熊本空港
熊本空港 Kumamoto Airport | |||||||||
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上:熊本空港国内線ターミナル外観 下:熊本空港空撮(2014年5月) | |||||||||
IATA: KMJ - ICAO: RJFT | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 | 日本 | ||||||||
所在地 | 熊本県上益城郡益城町小谷 | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 国土交通大臣 | ||||||||
運用時間 | 7:30 - 21:30 | ||||||||
敷地面積 | 150[1]ha | ||||||||
標高 | 196 m (642 ft) | ||||||||
座標 | 北緯32度50分14秒 東経130度51分18秒 / 北緯32.83722度 東経130.85500度 / 32.83722; 130.85500座標: 北緯32度50分14秒 東経130度51分18秒 / 北緯32.83722度 東経130.85500度 / 32.83722; 130.85500 | ||||||||
公式サイト | 熊本空港 | ||||||||
地図 | |||||||||
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滑走路 | |||||||||
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空港の一覧 |
熊本空港(くまもとくうこう、英: Kumamoto Airport)は、熊本県上益城郡益城町にある空港。国際航空輸送網又は国内航空輸送網の拠点となる空港として空港法第4条第1項第6号に該当する空港として政令で定める空港(国管理空港)[2]に区分されている。愛称は阿蘇くまもと空港(あそくまもとくうこう)[注 1]。
目次
1 概要
2 歴史
3 施設
3.1 滑走路
3.2 旅客ターミナルビル
3.2.1 国内線ターミナル
3.2.2 国際線ターミナル
3.3 民営化とターミナル建て替え
4 就航路線
4.1 国内線
4.2 国際線
5 就航都市
5.1 国内線
5.2 国際線
6 アクセス
6.1 鉄道
6.2 道路
7 旧熊本空港(健軍空港)について
8 脚注
8.1 注釈
8.2 出典
9 外部リンク
概要
熊本市から北東へ約20kmの阿蘇山の山麓にある。空港ビルは益城町にあるものの、滑走路のほとんどは菊池郡菊陽町にある。
空港周辺が霧の多い場所であるため、ILSカテゴリーIIIb(CATIII-b)で運用しており、(規定以下の横風・機体側の装備・操縦士の保持資格が整えば)自動着陸が可能である。
国の一般会計からの繰り入れを考慮しない営業損益では、2011年度以降黒字となった[4][5]。
陸上自衛隊の高遊原分屯地を併設し、また民間機と滑走路を共用しているため、自衛隊機の発着も見ることができる(CH-47J(A)、OH-6D、UH-1などのヘリコプターが多い)。
なお、空港は2020年4月をめどに民営化(現在は空港施設は国、ターミナルビルは熊本空港ビルディングが運営)する予定であり、いまの国内線ターミナルビルを取り壊し、国内・国際線が一体となった新しいターミナルビルを2022年度末までに整備する方針である。
2016年度の年間利用客数は298万2,198人(国内線294万7,589人、国際線3万4,609人)[6]で、着陸回数、旅客数とも日本の空港で第13位、九州の空港では第4位となっている[7]。
イギリスの航空・空港関係格付会社スカイトラックス社「世界ベスト空港(World's Best Airport)」国内線部門(調査対象期間:2017年3月~2018年2月)において、熊本空港が世界第8位[8]に選ばれた。
歴史
1960年4月1日 - 熊本飛行場(熊本市健軍町)供用開始(滑走路長1,200m)。北緯32度48分30秒 東経130度45分58秒 / 北緯32.808432度 東経130.766240度 / 32.808432; 130.766240 全日空により、大阪 - 大村 - 熊本 - 大分 - 大阪便 (DC-3、毎日 1 便) の運航が開始された[9]。
