日本テレビ盃






















日本テレビ盃
Nippon TV Hai[1]

Furioso 20100923R1.jpg
第57回日本テレビ盃

開催国
日本の旗日本
主催者
千葉県競馬組合
競馬場
船橋競馬場
創設
1954年(昭和29年)8月4日
2018年の情報
距離
ダート1800m
格付け
JpnII
賞金
1着賞金3200万円
出走条件
サラブレッド系3歳以上(指定交流)
出走資格も参照
負担重量
別定(本文に記載)
出典
[2]
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日本テレビ盃(にほんテレビはい)は千葉県競馬組合が船橋競馬場で施行する地方競馬の重賞競走(ダートグレード競走)である。日本グレード格付け管理委員会による日本国内の格付はJpnII、国際競馬統括機関連盟による国際的な格付はリステッドレース(LR)[1]。Road to JBCに指定されているため、「Road to JBC 日本テレビ盃」とも表記される。略称は「日テレ盃」。競走距離は1800メートル。日本テレビ放送網株式会社が優勝杯を寄贈している。


副賞は、日本テレビ放送網株式会社賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、千葉県知事賞、また生産牧場賞がある(2018年)[3]




目次





  • 1 概要

    • 1.1 条件・賞金等(2018年)


    • 1.2 過去の賞金額



  • 2 歴史

    • 2.1 歴代優勝馬



  • 3 脚注

    • 3.1 参考文献


    • 3.2 注釈


    • 3.3 出典


    • 3.4 各回結果の出典



  • 4 関連項目




概要


日本テレビ放送網(NTV)が1953年に日本の民間放送局として最初の競馬中継を船橋競馬場から行ったことを記念して、翌1954年からアルファベットの略称であるNTV盃として創設された。


創設当初から第25回まで長きにわたって8月に施行され[4]、大井記念、報知オールスターカップから引き続き出走する古馬に加え、下半期での飛躍を目指す多くの上がり馬や3歳馬らが集まる競走であった。1979年からは開催時期を9月末〜10月頭へと移動し、以後は一貫して東京大賞典などを目指す有力馬が始動する競走として定着している。中央交流競走後の勝馬に限っても、アブクマポーロ、アグネスデジタル、マキバスナイパー、スターキングマン、ボンネビルレコード、フリオーソ、スマートファルコンといったダートグレード競走戦線の中核を担ったGI馬らが、ずらりとその名を連ねている。


1995年から南関東G2となり、一旦1997年に南関東G3へと格下げ[5]されたものの、翌1998年にはダートグレード競走(統一GIII)として中央地方全国交流競走となり、南関東グレードも再度G2へと格上げされた。これとともに競走距離が2000メートルから1800メートルに変わった。


2002年以降はJBCクラシックのステップ戦(Road to JBC)として位置づけられ統一GII競走に格上げされ、優勝馬にはJBCクラシック(2006年のみJBCクラシックかJBCマイル)への優先出走権が与えられる。



条件・賞金等(2018年)



出走資格[2]


サラブレッド系3歳以上。出走枠は南関東公営競馬所属馬7頭、南関東以外の地方競馬所属馬3頭、中央競馬所属馬4頭と定められている(登録状況により変更があり得る)。

  • サンタアニタトロフィー、スパーキングサマーカップ、準重賞・フリオーソレジェンドカップに優勝した南関東所属馬に優先出走権がある。


負担重量[2]

別定。3歳54kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減(南半球産3歳馬2kg減)を基本に、更に以下のように斤量が課せられる(2歳時の成績は対象外)。

  1. 2017年10月3日から2018年9月28日までの期間のGI・JpnI競走1着馬は2kg増、GII・JpnII競走1着馬は1kg増。

  2. 2017年10月2日より前のGI・JpnI競走1着馬は1kg増。

賞金額

1着3200万円、2着1120万円、3着640万円、4着320万円、5着160万円[3]

優先出走権付与

優勝馬にはJBCクラシックの優先出走権が付与される[2]


