春日局 (NHK大河ドラマ)
































春日局
ジャンル
ドラマ
脚本
橋田壽賀子
演出
富沢正幸 他
出演者
大原麗子
(以下五十音順)
東てる美
五木ひろし
伊東四朗
伊武雅刀
江口洋介
江守徹
大坂志郎
大空眞弓
大和田獏
織本順吉
香川京子
香川照之
ガッツ石松
唐沢寿明
川津祐介
佐久間良子
高橋悦史
丹波哲郎
中条きよし
中田喜子
中村雅俊
長山藍子
橋爪淳
藤岡琢也
藤岡弘
前田吟
山下真司
吉幾三
若村麻由美
渡辺徹
ナレーター
奈良岡朋子
オープニング
坂田晃一
製作
製作総指揮
澁谷康生
制作
日本放送協会

放送
放送国・地域
日本の旗 日本
放送期間
1989年1月1日-12月17日
放送時間
日曜20:00-20:45
放送枠
大河ドラマ
放送分
45分
回数
全50

春日局』(かすがのつぼね)は、1989年1月1日から12月17日にNHKで放映された第27作目の大河ドラマ。全50回。原作・脚本は橋田壽賀子。




目次





  • 1 作品内容と特徴


  • 2 登場人物

    • 2.1 春日局とその一族


    • 2.2 明智家


    • 2.3 徳川家

      • 2.3.1 徳川家一門


      • 2.3.2 徳川家臣


      • 2.3.3 侍女たち


      • 2.3.4 外樣武将



    • 2.4 織田家

      • 2.4.1 織田家一門


      • 2.4.2 織田家臣



    • 2.5 豊臣家関係

      • 2.5.1 豊臣家一門


      • 2.5.2 西軍諸将(関ヶ原戦役)


      • 2.5.3 東軍諸将(関ヶ原戦役)


      • 2.5.4 他の豊臣家家臣


      • 2.5.5 豊臣家の女性



    • 2.6 その他



  • 3 スタッフ


  • 4 放送

    • 4.1 通常放送時間


    • 4.2 放送日程


    • 4.3 総集編



  • 5 ソフトウェア


  • 6 備考


  • 7 脚注


  • 8 外部リンク




作品内容と特徴


明智家臣の娘という立場で戦国の乱世を生き抜き、その器量を徳川家康に見込まれて大奥の取り仕切りと後の3代将軍徳川家光の乳母を任された女性・春日局の生涯を描く。それまで「強い女」「烈女」のイメージが強かった春日局を、平和な世を希求し、献身的に家光の母代わりになろうと生きた女性として描く。


主演の大原麗子は、本作で大河ドラマ出演が5回目となった。


脚本はNHK連続テレビ小説『おしん』(83年)などを手がけた橋田壽賀子で、1981年の『おんな太閤記』、近現代史大河である1986年の『いのち』に続いて3度目となり、女性主人公の大河ドラマも『いのち』以来である。本作は後半が江戸時代初期にさしかかるものの、1980年代後半の大河ドラマは、安土桃山時代を舞台とした『独眼竜政宗』(1987年)、戦国時代を舞台とした『武田信玄』と広い意味での戦国ものが3年続くこととなった。


橋田によれば、民放局で家光側室で将軍家綱生母となるお楽の方について調べ[1]、それをきっかけに春日局について関心を持っていたという[2]。おふくと対比する形で家光の母・お江与をもう一人の主人公のように位置付けている。その一方で、本来おふくや家光を語る上で欠かせないはずのお万の方が登場することはなかった。


本作の特徴的な描写として、合戦の最中における略奪、放火、虐殺といった醜い側面を徹底的にクローズアップしていて、合戦場面において、戦死した足軽の亡骸から銅銭を掠め取るシーンや、民家に火を放ち、農民を斬り殺すシーンなどが挿入されている。


本作は1967年の『三姉妹』以来22年ぶりの元日スタートだった。初回の放送日が元日だったのが影響し、大河ドラマの初回視聴率は歴代最低となる14.3%を記録、後述する昭和天皇崩御の関係での放送延期、ドラマの放送中に出演者が亡くなるといったアクシデントが重なる波乱のスタートとなったが、平均視聴率は大河ドラマの歴代3位である32.4%を記録した。なお、最高視聴率は39.4%である[3]


