エキシビション







エキシビション


エキシビション(エキジビション、Exhibition)は、公式記録としない公開演技や模範試合を意味する[1]。スポーツの世界において、行われる特別実演。フィギュアスケートや体操競技などの客前で演技するものについては、ガーラ(Gala、演技会)と呼ぶこともある。勝ち負けのある試合を行うが、公式結果としてカウントしない物、勝ち負けの判定をそもそも行わない物、試合ではなくエキシビション専用の演目を行う物まで様々である。




目次





  • 1 フィギュアスケートのエキシビション


  • 2 ボクシングのエキシビション

    • 2.1 JBCの規定


    • 2.2 国際ボクシング協会 (AIBA)の規定



  • 3 プロレスのエキシビション


  • 4 体操競技のエキシビション


  • 5 バスケットボールのエキシビション


  • 6 脚注


  • 7 関連項目




フィギュアスケートのエキシビション


フィギュアスケートのエキシビションは、大規模な競技会ですべての競技種目が終了した後に行われる、上位入賞者達(冬季オリンピックや世界選手権では原則的に5位以内の選手、及び開催国の選手)による、採点や順位付けを伴わない演技のことである。エキシビションに出場することは、選手にとって名誉なことである。金メダルの選手にはアンコールがある場合が多い。


ルール上の規定に沿った技と演出の中で採点される競技とは違い、エキシビションでは技や演出の制限はない。


演技時間も規定はなく、衣装や小道具の使用も制限はなく、また選手は縦回転やウォーレイやワンフットアクセルといった、競技では禁止されていたり採点対象外になるジャンプなどを取り入れたりして自由な技と演技を披露することができる。衣装の制限がないため演技中の脱衣も(常識の範囲内で)可能である。


また、アイスダンス以外の競技で使用する音楽には、意味のある歌詞をともなう歌声が入ったものを使ってはいけない(言語によってジャッジ及び観戦する者に与える印象が違ってくるためと考えられる)という決まりがあったが、エキシビションではこれらも解禁されているので、流行歌手などの曲に乗って滑る選手も多い。


競技のようなプレッシャーもなく、各人の個性を最大限に発揮してのびのびと演技する選手を見ることができる。採点は行わないもののジャッジ席には競技同様に審判団が座っているので、選手にとってはジャッジに自らの持ち味をアピールする機会でもある。


アイスショーはこのエキシビションをエンタテインメントとして提供しているものである。


特に著名な演技として、1994年のリレハンメルオリンピックや世界フィギュアスケート選手権でフィリップ・キャンデロロがロッキーのテーマで客席から登場した例が知られる。



ボクシングのエキシビション


ボクシングのエキシビションは、スパーリング形式で行われる試合の事である。扱いは公式試合では無く、リングなど会場内で興行中に行われるコンサートなどの余興と扱いは同じである。このため公式試合への参加資格を満たさない選手(余興のコンサートで演奏する歌手にボクシングのライセンスが不要なのと同様)も出場可能であり、プロのライセンスを持たない選手でもプロの興行中にスパーリングできる機会でもある。ただし、スパーリングはボクシングの試合にきわめて近いため、主催するボクシング協会は他の余興より厳しい制限を課している場合が多い。


日本では現役王者の顔見せやデビュー前の練習生のお披露目、引退試合として通常の興行内で行う事が多いが、2005年1月25日には「新潟県中越地震チャリティーボクシング」と題したエキシビションイベントも開催された。また、2007年には女子の解禁へ向けて男子の興行でエキシビションも行われている。一方で事情により公式戦が不可能になった際に代替としてエキシビションとなる場合もある。その他、総合格闘技「DEEP」においてボクシングルールのエキシビションも組まれている。


選手は通常のスパーリングと同じくヘッドギアを着用する場合が多い。一方で公式戦同様に計量は実施されるが、これはグローブハンデを決めるためである。ラウンド数はイベントによって異なるが、日本では大体2Rで行われる。通常は決着は付けないか、KO決着のみとなる。決着が付いた場合でも通算戦績には加わらない(無効試合扱いとして加える場合もある)。



JBCの規定


  • エキシビションとしてのスパーリングは原則として6回戦までと定められている。

  • JBCライセンスを持つ者がJBC管轄外(上記DEEPなど)でエキシビション(スパーリング)を行う場合は、JBCの許可が必要となる。


国際ボクシング協会 (AIBA)の規定


アマチュアの選手はプロのエキシビションに参加すると、アマチュア規定に触れる場合もある。



プロレスのエキシビション


プロレスのエキシビションは通常の興行の中で「エキシビションマッチ」として行われることが多く、往年の名レスラーが同世代のレスラーか若手を相手に顔見せ的な試合を行うものである。プロレスは何歳まででも現役続行が可能なので(ルー・テーズは59歳でアントニオ猪木のNWF王座に挑戦した)、わざわざエキシビションと銘打って試合を行う場合、「往年のクオリティーを期待しないで下さい」という予防線の意味があることもある。


これから転じて、井上義啓がジャイアント馬場&アンドレ・ザ・ジャイアント組(大巨人コンビ)の試合を「エキシビション的」と書いたことがあった。


一方でこのエキシビション・マッチは、デビュー前の練習生同士もしくは練習生対選手の形で行われ、試合経験を積ませると共に紹介の意味合いを併せ持ち、WNCなど一部団体では公開プロテストを兼ねる場合もある。大抵の場合は3分から5分間でのスパーリングのような形となり、勝敗は付けないのが原則だが、団体などによっては、一定時間内(3分から5分)にピンフォール・タップアウトを奪った回数で勝敗を付けたり、通常の試合と同様に勝敗を付ける場合もある。



体操競技のエキシビション


体操競技のエキシビションは、競技会で全ての競技が終了した後、もしくは新体操の競技が始まる前に行われる。出場できるのは上位入賞者(夏季オリンピックや世界体操競技選手権では原則として5位以内の選手と開催国の選手)で、出場できることは大変な名誉となる。


フィギュアスケートなど他のスポーツで行われているものと同様、採点は一切行われず、技の規定や制限もない。プレッシャーがない中でのびのびと演技する選手を見ることができる。



バスケットボールのエキシビション


バスケットボールの場合、非公式戦をエキシビションと呼ぶが、エキシビションのみを行うチームも存在する。


エキシビションでは勝利よりも華麗なプレーに重点が置かれ、これらのチームによるものをショーバスケと呼ぶ場合もある。


特にハーレム・グローブトロッターズが有名。



脚注




  1. ^ 「観戦必携/すぐわかる スポーツ用語辞典」1998年1月20日発行、発行人・中山俊介、48頁。



関連項目


  • 花相撲

  • オープン戦

  • プレシーズンマッチ

  • オールスターゲーム

  • オリンピック公開競技




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