パンブデルリオン
パンブデルリオン | ||||||||||||||||||
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生息年代: Cambrian stage 3 PreЄ Є O S D C P T J K Pg N | ||||||||||||||||||
生態復元想像図 | ||||||||||||||||||
地質時代 | ||||||||||||||||||
カンブリア紀(Cambrian Stage 3) | ||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Pambdelurion whittingtoni Budd 1997 |
パンブデルリオン (Pambdelurion whittingtoni) は、グリーンランドのシリウスパセット化石産地にて発見されたカンブリア紀の古生物である。解剖学的特徴から近縁のケリグマケラと共に、アノマロカリス類とは近縁であることが示唆されている[1]。
目次
1 形態
2 生態
3 参考文献
4 関連項目
形態
全長約20㎝。同じくシリウス・パセット動物群であるケリグマケラのように、全身は柔軟で、頭部には大きな触手と、胴体には11対の鰭(ひれ)と葉足を具えた動物である。
頭部には目らしき構造が見当たらず、1対の大きな触手(前方付属肢)がある。触手は筋に細分され、アノマロカリス類のように関節肢化していない。内側には数本の長い突起があり、左右嚙み合わせるような構造になっている。
触手の間、いわゆる頭部前方の突出部には3対の突起がある。大きな口はアノマロカリス類のように、円状に並んだ歯に囲まれ、頭部の腹側に向かっているが、歯の形と大きさは均一で、アノマロカリス類のように特殊化していない[2]。
胴体の背側は筋に細分され、両側に沿って走る11対の鰭と葉足動物の様な脚(葉足)を持つ。尾端には特殊化した附属体を持たない。ケリグマケラとアノマロカリス類のように、消化管には体節に応じた数対の消化腺が並んでいる[3]。
生態
パンブデルリオンは遊泳性の動物と思われる。旧復元では、大きな触手にある櫛状の棘の列は濾過摂食者であることが示唆された[4]が、口と触手の構造を書き換えた新たな知見から、捕食者とみる見解もある[3]。
パンブデルリオンの化石、筋を持った胴体、触手と葉足を示す
鰭が保存された化石
旧復元によるケリグマケラ(中心、赤)とパンブデルリオン(右上と右下、黄)
参考文献
- ^ abBudd, G. E. (1998). “11. Stem group arthropods from the Lower Cambrian Sirius Passet fauna of North Greenland”. Arthropod relationships. ISBN 978-0-412-75420-3. https://books.google.com/books?id=Pj-q9eHyIx0C&pg=PA125.
^
The mouth apparatus of the Cambrian gilled lobopodian Pambdelurion whittingtoni- ^ abSophisticated digestive systems in early arthropods
^ The Anomalocaris Homepage | Species Accounts IV - Kerygmachela kierkegaardi & Pambdelurion whittingtoni
関連項目
葉足動物・gilled lobopodians- Dinocaridida
- ケリグマケラ
- アノマロカリス類
- シリウス・パセット動物群