本作では、おふくの出自が斎藤利三の娘であることから、本能寺の変と山崎の戦いでは明智側の視点に立って描かれ、また・夫稲葉正成が小早川家臣であることから、関ヶ原の戦いは小早川側の視点に立って取り上げ、これらの事件が他の作品とは全く違った視点で描かれた。また、オープニング映像は、輝く太陽をバックに映すという歴代オープニングの中でもシンプルなものだった。だが坂田晃一によるテーマ曲と相まっておふくの人生や人柄を感じさせる出来となっている。


本作は「ドラマの放送中に出演者が亡くなる」という異例の事態に遭遇した作品である。ドラマが始まって早々の1989年1月5日に春日局の兄・斎藤利宗を演じた高橋良明[4]がバイク事故を起こし、1月23日に死亡した(死亡時点ですでに登場シーンの撮影を終えていたため、本編のストーリー編成に影響はなかったが、道路交通法違反であったため総集編からは登場シーンがカットされている)。また、稲葉一鉄を演じた大坂志郎も同年3月3日に食道癌のため逝去し、本作が遺作となった。



登場人物



春日局とその一族


おふく

演:大原麗子(幼年期:安間千紘→尾羽智加子)

本作の主人公。明智光秀の家臣、斎藤利三とその妻・お安の間に生まれた娘。

幼少の頃、父が戦で死亡、祖母の実家である三条西家で身分を隠すため下働きとして奉公した。後、母と共に母の実家である稲葉家で育つ。夫・稲葉正成が浪人している際、将軍家で乳母を捜しているという話をもらい、正成との婚姻関係を維持したまま徳川家に奉公にあがる。当初、乳母としての勤めは数年程度という予定であったが、家康にその力量を認められたことなどから長期に渡り乳母として江戸に留まることになり、次第に将軍家の世継を育てることに大きな使命感を抱くようになる。なお劇中では、春日局の名前を拝命した後も役名は最後まで「おふく」のままであった。


斎藤利三(さいとう としみつ)

演:江守徹

おふくの父。明智光秀の家臣。

本能寺の変で信長を討つが、山崎の戦いで敗北、斬首される。


お安(おあん)

演:佐久間良子

おふくの母。

夫の利三が亡くなると、おふく達と比叡山の麓に身を隠し、三条西家に引き取られた後も身分を隠して下働きとして扱われるなど苦しい数年を送る。秀吉の天下が定まった頃におふくと共に実家に身を寄せる。おふくが徳川家で立派に役目を果たしているのを見届けた後に美濃で亡くなるが、江戸城の奥に勤めるおふくは母の死に目にあうことはできなかった。


稲葉一鉄(いなば いってつ)

演:大坂志郎

おふくの母方の祖父。山崎の合戦後、秀吉の傘下に入ったこともあり、秀吉の許しを得るまでお安一家を引き取ることがままならなかった。美濃もやってきたおふくを温かくも厳しく見守る。


稲葉重通(いなば しげみち)

演:織本順吉

一鉄の長男で、おふくの養父となる。


稲葉貞通(いなば さだみち)

演:川津祐介

一鉄の次男で、たかの夫。

たか

演:小林千登勢

貞通の妻。


稲葉正成(いなば まさなり)

演:山下真司(少年期:渡辺博貴)

おふくの夫。

関ヶ原の合戦で小早川家を守るため家康に内通したことが原因で主君・小早川秀秋に睨まれ、おふく達を伴って美濃へ出奔する。乳母として江戸に上がる話を受け、どうするべきか躊躇していたおふくを後押しする。竹千代が正式に世継と定まった時期におふくが役目に専念できるようにと自ら離縁を申し入れ、さらに後に再婚もしているが、おふくとの関係は終生良好なものであった。2度目の浪人中、息子・正勝の元に身を寄せた際に、遊興にふける家光を手討ち覚悟で叱りつけるなど、年老いてなお戦国武将らしい気骨ある人物として描かれている。


稲葉正勝(いなば まさかつ)

(千熊→稲葉正勝)

演:唐沢寿明(幼年〜少年期:高橋壱岐→伊崎充則→磯崎洋介)

おふくの息子。幼名は千熊(せんくま)。

おふくに伴われ江戸に下り、竹千代の近習に取り立てられる。そのため城内の勤めの上では母・おふくに対して、他の竹千代の近習たちと同様に乳母様として接し仕える身分になる。母親と切り離され、幼少の身でありながら屋敷を持ち、一家の長として扱われるという厳しい環境の中で成長していった。家光からの信頼は篤かったが、そのために若いころは城を抜け出して遊び歩く家光の道連れにさせられることも多かった。しかし身近に家光と接している分、正勝の言動から、紫の事件や、名ばかりの将軍という扱いに心を痛める家光の心情を誰よりも案じている様子が伺える。後年、小田原藩主に取り立てられるが、幕府老職を預かる激務がたたり病に倒れ早世する。