1971年4月1日 - 現在地に移転。熊本空港供用開始(滑走路長2,500m)。
1972年12月 - 全日空熊本乗員訓練所開所。
1977年 - 滑走路長3,000mに延伸、供用開始。
1983年4月1日 - 国際線ターミナル供用開始。
1995年9月 - カテゴリーIIIa運用開始(釧路空港とともに日本初)。
1999年8月1日 - くまもと未来国体にあわせて国内線ターミナル増築オープン。- 1999年9月30日 - 全日空熊本乗員訓練所閉所。
2006年4月13日 - カテゴリーIIIbへ運用移行。
2007年4月 - 「阿蘇くまもと空港」の愛称使用開始。
2008年2月 - 新管制塔の運用開始。
2012年10月 - 国内線ターミナルリニューアルオープン。
2013年12月20日 - YS-11(JA8712)の展示開始。
2016年
4月14日 - 熊本地震を受け、4月28日まで航空保安業務の24時間運用を実施[10][11]。
4月16日 - 熊本地震によりターミナルビル被害により旅客便欠航。滑走路一部剥離、進入指示灯不点灯、計器散乱のため管制塔使用不能だが運用可能なため管制業務は気象事務室から小型無線機により継続。滑走路は使用可能であるため、24時間運用され救援物資等の航空拠点になっている[12]。
4月17日 - 支援物資を搭載したJAL臨時貨物便が着陸[13]。
4月19日 - 午前7時30分から管制塔での業務再開。到着便の一部が運航再開[14]。午後3時から一部出発便も再開[15]。
6月3日 - 一部の国際線(高雄線のみ)が再開。
2017年
4月28日 - ティーウェイ航空 ソウル・仁川線就航(週4便)
10月29日 - エアソウル ソウル・仁川線就航(週3便)
11月16日 - 香港エクスプレス 香港線定期チャーター便就航(週2便)
12月15日 - エアプサン 釜山線チャーター便就航(2月27日まで週3便)
2018年
3月16日 - エバー航空 台北線チャーター便就航(4月12日まで8往復)
5月20日 - 香港エクスプレス 香港線定期便化(週2便)
10月27日 - ジェットスター・ジャパン 関西線再開(1日1往復)[16]- 10月28日 - ANA 名古屋/中部線減便(1日3往復→1日2往復)
- 10月28日 - ティーウェイ航空 ソウル/仁川線増便(週4便→週7便)
- 10月28日 - エアソウル ソウル/仁川線増便(週2便→週3便)
11月29日 - ティーウェイ航空 大邱線就航(週3便)[17]
施設
滑走路
誘導路を備えた長さ3,000メートルの滑走路1本がある。旧空港では1,200メートル、移転後に2,500メートルで供用を開始し、1977年に3,000メートルに延長された。
旅客ターミナルビル
国内線と国際線のターミナルビルがあり、いずれも運営は熊本県、熊本市などが出資する第三セクターの熊本空港ビルディング株式会社が行っている。
国内線ターミナル
現在のターミナルビルは、現在地に移転した1971年に供用を開始。その後、5次にわたり増改築が行われてきた。1階に到着ロビーとチェックインカウンター、2階に出発ロビーと飲食店・物販店が、3階に展望デッキがある。
- ラウンジ
サクララウンジ - JAL上級会員専用ラウンジ
ANAラウンジ - ANA上級会員専用ラウンジ- ASO - クレジットカード・有料ラウンジ
国際線ターミナル
1983年に供用を開始。1階に到着ロビーとチェックインカウンター、2階に出発ロビーと免税店がある。
民営化とターミナル建て替え
国土交通省は2018年3月、熊本地震からの復興の加速化や民間のノウハウを活かした利用促進・サービス向上を図るため、2020年4月から運営の民間委託を決定した。決定事業者は、現国内線ターミナルの取り壊し、国内線・国際線が一体となった新ターミナルビルを整備し2022年から運用開始する予定である。
就航路線
航空会社名が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便(コードシェア便)となる。
※ 語末の★は、格安航空会社(LCC)
国内線
航空会社 | 就航地 |
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日本航空 (JAL) [18] | 東京国際空港、大阪国際空港 |
