医療用ロボット
医療用ロボット(いりょうようロボット)は、医療関係で使用されるロボットである。
目次
1 分類
2 問題点
3 関連項目
4 脚注
分類
手術ロボット (Robotic surgery)
手術を補助する機械装置で、ハンドが非常にコンパクトに出来ており、手術で切開する大きさを小さくできる(低侵襲外科手術)。自動で動くわけではなく、医師がカメラの映像を見ながらリモートコントロールする。マニピュレーターの一種であり、繊細な動作を容易導入される。- 代表例:da Vinci
介護ロボット (Rehabilitation robotics, Disability robot)
介護作業を補助するロボット。介護支援ロボットとも言う。- 車いすロボット
- センサーやナビ機能を備え、対話しながら目的地まで移動できる。
- 微小ロボット(マイクロマシン)
- 超小型カメラと移動装置を内蔵するカプセルを人体に入れて、患部に直接薬を噴射するというものがある。研究中。
消化管(胃、腸など)の診断だけの機能で自身で移動する能力も無いものは、2000年にイスラエルで開発され、2001年には欧米で臨床に使われている。- 代表例:カプセル内視鏡
- 患者ロボット
- 主に医療関係者のシミュレーションや訓練に使われるロボット。単なる練習用実験台だけではなく、治療の技術に応じた反応をみせる。
問題点
日本では、手術ロボットの使用については医療保険の適用が認められていなかった。にもかかわらず、名古屋市や大阪市などの一部の病院が、手術ロボットを使用していながら、通常の手術を行った形で保険の診療報酬を請求するケースがあり[1]、問題となっていたが、2012年4月1日より、前立腺がんのみ保険適用[1]。
関連項目
- コンピュータ支援外科
- 医療用ナビゲーションシステム
- ロボット
- 医用生体工学
- da Vinci
- パワードスーツ
脚注
^ “前立腺がんのロボット手術が保険適用”. ヨミドクター (読売新聞社). (2012年3月26日). http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=56475 2012年4月1日閲覧。