お春(おはる)

演:真璃子

正勝の正室。


稲葉正則(いなば まさのり)

(鶴千代→稲葉正則)

演:真田知幸(少年期:澤田英俊)

正勝の子。幼名は鶴千代(つるちよ)


稲葉正定(いなば まささだ)

(七之丞→稲葉正定)

演:奈佐健臣(幼少〜少年期:鳥居紀彦→杉山和幸→山浦広幸→小日向範威→中村獅童)

おふくの子。幼名は七之丞(しちのじょう)。正勝の弟で、共に竹千代(家光)に仕える。


稲葉正利(いなば まさとし)

(高丸→稲葉正利)

演:丹羽貞仁(幼少〜少年期:池田貴尉→福原学→中野慎)

おふくの子。正勝・正定の弟。

お江与の要求によって国千代の小姓として召抱えられる。そのことがやがておふく・正利親子にとって大きな不幸を招くことになってしまう。


斎藤利康(さいとう としやす)

演:杉本哲太

おふくの長兄。

父・利三と共に山崎の合戦に参加するが弟・利宗をかばって討ち死にする。


斎藤利宗(さいとう としむね)

演:森田順平(少年期:高橋良明[5]

おふくの次兄

備中への遠征で初陣をかざることになっていたが、本能寺の変が初陣になってしまう。山崎の合戦後に行方知れずとなるが、東陽坊長盛の保護の下、隆法(りゅうほう)として修行する生活を送る。後に加藤清正の家臣として取り立てられる。おふくが乳母として徳川に仕えるようになってからも兄・利宗の存在は大きな心の支えになっていた。


斎藤三存(さいとう みつあり)

(出来丸→斎藤三存)

演:阪本良介(幼少期:大城誠晃、青年期:阿久津健太郎)

おふくの三兄。幼名は出来丸(できまる)。

つる

演:増田未亜

重通の娘で正成の最初の妻。

稲葉正次

(君丸→稲葉正次)

演:青島健介(幼少〜青年期:井手大輔→布施優一郎→中村彰良→高津英樹)

正成とつるの息子。幼名は君丸(きみまる)。

おふじ

演:麻生真宮子(幼少期:中野美穂、少女期:広瀬珠実)

正成とつるの娘。

開田孫六

演:せんだみつお

正成の親戚。

かね

演:五大路子

斎藤家の奉公人。


明智家



明智光秀(あけち みつひで)

演:五木ひろし

明智家当主。本能寺の変で信長を討つが、山崎の戦いで敗北する。


明智秀満(あけち ひでみつ)/ 明智次右衛門(あけち じえもん)/ 溝尾庄兵衛(みぞお しょうべえ)/ 藤田伝五(ふじた でんご)

演:磯部勉(秀満)/ 佐藤仁哉(次右衛門)/ 右京孝雄(溝尾)/ 中村元則(藤田)

明智家の家臣たち。


徳川家



徳川家一門



徳川家康(とくがわ いえやす)

演:丹波哲郎

征夷大将軍。秀忠に将軍職を譲った後は「大御所(様)」と呼ばれる。

おふくを家光の乳母に抜擢する。


徳川秀忠(とくがわ ひでただ)

演:中村雅俊

2代目征夷大将軍。家康やお江与に頭が上がらない反面、実利を重んじるあまり、家族に対する情を切り捨てることもいとわない冷徹な一面も覗かせるようになる。


お江与(おえよ)

演:長山藍子(少女期:坂上香織)

秀忠の正室。伯父の信長を殺した謀反人の娘であるおふくを嫌う。しかし貢献的なおふくの仕事ぶりを見て、次第に「竹千代君にはなくてはならない方」とおふくを認めるようになる。竹千代が正式に徳川の世継に決まった際、乳母の役目を降りようとしていたおふくを江戸に留めた。茶々の次妹。


阿茶の局(あちゃのつぼね)

演:和田幾子

家康の側室。

おふくが江戸城入りした当時の江戸城奥向きの最高実力者。


お勝(おかつ)

