第32回日本レコード大賞
第32回日本レコード大賞(だい32かいにほんレコードたいしょう)は、1990年(平成2年)12月31日に日本武道館で行われた、32回目の『日本レコード大賞』である。
目次
1 概要
2 司会
3 受賞作品・受賞者一覧(ポップス・ロック部門)
3.1 日本レコード大賞
3.2 最優秀ポップス・ボーカル賞
3.3 最優秀ロック・ボーカル賞
3.4 最優秀ポップス・新人賞
3.5 最優秀ロック・新人賞
3.6 アルバム大賞
3.7 ポップス・ゴールド・ディスク賞
3.8 ロック・ゴールド・ディスク賞
3.9 優秀アルバム賞
3.10 最優秀アルバム・ニュー・アーティスト賞
3.11 特別賞
3.12 作曲賞
3.13 編曲賞
3.14 作詩賞
3.15 企画賞
3.16 外国アーティスト賞
4 受賞作品・受賞者一覧(歌謡曲・演歌部門)
4.1 日本レコード大賞
4.2 最優秀歌唱賞
4.3 最優秀歌謡曲新人賞
4.4 最優秀演歌新人賞
4.5 アルバム大賞
4.6 歌謡曲ゴールド・ディスク賞
4.7 演歌ゴールド・ディスク賞
4.8 優秀アルバム賞
4.9 作曲賞
4.10 編曲賞
4.11 作詩賞
4.12 企画賞
4.13 功労賞
4.14 特別功労賞
4.15 特別賞
4.16 美空ひばり賞
5 TV中継スタッフ
6 脚注
7 関連項目
8 外部リンク
概要
第32回から各賞がポップス・ロック部門と歌謡曲・演歌部門に分かれることになった。これは裏番組『第41回NHK紅白歌合戦』への対抗策である(当該番組の項を参照)。
第32回から大賞の選考に視聴者投票システム(大衆投票)を導入することになった。これは、予め「ゴールド・ディスク賞」として選出された候補曲の中から、視聴者による電話投票により大賞曲を決めるというものである(第32回では全国7地区の視聴者700人による投票)[1]。これは、第31回において有力候補とされた美空ひばりを抑えてWinkが大賞を受賞したことで、組織的投票疑惑が表面化したことによるもの[2]。
第32回ポップス・ロック部門の大賞は、フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」エンディングテーマ曲として国民的大ヒットしたB.B.クィーンズの「おどるポンポコリン」に決定。B.B.クィーンズは初の受賞、ビーイングにとっても初の受賞となった。オリコン年間シングルチャート1位の楽曲の受賞は第30回(1988年)以来2年ぶり。なお、デビュー曲による大賞受賞は、第1回大賞受賞曲の「黒い花びら」以来31年ぶりで2回目。ポップス・ロック部門の大賞を発表したプレゼンターは当時TBSの記者だった秋山豊寛が担当した。
歌謡曲・演歌部門の大賞は、堀内孝雄の「恋唄綴り」に決定。堀内孝雄は初の受賞となった。歌謡曲・演歌部門の大賞を発表したプレゼンターは、前回大賞を受賞したWinkが担当した。
視聴率は更に1.5P下落の12.5%に落ち込む。
TBSの旧ロゴマークが使用された最後のレコード大賞となった。
富山県のTBS系列局として、この年10月に開局したチューリップテレビ[3]が本年度からレコード大賞の生中継を開始した。
司会
- 板東英二
和田アキ子- 和田は裏番組『第41回NHK紅白歌合戦』にも出場歌手として出演、史上初の『NHK紅白歌合戦』出場歌手と『レコード大賞』司会の兼任となった[4][5]。
受賞作品・受賞者一覧(ポップス・ロック部門)
日本レコード大賞
- B.B.クィーンズ「おどるポンポコリン」
最優秀ポップス・ボーカル賞