全日本空輸 (ANA) | 東京国際空港、中部国際空港、大阪国際空港、那覇空港 |
天草エアライン (AMX)・日本航空 (JAL) | 大阪国際空港、天草飛行場 |
フジドリームエアラインズ (FDA) ・ 日本航空 (JAL) | 名古屋飛行場[19][20] |
ソラシドエア (SNA) ・ 全日本空輸 (ANA) | 東京国際空港 |
ジェットスタージャパン (JJP) ★・日本航空 (JAL) (JAL国際線との乗り継ぎ時のみ) | 成田国際空港、関西国際空港 |
かつての定期就航路線
新千歳空港・静岡空港・高松空港・松山空港・神戸空港・宮崎空港・高知空港
行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
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羽田空港 | 約202万人 | 上位6位 |
国内線ターミナル全景
出発エリア
展望デッキ
出発ゲート
エプロン
国際線
航空会社 | 就航地 |
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チャイナエアライン (CI)・ 日本航空 (JL) | 高雄(週3便) |
ティーウェイ航空 (TW) ★ | ソウル/仁川 (週7便)、 大邱(週3便)[22] |
エアソウル (RS) ★・ アシアナ航空 (OZ) | ソウル/仁川 (週3便) |
香港エクスプレス航空 (UO) ★ | 香港(週2便[23]) |
上記の他、韓国のジンエアーやエアソウルなどによる国際チャーター便が多数飛来する。
国際線ターミナル全景
就航都市
国内線
関東:東京/羽田、東京/成田
東海:名古屋/中部、名古屋/小牧
関西:大阪/伊丹、大阪/関西
九州・沖縄:沖縄/那覇
県内:天草
国際線
韓国:ソウル/仁川
韓国:大邱
台湾:高雄
香港:香港
アクセス
運行本数・所要時間・料金等の詳細は、該当項目や公式サイトにて最新情報を確認されたい。
九州産交バス
熊本 - 熊本空港線 西部車庫・熊本駅・熊本交通センター発着便(グランメッセ熊本、自衛隊、熊本県庁、水前寺公園、通町筋経由)
たかもり号 高森中央発着便
九州産交バス・宮崎交通
たかちほ号・あそ号 延岡駅前バスセンター発着便(高森中央、五ヶ瀬町、高千穂経由)
九州産交バス・大分バス
やまびこ号 大分発着便(大津駅南口、阿蘇駅、宮地駅、竹田経由)
九州産交バス
九州横断バス 別府駅発着便
神園交通
すーぱーばんぺいゆ号 八代発着便(八代港、八代駅、新八代駅経由)
空港ライナー(無料タクシー)
肥後大津駅(JR豊肥本線)
鉄道
2019年2月21日、熊本県が当空港と豊肥本線三里木駅間におよそ10kmの鉄道新線を敷設する計画を発表した。整備費の総額は約380億円を予定している。[24]
道路
九州自動車道・益城熊本空港インターチェンジ
旧熊本空港(健軍空港)について
熊本空港が現在地に移る以前の旧空港は現在の熊本市北東部(長嶺・月出地区)に存在した。この空港は戦時中に陸軍の飛行場(東町に存在した旧三菱重工熊本航空機製作所に付属)として建設された後、1960年に民間転用された。当時は住居表示実施前であり、空港敷地の地名は健軍町(滑走路の一部は熊本市合併前の飽託郡託麻村)であったので一般的には「健軍空港(健軍飛行場)」と呼ばれ、広く熊本県民に親しまれていた。滑走路の総延長は1200mであり、当時の東京までの所要時間(途中経由地あり)はプロペラ機で5時間15分であった。
市街地にも近く立地的には便利であったが、周辺の宅地化が進み騒音問題に悩まされるようになったうえ、ジェット化に対応することが難しかったことから1971年に現在地(高遊原)に移転した。
現在、空港ターミナルの跡地は熊本県立大学のキャンパスとなり、滑走路の南側の一部は片側一車線の道路として転用されたが、のちの1999年に「国体道路」の一部として取り込まれた際に片側二車線に拡幅された。現在でも当時の滑走路部分(旧免許センター跡・ジョイフル熊本帯山店 - 市営長嶺団地・なか卯長嶺店の場所)までは道路が一直線に伸びている。また、滑走路跡を公共用地として転用したことから、国体道路のこの部分の北側には道路に沿って旧免許センター・熊本県赤十字血液センター・熊本赤十字病院・日赤熊本健康管理センター・熊本県身体障害者福祉センター・熊本県児童福祉相談所・RKKカルチャーセンター・市営長嶺団地と、公共の施設や公営団地が帯状に連なっている。