演:東てる美

家康の側室。

おふくが江戸城入りした時に奥向きの実務全般を取り仕切っていた女性で、おふくに乳母としての心構えなどを指導する等、好意的に接した。家康の死後は出家し、江戸城の奥向きの仕事から退いているが、その後もおふくの相談相手となっている。おふくが江戸市中に賜った屋敷もお勝の屋敷の隣という設定であった。


お万(おまん)/ お亀(おかめ)

演:佐藤真浪(お万)、朝比奈順子(お亀)

家康の側室たち。


お静(おしず)

演:松本友里

秀忠の愛妾。


徳川家光(とくがわ いえみつ)

(竹千代→徳川家光)

演:江口洋介(幼少〜少年期:井手麻衣人→比嘉武尊→伊藤淳史→舘坂優→大沢健)

秀忠・お江与の長男。幼名は竹千代(たけちよ)。長じて3代将軍となる。

おふくの養育の影響もあり、少年期は大坂の陣について堂々と父に意見するなど、聡明さを伺わせていたが、長じるにつれ城を密かに抜け出して遊興にふけるなど素行の乱れが生じるようになり、おふくや土井利勝を悩ませることになる。吉原の遊女・紫との悲恋の影響で女性に屈折した感情を抱くようになる。


鷹司孝子(たかつかさ たかこ)

演:中田喜子

家光の正室。

家光の意向により、半ば別居に近い生活を余儀なくされる。しかし孝子は家光に対し不快感を示すことはなく、むしろ家光の心情を重んじている。また幕府側と自分との間に立つおふくを気遣い、おふくも亡くなるまで孝子を御台として尊重していた。


お楽(おらく)

演:若村麻由美

家光の側室。家光がかつて恋した遊女・紫に生き写しの面影を持つ。

江戸市中の市で売り子をしていたところをおふくに見出され、江戸城に上がる。家光との間に嫡男・竹千代を儲けるが、おふくによって我が子と引き離される。


お振(おふり)

演:森山祐子

家光の側室。


五郎太丸(ごろうたまる)/ 長福丸(ながとみまる)/ 和姫(かずひめ)

演:内大輔(五郎太丸)/ 本田太郎(長福丸)/ 亀井亜由里(和姫)

家康の子供たち。秀忠の弟妹。


徳川忠長(とくがわ ただなが)

(国千代→徳川忠長)

演:斉藤隆治(幼少〜少年期:岩下謙人→橋本光成→雨笠利幸)

秀忠・お江与の次男。家光の弟。幼名は国千代(くにちよ)。

兄と違い、母・お江与の手元で育てられ、一時は兄に代わって徳川家の嫡男になるのではと言われていた。


保科正之(ほしな まさゆき)

(幸松→保科正之)

演:藤井司(幼少期:佐々木一成)

秀忠と侍女・お静との間に生まれた庶子。幼名は幸松(こうまつ)。

浮気の発覚を恐れた秀忠の依頼を受けたおふくに匿われ、保科家の養子となって育つ。長じて兄・家光との対面を果たし、彼の家臣として取り立てられる。


珠姫(たまひめ)/ 勝姫(かつひめ)/ 初姫(はつひめ)

演:山辺江梨(珠姫)/ 吉川京子(勝姫・幼少期:真嶋彰子)/ 歌代未央(初姫)

秀忠の娘たち。家光・忠長の姉たち。


和子(かずこ)

(和姫→和子)

演:はかま梨沙(幼少〜少女期:内野真理子→片山美穂)

秀忠の娘。家光・忠長の妹。


徳川家臣



酒井忠次(さかい ただつぐ)

演:加藤治


本多忠勝(ほんだ ただかつ)

演:平泉成


榊原康政(さかきばら やすまさ)

演:中村方隆


井伊直政(いい なおまさ)

演:渡辺輝尚


本多正信(ほんだ まさのぶ)

演:早崎文司


本多正純(ほんだ まさずみ)

演:前田吟

正信の息子。


岡本大八(おかもと だいはち)

演:津村鷹志

正純の家臣。


大久保忠隣(おおくぼ ただちか)

演:石田太郎[6]


土井利勝(どい としかつ)

演:中条きよし


土井利隆(どい としたか)

演:阿部秀一

利勝の子。


松平信綱(まつだいら のぶつな)

(松平長四郎→松平信綱)

演:沢登伸一(澤登伸一)(幼少期:関根信行、少年期新井信彦)

家光の側近。幼名は長四郎(ちょうしろう)