竹内まりや「告白」
最優秀ロック・ボーカル賞
サザンオールスターズ「真夏の果実」
最優秀ポップス・新人賞
忍者「お祭り忍者」
最優秀ロック・新人賞
- たま「さよなら人類」
アルバム大賞
ユニコーン「ケダモノの嵐」
ポップス・ゴールド・ディスク賞
- B.B.クィーンズ「おどるポンポコリン」
ロック・ゴールド・ディスク賞
- サザンオールスターズ「真夏の果実」
優秀アルバム賞
B'z「WICKED BEAT」
高野寛「CUE」- ユニコーン「ケダモノの嵐」
筋肉少女帯「サーカス団パノラマ島へ帰る」- サザンオールスターズ「Southern All Stars」
井上陽水「ハンサムボーイ」
RCサクセション「BABY A GO GO」
久保田利伸「BONGA WANGA」
ドリームズ・カム・トゥルー「LOVE GOES ON…」
松任谷由実「LOVE WARS」
最優秀アルバム・ニュー・アーティスト賞
フリッパーズ・ギター「CAMERA TALK」
特別賞
- 石井好子
作曲賞
- 桑田佳祐「真夏の果実」(歌・サザンオールスターズ)
編曲賞
瀬尾一三「壊れかけのRadio」(歌・徳永英明)
作詩賞
竹内まりや「告白」(歌・竹内まりや)
企画賞
- 作曲・編曲・指揮・演奏/服部克久による音楽畑(1~7のシリーズ)
- 演奏/G-クレフによる五右衛門
谷村新司の歌唱によるヨーロッパ三部作(PRICE OF LOVEを含む)
外国アーティスト賞
- マドンナ
受賞作品・受賞者一覧(歌謡曲・演歌部門)
日本レコード大賞
- 堀内孝雄「恋唄綴り」
最優秀歌唱賞
松原のぶえ「蛍」
最優秀歌謡曲新人賞
ヤン・スギョン「愛されてセレナーデ」
最優秀演歌新人賞
晴山さおり「一円玉の旅がらす」
アルバム大賞
桂銀淑「真夜中のシャワー」
歌謡曲ゴールド・ディスク賞
- 堀内孝雄「恋唄綴り」
演歌ゴールド・ディスク賞
香西かおり「恋舟」
優秀アルバム賞
- 堀内孝雄「FIRST」
- 桂銀淑「真夜中のシャワー」
- 青江三奈「レディ・ブルース」
作曲賞
堀内孝雄「恋唄綴り」(歌・堀内孝雄)
編曲賞
若草恵「愛されてセレナーデ」(歌・ヤン・スギョン)
作詩賞
阿久悠「花 (ブーケ) 束」(歌・八代亜紀)
企画賞
細川たかしの歌唱による日本歌謡伝道使- 日本伝統音楽
森進一の歌唱による花物語
功労賞
- 吉田正
- 利根一郎
- 石本美由起
- 松村又一
特別功労賞
- 平井賢
特別賞
- 北島三郎
美空ひばり賞
- 坂本冬美
TV中継スタッフ
- プロデューサー:
- 演出:
- 舞台監督:
- 編成担当:
- 音楽:小野寺忠和
- 指揮:小野寺忠和
- 演奏:岡本章生とゲイスターズ、ベストアンサンブル
- 製作著作:TBS
- 主催:社団法人 日本作曲家協会、日本レコード大賞制定委員会、日本レコード大賞実行委員会
脚注
^ 『朝日新聞』1990年11月20日付夕刊、17頁。
^ 「レコード大賞 復権へ再改革」『朝日新聞』1993年12月18日付東京夕刊、14頁。
^ 当時はテレビユー富山。
^ 和田は紅白の紅組司会経験者でもある。
^ NHK内で紅白がある中、裏番組である『レコード大賞』の司会に就任した和田を落選させるべきとの声も上がったという(合田道人『紅白歌合戦の真実』、293頁)。なお本番組終了後、NHKホールに駆け付けた。
関連項目
- 1990年の音楽
外部リンク
- 日本作曲家協会 第32回 日本レコード大賞
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