過去の賞金額



中央競馬・地方競馬全国指定交流競走に指定された1998年以降



































回数総額賞金
(万円)
1着賞金
(万円)
2着賞金
(万円)
3着賞金
(万円)
4着賞金
(万円)
5着賞金
(万円)
第45回(1998年)6,8004,0001,400800400200
第46回(1999年)
第47回(2000年)
第48回(2001年)
第49回(2002年)
第50回(2003年)
第51回(2004年)
第52回(2005年)
第53回(2006年)
第54回(2007年)2,0401,20042024012060
第55回(2008年)6,8004,0001,400800400200
第56回(2009年)
第57回(2010年)
第58回(2011年)
第59回(2012年)5,4403,2001,120640320160
第60回(2013年)
第61回(2014年)


歴史



  • 1954年 - 南関東公営競馬所属馬限定重賞競走・NTV盃として創設。ダート2000mで施行。


  • 1970年 - 同年8月1日に船橋競馬場内で起きた暴動の影響で遅れて施行された[6]


  • 1995年 - 南関東グレードG2に格付け。


  • 1997年 - 南関東グレードG3に格下げ。


  • 1998年

    • 中央競馬・地方競馬指定交流競走に指定。

    • ダート競走格付け委員会によりGIII(統一GIII)に格付け。南関東グレードを再びG2に格上げ。

    • 施行距離をダート1800mに変更。



  • 1999年 - 名称を現在の日本テレビ盃に変更。


  • 2002年
    • 統一GIIに格上げ。

    • Road to JBCに指定。



  • 2007年 - この年のみ馬インフルエンザの影響により、南関東所属馬による重賞競走(SIII)として施行。それに伴い、優勝馬のJBCクラシック優先出走権も発生しない。


  • 2008年

    • 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIIに変更。なお、南関東グレードは併記しないことになった。


    • ボンネビルレコードがダート1800mの日本レコード・1:47.8で優勝。1987年5月18日にキクノダンサーが記録したコースレコード(1:48.8)を1秒上回り、かつ1997年11月15日にプレミアムサンダーが京都競馬場で記録した1:48.4をも0.6秒上回った。



