ホウセンカ
ホウセンカ | |||||||||||||||||||||
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ホウセンカ | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Impatiens balsamina L. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ホウセンカ(鳳仙花) | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Rose balsam |
ホウセンカ(鳳仙花、学名:Impatiens balsamina)はツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。東南アジア原産。観賞用によく栽培される。
目次
1 特徴
2 性質
3 文化と伝承
3.1 主な歌謡曲
3.2 小説
3.3 漫画
4 受粉について
5 脚注
6 関連項目
特徴
茎は直立して葉は互生し、花は葉腋に2〜3花ずつ付き、左右相称で夏に咲く。花弁とがくは各5枚で、下のがく片の後ろに距がある。本来の花の色は赤だが、園芸品種の花には赤や白、ピンク、紫のものがあり、また、赤や紫と白の絞り咲きもある。現在の園芸種は、大半が椿咲きと呼ばれる八重咲きである。また、距のないものもある。本来は草丈が60cmくらいになるが、近年草丈20〜30cmの矮性種が好まれている。
性質
こぼれ種でもよく生えるほどの丈夫なな植物で、よほど日当たりや水はけが悪くない限り、病虫害もほとんどなく育てやすい。発芽温度は比較的高いので、東京付近では4月下旬から5月に播種する。
果実は蒴果(さくか)で、熟すと果皮の内外の細胞の膨圧の差によって弾性の力を蓄積し、弾けて種を遠くに飛ばす。自然に弾ける寸前となった果実は指で触るなどの些細な刺激でも容易に弾ける。属名Impatiens(ラテン語で「我慢できない」の意)もこのことによる。
文化と伝承
赤いものは昔から女の子が爪を染めるのに使ったため、ツマクレナイ、ツマベニ(爪紅)の名もある。沖縄では「てぃんさぐ」と呼ばれ、民謡「てぃんさぐぬ花」は広く知られた童謡である。その歌詞にもこの花で爪を染める話が扱われている。韓国では、爪にホウセンカの汁を塗り、初雪まで色が残っていたら恋が実ると言う伝承がある。
触れるとはじける果実は非常に目を引く特徴である。花言葉の「私に触れないで」もそれに由来する。歌謡曲にもあるが、いずれも種を飛ばすことに絡めてある。現代医学的には誤りであるが、ホウセンカの種をそのまま飲めば、のどにつまった魚の骨が取れるという伝承が長野県秋山郷にあった[1]。
主な歌謡曲
- 鳳仙花:クラフト(作詞 さだまさし 作曲 さだまさし 昭和50年)
- 鳳仙花:島倉千代子(作詞 吉岡治 作曲 市川昭介 昭和56年)
- ほうせんか:中島みゆき(作詞作曲 中島みゆき)
- 赤い鳳仙花:加藤登紀子(韓国民謡)
- 鳳仙花:洪蘭坡
小説
- 鳳仙花:中上健次
漫画
- ほうせんか・ぱん:大島弓子
受粉について
ホウセンカやツリフネソウのようなすぼんだ横向きの形の花はマルハナバチなどの小型のハナバチによる受粉に適応した形態であるが、アフリカホウセンカのように上に向けて大きく開いた花はチョウによる受粉に適応している可能性が高い。日本ではよくイチモンジセセリが訪花して距に深く口吻を挿しこみ、雄しべや雌しべに額を押し付けてつけて、受粉に与っている。
脚注
^ 『信州の民間薬』全212頁中20頁医療タイムス社昭和46年12月10日発行信濃生薬研究会林兼道編集
関連項目
- インパチェンス