脚注
注釈
^ 第一種空港としての国際空港には指定されていないが、しばしば国際空港と呼ばれる場合があり、熊本県の公式な議事録でも「国際空港」の呼称がしばしばみられる[3]。
出典
^ “熊本空港”. 管内空港の現況と出先機関. 国土交通省大阪航空局. 2018年5月13日閲覧。
^ 空港法施行令
^ 平成21年度阿蘇くまもと空港国際線振興協議会緊急役員及び幹事会議事録
^ “国管理空港の9割が赤字 黒字は熊本・新千歳・小松だけ”. 朝日新聞デジタル. (2013年9月11日). http://www.asahi.com/politics/update/0911/TKY201309110008.html 2014年7月27日閲覧。
^ “国管理24空港が営業赤字=12年度収支試算結果-国交省”. 時事ドットコム. (2014年7月18日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201407/2014071801023&g=eco 2014年7月27日閲覧。
^ “平成28年度空港管理状況調書” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省航空局, (2017年7月26日), http://www.mlit.go.jp/common/001198039.pdf 2018年5月13日閲覧。
^ “平成28年度(年度)空港別順位表 (pdf)”. 国土交通省. 2018年5月4日閲覧。
^ World's Best Domestic Airports世界ベスト空港(World’s Best Airport)
^ 航空統計年報 昭和35年、運輸省航空局、P100、昭和35年民間航空略史
^ “24時間運用中の熊本空港が被災地支援の拠点として活用されました”. 国土交通省 (2016年4月25日). 2016年5月13日閲覧。
^ “熊本県熊本地方を震源とする地震について(第28報) (PDF)”. 国土交通省. p. 23 (2016年5月2日). 2016年5月13日閲覧。
^ “熊本県熊本地方を震源とする地震について(第5報) (PDF)”. 国土交通省. p. 37 (2016年5月2日). 2016年5月16日閲覧。
^ “熊本県熊本地方を震源とする地震について(第10報) (PDF)”. 国土交通省. p. 39 (2016年4月19日). 2016年5月16日閲覧。
^ 熊本空港、19日から一部運航再開…国交省 YOMIURI ONLINE 2016年4月18日
^ 熊本空港、旅客ビルの部分再開で利用に注意呼びかけ 出発便も再開
^ https://www.traicy.com/20180719-GKkixkmj
^ https://www.traicy.com/20180822-TWkmj
^ ジェイエアの機材・乗務員で運航する便あり
^ FDA便名に限り青森空港と花巻空港への乗継運賃が設定される。熊本=青森 乗継 運賃
^ フジドリームエアラインズ 熊本=いわて花巻 乗継 運賃
^ “平成25年度の航空輸送統計の概況について” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省総合政策局, (2014年6月3日), http://www.mlit.go.jp/common/001041866.pdf 上位50位までを記載
^ https://www.traicy.com/20180822-TWkmj
^ 香港エクスプレス航空、熊本〜香港線就航 11月16日から週2便 - Traicy 2017年10月10日
^ “熊本空港に鉄道新線、県とJR 2カ月で合意”. 日本経済新聞. (2019年2月21日). https://web.archive.org/save/https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41572630R20C19A2LX0000/ 2019年2月21日閲覧。
外部リンク
熊本空港 - 熊本空港ビルディング
阿蘇くまもと空港ライナー - 熊本県
地図 - Google マップ
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