おふくの子・千熊(稲葉正勝)らと共に竹千代(家光)の小姓に抜擢され、おふくの薫陶を受ける。長じて家光の側近となり、島原の乱では幕府軍の指揮を執った。


松平正綱(まつだいら まさつな)

演:大林丈史

信綱の養父。


安藤重信(あんどう しげのぶ)

演:木曽秋一(壮年期:山崎海童)


酒井忠勝(さかい ただかつ)

演:睦五朗


酒井忠朝(さかい ただとも)

演:澤伸好

忠勝の子。


酒井忠世(さかい ただよ)

演:宗近晴見


青山忠俊(あおやま ただとし)

演:野村信次


堀田正吉(ほった まさよし)

演:鷲生功


堀田正盛(ほった まさもり)

演:矢野武(幼少期:内田崇吉、少年期:秋山康次郎)


阿部忠秋(あべ ただあき)

演:谷門進士


阿部重次(あべ しげつぐ)

演:川崎啓一


太田資宗(おおた すけむね)

演:渡辺和重


鳥居元忠(とりい もとただ)

演:滝田裕介


鳥居忠房(とりい ただふさ)

演:安達義也

元忠の孫。


松倉重治(まつくら しげはる)

演:西岡徳馬


水野忠重(みずの ただいえ)

演:小池雄介


三浦正次(みうら まさつぐ)

演:山崎有右


朽木稙綱(くつき たねつな)

演:前川克紀


永井熊之助(ながい くまのすけ)

演:川島陽介(少年期:杉山裕紀)


岡部七之助(おかべ しちのすけ)

演:倉田照三(少年期:多賀基史)


村越茂助(むらこし もすけ)

演:若林哲行


甚次郎(じんじろう)

演:前田晃一


弁之助(べんのすけ)

演:加藤純平

お楽の弟。


侍女たち



お糸(おいと)

演:夏樹陽子

竹千代(家綱)の乳母。


お悠(おゆう)

演:増田めぐみ

国千代(忠長)の乳母。

おちょぼ

演:高崎晃子

千姫の侍女。

おくに

演:浅利香津代

お江与の侍女。

きく

演:片岡聖子

おふくの侍女。


外樣武将



加藤忠広(かとう ただひろ)

演:深水三章

清正の子。父の跡を継いで熊本藩主となる。


伊達政宗(だて まさむね)

演:金田龍之介

仙台藩主。


有馬晴信(ありま はるのぶ)

演:佐藤英夫

日之江藩主。


穴山梅雪(あなやま ばいせつ)

演:今西正男

元武田家の家臣。


織田家



織田家一門



織田信長(おだ のぶなが)

演:藤岡弘

織田家当主。

光秀の謀反により本能寺で討たれる。


織田信忠(おだ のぶただ)/ 織田信雄(おだ のぶかつ)

演:草見潤平(信忠)/ 菅谷仁志(信雄)

信長の子。


お市(おいち)

演:高林由紀子

信長の妹。茶々・お初・お江与の母。


織田家臣



池田恒興(いけだ つねおき)/ 森蘭丸(もり らんまる)/ 中川清秀(なかがわ きよひで)/ 細川藤孝(ほそかわ ふじたか)

演:前川哲男(池田)/ 内池学(森)/ 内藤安彦(中川)/ 小金井宣夫(藤孝)

織田家の家臣。


細川忠興(ほそかわ ただおき)

演:信達谷圭

細川藤孝の子。


豊臣家関係



豊臣家一門



豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)

(羽柴秀吉→豊臣秀吉)

演:藤岡琢也

関白。当初は羽柴(はしば)秀吉と名乗る。


寧々(ねね)

演:香川京子

秀吉の正室。


茶々(ちゃちゃ)

演:大空眞弓(少女期:喜多嶋舞)

秀吉の側室。秀頼の母、お初とお江与の姉。

秀吉死後の豊臣家の屋台骨を一人で支える気丈な女性。徳川への対抗心は持ち続けていたものの、見苦しく振舞うようことはなく、大坂城落城に際しても、自分たちに従い自害するという千姫に対し、「我らとともに死ぬことはない」と諭して彼女をお初に託して城外に落ち延びさせ、自らは秀頼らとともに潔く負けを認め自害して散っていった。


豊臣秀頼(とよとみ ひでより)

演:渡辺徹(幼少期〜少年期:寺沢和也→長谷川宙→小磯勝弥)

秀吉と茶々の子。


千姫(せんひめ)

演:野村真美(幼少期:荒船麻子、少女期:小島聖)

