八幡平 (列車)
八幡平 | |
---|---|
廃止直前の快速「八幡平」 (大館~東大館。2015年2月14日) | |
運行者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) IGRいわて銀河鉄道 |
列車種別 | 快速列車 |
運行区間 | 盛岡駅 - 大館駅 |
経由線区 | いわて銀河鉄道線・花輪線 |
使用車両 | キハ110系気動車 (盛岡車両センター) |
運行開始 | 1985年 |
備考 | 2010年12月現在のデータ |
八幡平(はちまんたい)とは、東日本旅客鉄道およびIGRいわて銀河鉄道が盛岡駅 - 大館駅間をいわて銀河鉄道線・花輪線経由で運行していた快速列車の名称である。
運行概況
1往復運行されていた。盛岡行きが昼間時、大館行きが夕刻に運行されていた。
- 停車駅
盛岡駅 - 青山駅 - 厨川駅 - 巣子駅 - 滝沢駅 - 渋民駅 - 好摩駅 - <東大更駅> - 大更駅 - 平館駅 - <北森駅> - 松尾八幡平駅 - 安比高原駅 - 荒屋新町駅 - 田山駅 - 湯瀬温泉駅 - 鹿角花輪駅 - 十和田南駅 - <末広駅> - <土深井駅> - <沢尻駅> - <十二所駅> - 大滝温泉駅 - 扇田駅 - 東大館駅 - 大館駅
- <>内の停車駅は下りのみ停車。
- 使用車両
盛岡車両センター所属キハ110系気動車(盛岡行は4両、大館行は2両)- 全車自由席、全車禁煙車
花輪線優等列車の沿革
1962年:盛岡駅 - 秋田駅間を花輪線・奥羽本線経由で運行する準急列車「よねしろ」運行開始。
1963年:「よねしろ」を1往復増発し2往復となる。
1965年:「よねしろ」の1往復を仙台駅発着とする。
1966年:「よねしろ」が急行列車に昇格。また、仙台駅 - 秋田駅間を釜石線・山田線・花輪線経由の急行「さんりく」運行開始。
1967年:「よねしろ」の仙台駅発着の1往復を上野駅発着の急行「みちのく」として弘前駅まで乗り入れ。「よねしろ」は盛岡駅発着の1往復となる。
1968年:盛岡駅発着の「よねしろ」の名称を「はちまんたい」に変更。
1970年:上野駅発着の急行「みちのく」を系統分割し仙台駅発着とし、「よねしろ」として分離。
1972年:盛岡駅発着の「はちまんたい」と釜石線・山田線・花輪線経由の急行「さんりく」の宮古駅 - 秋田駅間を、宮古駅・盛岡駅 - 秋田駅間を花輪線経由で運行される急行列車「よねしろ」に統合。
1982年11月15日:「よねしろ」が盛岡駅 - 大館駅・弘前駅間に運転区間を変更。
停車駅
- 盛岡駅 - 好摩駅 - 大更駅 - 荒屋新町駅 - 湯瀬駅(現・湯瀬温泉駅) - 八幡平駅 - 陸中花輪駅(現・鹿角花輪駅) - 十和田南駅 - 大滝温泉駅 - 扇田駅 - 東大館駅 - 大館駅 - 白沢駅(上りのみ) ← 陣場駅(上りのみ) - 碇ケ関駅 - 大鰐駅(現・大鰐温泉駅) - 弘前駅
1985年3月14日:「よねしろ」が快速列車「八幡平」に格下げ。2往復で運行される。
1986年11月1日:快速「八幡平」、大館駅発着列車を廃止。弘前駅発着のみとなる。また、秋田駅 - 陸中花輪駅(現:鹿角花輪駅)間を運行する急行「よねしろ」運行開始。- 「よねしろ」の急行区間は秋田駅 - 大館駅間のみ、花輪線内各駅停車。
1992年3月14日:盛岡駅 - 大館駅間に快速「八幡平」1往復増発。
1996年:上野駅→安比高原駅間で臨時寝台急行「ホワイトスノー安代」運転。
1997年:臨時寝台急行「ホワイトスノー安代」の一部車両を盛岡駅で分割。「ホワイトスノー安比・盛岡」に名称を変更。
1999年12月4日:弘前発盛岡行き快速「八幡平」を大館で系統分離、全列車が盛岡駅 - 大館駅間の運行となる。
2000年3月11日:快速「八幡平」1往復を普通列車に格下げ。1往復のみの運行となる。
2001年12月1日:「八幡平」の停車駅に渋民駅・滝沢駅を追加。
2002年12月1日:東北新幹線八戸駅乗り入れ。これに伴い、以下のように変更。- 急行「よねしろ」廃止、無名の快速列車へ格下げ[1]となり、停車駅に井川さくら駅が加わった他、全車禁煙となる。
- 東北本線盛岡駅 - 好摩駅間がIGRいわて銀河鉄道となったため「ホワイトスノー安比・盛岡」が廃止。
- 廃止直前の急行列車「よねしろ」停車駅
秋田駅 - 土崎駅 - 追分駅 - 大久保駅 - 八郎潟駅 - 森岳駅 - 東能代駅 - 二ツ井駅 - 鷹ノ巣駅 - 早口駅 - 大館駅 - 鹿角花輪駅間の各駅- 花輪線内(大館駅 - 鹿角花輪駅間)は普通列車として運行し、各駅に停車。
- 使用車両
秋田車両センター所属国鉄キハ58・28系気動車3両、全車自由席。
2007年3月:「八幡平」の車両をキハ52・58系からキハ110系に置き換え。
2008年3月15日:鹿角花輪駅 - 秋田駅間の快速列車(旧「よねしろ」)が大館駅で分断され、鹿角花輪 - 大館間はキハ110系、大館駅 - 秋田駅間は701系電車での運行となり、奥羽本線直通列車が消滅。
2009年3月14日:夕方の盛岡駅 - 松尾八幡平駅間普通列車廃止の代替として、下り「八幡平」の好摩駅 - 松尾八幡平駅間が各駅停車となる。
2010年12月4日:いわて銀河鉄道線内が各駅停車となる。
2015年3月14日:下りが盛岡発大館行き、上りが大館発鹿角花輪行きの普通列車に格下げされる形で、「八幡平」は廃止となる[2]。
脚注
^ 外山勝彦「鉄道記録帳2002年11月」、『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年2月1日、 20頁。
^ 2015年3月ダイヤ改正 (PDF) - JR東日本盛岡支社、2014年12月19日