  • 2011年 - 前年の覇者・フリオーソが疾病(ごく軽度の右前屈腱炎)のため、競走除外となった。


歴代優勝馬






















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































回数年月日距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回
1954年08月04日
2000mマイムーン牝5船橋2:07 1/5須田茂関口三治鈴木績
第2回
1955年08月07日
2000mキヨストロング牡6大井2:07 1/5土屋登大山末治杉山三見雄
第3回
1956年08月08日
2000mホマレオー牡5大井2:06 0/5朝倉文四郎栗田金吾栗田ふさ
第4回
1957年08月18日
2000mラツキーマミー牝4大井2:06 3/5須田茂田中利衛臼坂巌
第5回
1958年08月17日
2000mダイニコトブキ牡3船橋2:06 0/5須田茂出川己代造出川日出
第6回
1959年08月23日
2000mオータジマ牡4大井2:05 3/5赤間清松小暮嘉久北沢元男
第7回
1960年08月07日
2000mフサリユウ牡4川崎2:05.7佐々木國廣井上宥藏井上徹郎
第8回
1961年08月20日
2000mトサボシ牝4船橋2:06.0佐々木竹見関口三治鈴木晴
第9回
1962年07月27日
2000mハローモア牡6船橋2:06.7勝又泉寺田時次郎勝又泉吾
第10回
1963年08月04日
2000mチエストオー牡3川崎2:07.3佐々木竹見武井歌治六郎田雅喜
第11回
1964年08月02日
2000mロイヤルナイト牡4川崎2:05.8宮下紀英小笠原円之助鈴木邦枝
第12回
1965年07月28日
2000mコノブキノニ牡4船橋2:05.8宮下紀英出川己代造出川日出
第13回
1966年08月10日
2000mコトブキノニ牡5船橋2:04.4海方昭三出川己代造出川日出
第14回
1967年08月13日
2000mヒガシジヨオー牝4川崎2:06.1佐々木竹見井上宥藏坂本清五郎
第15回
1968年08月14日
2000mツルハゴロモ牡7川崎2:05.2木村騎一江口勇鈴木利夫
第16回
1969年08月06日
2000mチヤイナーキャップ牡4船橋2:05.8溝辺正出川己代造出川日出
第17回
1970年11月11日
2000mマルヤマオーカン牡4船橋2:06.0内野健二森誉堀宣章
第18回
1971年08月11日
2000mオーナーズタイフウ牡3川崎2:05.4佐々木竹見大沼五郎米元幹男
第19回
1972年08月06日
2000mミツルオー牡5川崎2:06.0竹島春三井上宥蔵田中博子
第20回
1973年08月05日
2000mメイジミドリ牡4船橋2:06.2溝辺正出川己代造大下金蔵
第21回
1974年08月04日
2000mアスキツト牡4船橋2:05.9佐々木竹見凾館政一中江隆一
第22回
1975年08月03日
2000mトドロキムサシ牡4大井2:06.0岡部盛雄岡部猛町田圭三
第23回
1976年08月20日
2000mフアインポート牡3川崎
R2:04.0
竹島春三井上宥蔵佐野行男
第24回
1977年08月03日
2000mダイハードコトブキ牡4船橋2:10.6石崎隆之出川己代造吉橋計
第25回
1978年08月13日
2000mエドノボル牡4船橋2:06.0川島正行石川忠良越塚義昌
第26回
1979年10月03日
2000mゴールドラーク牡5大井2:04.4岡部盛雄太田進鈴木一司
第27回
1980年09月24日
2000mゴールドスペンサー牡4浦和2:06.4本間光雄中村秀夫(有)サニー商事
第28回
1981年09月23日
2000mスターライヒ牝4船橋2:04.6秋田実宮下雅身高橋光子
第29回
1982年09月15日
2000mヒリユウシンザン牡4川崎
R2:02.9
橘正樹長谷川蓮太郎山田富寿夫
第30回
1983年09月21日
2000mタガワリユウオー牡5大井2:06.8高橋三郎大山二三夫山田金作
第31回
1984年09月26日
2000mトムカウント牡5船橋2:06.6石崎隆之江川秀三(有)藤田牧場
第32回
1985年09月25日
2000mブランドオスカー牡4川崎2:05.3山崎尋美岩本亀五郎井上博
第33回
1986年10月08日
2000mフジミパワー牡5大井2:04.0早田秀治栗田繁大森策郎
第34回
1987年09月30日
2000mシナノジヨージ牡4大井2:05.2高橋三郎松浦備品田良實
第35回
1988年10月20日
2000mハツピーシヤトー牡4大井2:07.8高橋三郎大塚三郎松村英治
第36回
1989年10月10日
2000mホウニンメゴヒメ牝4船橋2:05.9田部和廣濱月睦生中村正子
第37回
1990年10月03日
2000mイイオカスワロー牝4浦和2:09.3秋田実中澤文男瀬川良成
第38回
1991年10月10日
2000mヒカリリトル牡4船橋2:08.4佐藤祐樹川勝貫次丹羽光夫
第39回