秀忠とお江与の長女、秀頼の正室。


羽柴秀長(はしば ひでなが)

演:益富信孝

秀吉の弟。


松の丸(まつのまる)

演:吉野由樹子

秀吉の側室。


西軍諸将(関ヶ原戦役)



石田三成(いしだ みつなり)

演:伊武雅刀

五奉行の一人。西軍の総大将。


増田長盛(ました ながもり)

演:樋浦勉

五奉行の一人。


小西行長(こにし ゆきなが) / 安国寺恵瓊(あんこくじ えけい)

演:配役不明

敗戦後、六条河原で斬首される。


小早川秀秋(こばやかわ ひであき)

演:香川照之

秀吉の甥。おふくの夫・稲葉正成の主君。

関ヶ原の戦いで西軍から東軍に寝返ることに深く悩んだ末に寝返りを決断する。戦後、備中国を与えられるが、「裏切り者」の汚名を被り、また領地では旧領主・宇喜多家の遺臣に命を狙われ、次第に精神の均衡を失い、寝返りを勧めた正成への恨みを募らせていく。


戸川肥後守(とがわ ひごのかみ) / 平岡頼勝(ひらおか よりかつ)/ 村山越中(むらやま えっちゅう)/ 杉原紀伊(すぎはら きい)

演:大島宇三郎(戸川)/ 金内吉男(平岡)/ 岡本信人(村山)/ 大塚周夫(杉原)

小早川家の家臣。


松野主馬(まつの しゅめ)

演:中田譲治

加藤家の家臣。


東軍諸将(関ヶ原戦役)



加藤清正(かとう きよまさ)

演:中康治

熊本藩主。


福島正則(ふくしま まさのり)

演:矢島健一

広島藩主。


池田輝政(いけだ てるまさ)

演:秋間登

姫路藩主。池田恒興の子。


浅野幸長(あさの よしなが)

演:河原さぶ

紀州藩主。


藤堂高虎(とうどう たかとら)

演:ト字たかお

津藩主。


黒田長政(くろだ ながまさ)

演:中村修

福岡藩主。


山内一豊(やまのうち かずとよ)

演:相原巨典

土佐藩主。


京極高次(きょうごく たかつぐ)

演:長谷川明男

小浜藩主。お初の夫。


他の豊臣家家臣



蜂須賀小六(はちすか ころく)

演:久遠利三

秀吉の参謀。


高山右近(たかやま うこん)

演:三浦賢二


前田利家(まえだ としいえ)

演:嶺田則夫


片桐且元(かたぎり かつもと)

演:津嘉山正種


大野治長(おおの はるなが)

演:大和田獏

豊臣家の家臣。大蔵卿局の子。


蜂須賀家政(はちすか いえまさ)

演:志賀圭二郎

徳島藩主。蜂須賀小六の子。


青木民部(あおき みんぶ)

演:峰三太


真田幸村(さなだ ゆきむら)

演:高橋悦史


塙団右衛門(ばん だんえもん)

演:後藤修


木村重成(きむら しげなり)

演:竹村健


後藤又兵衛(ごとう またべえ)

演:橋本功


渡辺内蔵助(わたなべ くらのすけ)

演:渡部猛

豊臣家の家臣。正栄尼の子。


真野蔵人(まの くらんど)

演:古山忠良


豊臣家の女性



お初(おはつ)

演:松原智恵子(少女期:宮沢りえ)

茶々の長妹。お江与の次姉。高次の正室。


大蔵卿の局(おおくらきょうのつぼね)

演:馬渕晴子[6]

茶々の乳母。大野治長の母。


饗庭の局(あえばのつぼね)

演:赤座美代子(饗庭の局)

茶々の乳母。


正栄尼(しょうえいに)

演:日向明子

秀頼の乳母。


その他



三条西公国(さんじょうにし きんくに)

演:佐藤B作

公家。

身寄りの無くなったおふく母子を引き取るも陰では迷惑がっていた。

時子(ときこ)

演:高瀬春奈

公国の妻。夫同様、三条西家に身を寄せたおふく母子を迷惑がる。


三条西実条(さんじょうにし さねえだ)

演:橋爪淳(少年期:浅尾和憲

公国の子。

子供時代に三条西家に身を寄せたおふくに優しく接し、成人後は武家伝奏の職に就き、おふくや幕府に協力する。


吉田兼見(よしだ かねみ)

演:関篤

神官。


里村紹巴(さとむら じょうは)

