黒鹿毛 |
生誕 | 2003年3月24日 |
父 | Desert God |
母 | Lady Pepper |
生国 | アメリカ合衆国ニューメキシコ州 |
生産 | Joseph Allen |
馬主 | H. Joseph Allen |
調教師 | Joel H. Marr |
競走成績 | |
生涯成績 | 19戦19勝 |
獲得賞金 | 1,066,085ドル |
ペッパーズプライド (Peppers Pride) はアメリカ合衆国の競走馬、および繁殖牝馬である。デビューから2008年までに無敗の19連勝を記録し、当時の近代北アメリカ競馬の連勝記録を更新した[1]。
目次
1 経歴
1.1 出自
1.2 戦績
2 血統表
3 脚注
3.1 注釈
3.2 出典
4 関連項目
5 外部リンク
経歴
出自
父デザートゴッドは不出走馬で、半妹にベターザンオナー(デモワゼルステークス勝ち)がいる。もとはアリゾナ大学に繋養されていた馬で、のちにテキサス州在住のオーナーブリーダー ジョセフ・アレンに引き取られ、同氏の牧場で種牡馬入りした馬であった。母レディペッパーはブルーボンネットステークス3着の経験がある4勝馬で、ペッパーズプライドはその最後の産駒である。
ペッパーズプライドはニューメキシコ州にあるジョセフ所有の牧場で2003年に誕生した。
戦績
2005年7月にジョエル・マー調教師のもとでデビューし、おもにニューメキシコ産牝馬限定の競走に出走を繰り返していった。5.5ハロン(約1106メートル)から1マイル(8ハロン・約1609メートル)までの競走に出走し、2歳シーズンの末にニューメキシコカップジュヴェナイルフィリーズステークスで優勝、ニューメキシコの2歳牝馬の頂点に立った。
その後も出走数こそ減少したものの、負けることなく勝ちを重ねていった。特に年末のニューメキシコカップには毎年出走し、2006年にはニューメキシコカップフィリーズチャンピオンシップステークス、2007年にはニューメキシコカップレディース&メアズチャンピオンシップステークスに優勝している。
2008年4月26日、サンレイパーク競馬場のダート6.5ハロン(約1307メートル)戦・ラッセル&ヘレンフォウツディスタフハンデキャップに出走したペッパーズブライドは、2着に入ったボッシーブッシュに2馬身差をつけて優勝、デビューからの連勝記録を16に伸ばした。北アメリカ大陸におけるそれまでの最多連勝記録は、シガーやサイテーション、ミスターフリスキー、ハロウドドリームス[2]らがタイ記録で保持していた16連勝で、ペッパーズブライドは北アメリカ競馬史上5頭目の16連勝馬となった。
10月4日、ペッパーズブライドはジアパーク競馬場で行われたダート6ハロン(約1207メートル)のアローワンス競走(下級条件戦)に出走、2着シルバーエクスプレッションに1 3/4馬身差をつけて優勝し、近代アメリカ競馬史上初めての17連勝を達成した[li 1]。
ジョセフは「引退させるのは同馬が健康を損なった場合だけ」と宣言しており、その後もペッパーズプライドを出走させ続けた。11月9日にはニューメキシコカップレディース&メアズステークスの連覇を達成、連勝記録を18に伸ばした[li 2]。11月22日発行の競馬情報誌ブラッド・ホースでは同じく無敗の牝馬ゼニヤッタ(ブリーダーズカップ・レディースクラシックなど)とともに紹介され、「競走のレベルは雲泥の差ではあるが」と前置きしながらもその戦績を紹介している[li 3]。
新記録として称賛される一方で、ニューメキシコ州産馬限定競走・牝馬限定競走にしか出走していないため、その強さを疑問視する声もある。ジョセフ自身も、17勝目の後に語ったインタビューにおいて「我々が彼女を州外に出さず、牡馬と対戦させないので批判されている。[li 4]」と批判があることを語っている。
2008年12月4日、ペッパーズプライドはサンランドパーク競馬場で行われたニューメキシコステートレーシングコミッションハンデキャップに出走、去年の同競走に続いて優勝し、その連勝記録を19に伸ばしたところで引退、引退後はジョセフの牧場で繁殖牝馬になる予定が報じられた[li 5]。この19戦の無敗連勝記録は、2010年10月にゼニヤッタに並ばれるまで単独の記録であった。
繁殖入り初年度の2009年はティズナウと配合されるが死産、翌年2010年はディストーテッドヒューマーと配合されている。
ニューメキシコ州の競馬場は、ジョセフの住むテキサス州の競馬場にはないゲーミング施設[3]が作られており、このためグレード競走への出走経験がないながらも、19戦で合計106万6085ドルの賞金を稼ぎだした。
血統表
ペッパーズプライドの血統(ミスタープロスペクター系 / Nasrullah 5x5=6.25%) | (血統表の出典) | |||
父 Desert God 1991 鹿毛 アメリカ | 父の父 Fappiano 1977 鹿毛 アメリカ | Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Killaloe | Dr. Fager | |||
Grand Splendor | ||||
父の母 Blush With Pride1979 栗毛 アメリカ | Blushing Groom | Red God | ||
Runaway Bride | ||||
Best in Show | Traffic Judge | |||
Stolen Hour | ||||
母 Lady Pepper 1987 栗毛 アメリカ | 母の父 Chili Pepper Pie1975 鹿毛 | Red Gar | Beau Gar | |
Water Queen | ||||
Funny Pie | Hilarious | |||
Kewpie | ||||
母の母 Lady Chanel1982 アメリカ | Draconic | Never Bend | ||
Repercussion | ||||
Fair Perfume | Pack Trip | |||
Fair Bonnie F-No.2-h |
脚注
注釈
^ この記録は2011年にラピッドリダックスにより更新された。
^ 1997年生のサラブレッドで、主にルイジアナ州産馬限定競走に出走していた。
^ スロットマシンを設置した建物。アメリカ合衆国の競馬場にはこれを備えた競馬場も少なくなく、その収益で賞金が底上げされた競走もある。
出典
^ ペッパーズプライド、シガーの記録破る - netkeiba.com
^ ペッパーズプライド、記録更新の18連勝 - netkeiba.com
^ 無敗牝馬のペッパーズプライドとゼニヤッタ(アメリカ) - JAIR 2008海外競馬情報
^ Peppers Pride streaking toward record books - ESPN (英語)
^ ペッパーズプライド、無傷の19連勝で引退へ - netkeiba.com
関連項目
カマレロ - プエルトリコの競走馬。56連勝の世界最多連勝記録を持つ。
ドージマファイター - 日本の競走馬。29連勝の日本最多連勝記録を持つ。
外部リンク
- 競走馬成績と情報 Racing Post