1992年10月29日
2000mキングイーグル牡4大井2:08.2桑島孝春柏木一夫青木啓二朗
第40回
1993年11月23日
2000mハナセール牡5大井2:06.9高橋三郎物井榮(有)兼正商事
第41回
1994年10月05日
2000mアレアズマ牡5船橋2:10.4桑島孝春小檜山悦雄(株)東牧場
第42回
1995年10月04日
2000mケーエフネプチュン牝4船橋2:08.1矢内博凾館政一藤谷正美
第43回
1996年09月18日
2000mアマゾンオペラ牡5船橋2:08.7石崎隆之出川己代造柳澤瀀
第44回
1997年09月24日
2000mシービーダイコク牡7船橋2:07.6佐藤祐樹波多野高次高橋秀夫
第45回
1998年09月16日
1800mアブクマポーロ牡6船橋1:50.9石崎隆之出川克己鑓水秋則
第46回
1999年09月15日
1800mスノーエンデバー牡5JRA1:51.6武豊森秀行藤本龍也
第47回
2000年09月20日
1800mサプライズパワー牡6船橋1:52.5石崎隆之川島正行
大迫忍
第48回
2001年09月19日
1800mアグネスデジタル牡4JRA1:51.2四位洋文白井寿昭
渡辺孝男
第49回
2002年09月18日
1800mマキバスナイパー牡7船橋1:49.6左海誠二岡林光浩新田知也
第50回
2003年09月15日
1800mスターキングマン牡4JRA1:51.4武豊森秀行(有)ゴールドレーシング
第51回
2004年09月23日
1800mナイキアディライト牡4船橋1:49.7石崎隆之出川龍一小野スミ
第52回
2005年09月23日
1800mサカラート牡5JRA1:51.8秋山真一郎石坂正
(有)サンデーレーシング
第53回
2006年09月20日
1800mシーキングザダイヤ牡5JRA1:51.6武豊森秀行
青山洋一
第54回
2007年09月24日
1800mナイキアディライト牡7船橋1:53.0内田博幸川島正行小野スミ
第55回
2008年09月23日
1800mボンネビルレコード牡6JRA
R1:47.8
的場文男堀井雅広塩田清
第56回
2009年09月23日
1800mマコトスパルビエロ牡5JRA1:50.9安藤勝己鮫島一歩眞壁明
第57回
2010年09月23日
1800mフリオーソ牡6船橋1:48.8戸崎圭太川島正行
ダーレー・ジャパン・ファーム(有)
第58回
2011年09月23日
1800mスマートファルコン牡6JRA1:50.6武豊小崎憲大川徹
第59回
2012年09月26日
1800mソリタリーキング牡5JRA1:51.4内田博幸石坂正(有)サンデーレーシング
第60回
2013年09月23日
1800mワンダーアキュート牡7JRA1:50.3武豊佐藤正雄山本信行
第61回
2014年09月23日
1800mクリソライト牡4JRA1:50.1戸崎圭太音無秀孝
(有)キャロットファーム
第62回
2015年10月07日
1800mサウンドトゥルーセ5JRA1:50.2大野拓弥高木登山田弘
第63回
2016年09月28日
1800mアウォーディー牡6JRA1:52.0武豊松永幹夫前田幸治
第64回
2017年09月27日
1800mアポロケンタッキー牡5JRA1:52.9内田博幸山内研二
アポロサラブレッドクラブ
第65回
2018年10月03日
1800mケイティブレイブ牡5JRA1:52.5福永祐一杉山晴紀瀧本和義
  • タイム:第1 - 6回 1/5秒表示、第7回- 1/10秒表示


  • Rはコースレコードを示す。


脚注



参考文献



注釈





出典



  1. ^ ab2015 International Cataloguing Standards Book Japan (PDF)” (英語). 国際セリ名簿基準委員会. 2015年10月2日閲覧。

  2. ^ abcd平成30年度第7回船橋競馬競走番組表(決定) (PDF)”. 一般社団法人 千葉県馬主会. 2018年10月1日閲覧。

  3. ^ ab船橋競馬出走馬一覧表平成30年度第7回船橋競馬第3日10月3日(水) (PDF)”. 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2018年10月1日閲覧。


  4. ^ 船橋競馬場の開設日は8月21日であり、1958年のように「開設記念」と副称がつけられることもあった。日刊スポーツ社『日刊スポーツ(東京)』1958年8月17日分


  5. ^ 『南関東地方競馬重賞競走一覧』平成9年度版、p.2


  6. ^ 『優駿』1970年10月号、50頁



各回結果の出典


  • “日本テレビ盃競走優勝馬”. 南関東4競馬場公式サイト. 2017年9月25日閲覧。


関連項目


  • JBCクラシック


  • スパーキングサマーカップ・サンタアニタトロフィー - 優勝馬に本競走への優先出走権が与えられる南関東重賞競走




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