演:戸沢佑介

連歌師。


清水宗治(しみず むねはる)

演:配役不明

毛利家の家臣。備中高松城主。


海北友松(かいほう ゆうしょう)

演:吉幾三

絵師。

身寄りの無くなったおふくとお安を暖かく見守る。


東陽坊長盛(とうようぼう ちょうせい)

演:ガッツ石松

僧侶。

海北友松とともにおふくとお安を助ける。


信松尼(しんしょうに)/ 祖心尼(そしんに)

演:原知佐子(信松尼)/ 上月左知子(祖心尼)

尼僧。


茶屋四郎次郎(ちゃや しろじろう)

演:佐々木敏(商人)


七沢作兵衛(ななさわ さくべえ)

演:伊東四朗

お楽の養父。

ミツ

演:岩本多代

お楽の母。

志乃(しの)

演:石野真子

お楽の姉。

七之助(しちのすけ)/ 勝(かつ)

演:枝松拓勝矢(七之助)/ 中西未奈(勝)

お糸の子。

紫(むらさき)

演:若村麻由美(二役)

家光が愛した吉原の遊女。


スタッフ


  • 原作・脚本:橋田壽賀子

  • 音楽:坂田晃一

  • 演奏:新室内楽協会

  • テーマ音楽演奏:NHK交響楽団

  • テーマ音楽指揮:高関健

  • 合唱:日本合唱協会

  • 監修:西山松之助

  • 考証:平井聖(大河初参加作)、白井孝昌

  • 衣装考証:小泉清子

  • 振舞指導:猿若清方

  • 振付:猿若清三郎

  • 殺陣:林邦史朗

  • 茶道指導:鈴木宗卓

  • 香道指導:三条西実卓

  • 馬術指導:田中茂光

  • 民謡指導:本條秀太郎

  • 邦楽指導:杵屋正邦、堅田喜三久

  • 医事指導:白石幸治郎

  • 語り:奈良岡朋子、徳田章アナウンサー(アバンタイトル)

  • 制作:澁谷康生

  • 美術:内藤政市、竹内光鷹

  • 技術:針谷達夫、沖中正悦

  • 音響効果:松崎茂、山本浩、米本満

  • 撮影:吉野照久、鈴木秀夫

  • 照明:渡辺恒一、石井俊郎

  • 音声:太田進撥、仲野次郎、山賀勉、藤井芳保

  • 記録・編集:高室晃三郎

  • 演出:富沢正幸、兼歳正英、一井久司、小見山佳典、小松隆一、三井智一


放送


特記が無い限りNHKクロニクルのNHK番組表ヒストリーで確認。



通常放送時間



  • NHK総合テレビジョン:毎週日曜 20時00分 - 20時45分

  • (再放送)NHK総合テレビジョン:毎週土曜 13時25分 - 14時10分(11回まで)、13時05分-13時50分(12回から)[7]


放送日程


  • 第1回は30分繰り上げかつ40分延長。この長時間を使って明智側の視点で見た本能寺の変を詳細に描いた。また放送前後に関連番組を生放送し、橋田壽賀子・大原麗子らが生出演したほか、本能寺からの中継も行い、本能寺貫主をスタジオに招いた。

  • 第2回は1月8日放送予定であったが、1月7日昭和天皇崩御のため1月7日~1月8日の通常番組は休止、全日特別編成となったため、1月15日に放送延期となった[8]。そのため、第2回放送前に第1回のダイジェスト番組を19時20分から放送した。

  • 第1回は1月1日放送で昭和64年だったが、1月7日に昭和天皇が崩御し翌8日に平成へと改元されたため、第2回が放送された1月15日は平成元年だった。したがって、昭和最後にして平成最初のNHK大河ドラマとなった。

  • 第39回は20時からNHKスペシャル「いま政治を問う・連続討論“消費税”」の第3回を放送するため45分繰り上げ。

  • 最終回は12分延長。


























































































































































































































































放送回放送日演出
視聴率[9]
第1回
1月1日父の出陣富沢正幸
14.3%
第2回
1月15日天下をとる兼歳正英
33.1%
第3回
1月22日母子無情富沢正幸
36.9%
第4回
1月29日別離兼歳正英
39.2%
第5回
2月5日忍ぶ宿富沢正幸
38.0%
第6回
2月12日一族再会兼歳正英
37.9%
第7回
2月19日愛の鞭一井久司
34.7%
第8回
2月26日嫁ぐ富沢正幸
34.7%
第9回
3月5日夫婦模様兼歳正英
33.7%
第10回
3月12日秀吉逝く一井久司
37.3%
第11回
3月19日関ヶ原前夜小見山佳典
36.5%
第12回
3月26日天下分け目富沢正幸
35.7%
第13回
4月2日戦後の家族兼歳正英
27.5%
第14回
4月9日夫の危機富沢正幸
32.9%
第15回
4月16日秀頼・千姫婚儀小見山佳典
29.6%
第16回
4月23日乳母の条件一井久司
33.4%
第17回
4月30日世継ぎ誕生富沢正幸
32.5%
第18回
5月7日二代目決まる
31.4%
第19回
5月14日女の言い分兼歳正英
34.8%
第20回
5月21日ゆらぐ夫婦小見山佳典
33.1%
第21回
5月28日母去りぬ富沢正幸
31.1%
第22回
6月4日名ばかりの将軍一井久司
32.5%
第23回
6月11日悲劇の予感兼歳正英
28.5%
第24回
6月18日母ふたり小見山佳典
34.8%
第25回
6月25日こころの教育富沢正幸
32.1%
第26回
7月2日生き残る道一井久司
31.3%
第27回
7月9日舅から嫁への手紙兼歳正英
33.6%
第28回
7月16日和平か決戦か小見山佳典
31.0%
第29回
7月23日大坂攻め富沢正幸
26.5%
第30回
7月30日ああ大坂城
32.3%
第31回
8月6日終戦と女たち小松隆一
31.5%
第32回
8月13日家康の遺言一井久司
28.2%
第33回
8月20日離別再婚
33.9%
第34回
8月27日初恋富沢正幸
33.3%
第35回
9月3日秋の悲恋兼歳正英
34.2%
第36回
9月10日父子断絶
33.9%
第37回
9月17日先立つ妻に富沢正幸
33.8%
第38回
9月24日無常の風小見山佳典
34.1%
第39回
10月1日兄弟は他人三井智一
29.4%
第40回
10月8日「春日局」賜わる富沢正幸
29.1%
第41回
10月15日次男の憂鬱兼歳正英
29.7%
第42回
10月22日身内を切る小見山佳典
34.1%
第43回
10月29日さらば吾子よ一井久司
32.0%
第44回
11月5日おんなの目小松隆一
33.7%
第45回
11月12日三代目の力小見山佳典
28.8%
第46回
11月19日忘れえぬ面影一井久司
34.4%
第47回
11月26日反逆の理由兼歳正英
36.4%
第48回
12月3日直訴
32.2%
第49回
12月10日女の生きがい富沢正幸
36.3%
最終回
12月17日献身の生涯
36.6%
平均視聴率 32.4%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)[3]


総集編


















放送回放送日放送時間
第1部
12月25日乳母の条件19:30-20:54
第2部
12月26日母ふたり19:30-20:39
第3部
12月27日献身の生涯19:30-20:39

※総集編はNHKアーカイブスで視聴可能。



ソフトウェア


  • 総集編: 全3巻 (VHS,DVD)

  • 完全版:全6枚(DVD)
    長らくVHSが総集編のみ存在しながら、DVD化されない状態の作品の一つだったが、2015年にDVDが発売された。


備考


フジテレビ系「オレたちひょうきん族」に当作品のパロディで明石家さんまが大原の真似をしながら壷を掲げる「春日の壷ネ」と言うキャラクターが登場した。



脚注



  1. ^ その調査はお楽を主人公にした時代劇「東芝日曜劇場1500回記念ドラマ『花のこころ』」の脚本のためのものであった。なお同作品には主人公のお楽(おらん)役に大原麗子が起用された。


  2. ^ 『NHK大河ドラマストーリー春日局』(日本放送出版協会、1989年)

  3. ^ abビデオリサーチ NHK大河ドラマ 過去の視聴率データ


  4. ^ 少年期のときのみ。現代では森田順平。


  5. ^ 前述の理由から、総集編では高橋の出演シーンがカットされた

  6. ^ ab2000年の大河ドラマ『葵 徳川三代』でも同役を演じた。


  7. ^ 一部放送日時の変更あり


  8. ^ 従って第1回の再放送も14日に放送された


  9. ^ 「テレビ視聴率月報(関東地区)」ビデオリサーチ。



外部リンク


  • 大河ドラマ 春日局 - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス









NHK 大河ドラマ
前番組番組名次番組

武田信玄


春日局


翔ぶが如く


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