2001年のワールドシリーズ
2001年のワールドシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月27日 - 11月4日 | ||||||
MVP | ランディ・ジョンソン(ARI) カート・シリング(ARI) | ||||||
ALCS | NYY 4-1 SEA | ||||||
NLCS | ARI 4-1 ATL | ||||||
のちの殿堂表彰者 | ランディ・ジョンソン(ARI) ジョー・トーリ(NYY/監督) | ||||||
チーム情報 | |||||||
アリゾナ・ダイヤモンドバックス(ARI) | |||||||
監督 | ボブ・ブレンリー | ||||||
シーズン成績 | 92勝70敗 | ||||||
ニューヨーク・ヤンキース(NYY) | |||||||
監督 | ジョー・トーリ | ||||||
シーズン成績 | 95勝65敗 | ||||||
ワールドシリーズ
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2001年のワールドシリーズは、2001年10月27日から11月4日まで行われたメジャーリーグのワールドシリーズである。
目次
1 概要
2 試合結果
2.1 第1戦 10月27日
2.2 第2戦 10月28日
2.3 第3戦 10月30日
2.4 第4戦 10月31日
2.5 第5戦 11月1日
2.6 第6戦 11月3日
2.7 第7戦 11月4日
3 展開
4 参考文献
5 外部リンク
概要
第97回ワールドシリーズ。アメリカンリーグは西地区の覇者シアトル・マリナーズを破り4連覇を狙うニューヨーク・ヤンキース。ナショナルリーグは東地区の覇者アトランタ・ブレーブスを破りチーム誕生から4年目で初出場を果たしたアリゾナ・ダイヤモンドバックスとの対戦となった。9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の影響でワールドシリーズの開幕が遅れた。結果は4勝3敗でアリゾナ・ダイヤモンドバックスが初優勝を飾った。
MVPは3勝0敗、防御率1.04、19奪三振の成績をあげたランディ・ジョンソンと、1勝0敗、防御率1.69、26奪三振の成績をあげたカート・シリングが同時選出。
試合結果
表中のRは得点、Hは安打、Eは失策を示す。日付は現地時間。
第1戦 10月27日
アリゾナ州フェニックス - バンク・ワン・ボールパーク
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤンキース | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 2 |
ダイヤモンドバックス | 1 | 0 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 9 | 10 | 0 |
勝: カート・シリング(1-0) 敗: マイク・ムッシーナ(0-1)
本: ARI – クレイグ・カウンセル(1) ルイス・ゴンザレス(1)- 観客動員数: 49,646人 試合時間: 2時間44分
第2戦 10月28日
アリゾナ州フェニックス - バンク・ワン・ボールパーク
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤンキース | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 |
ダイヤモンドバックス | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | X | 4 | 5 | 0 |
勝: ランディ・ジョンソン(1-0) 敗: アンディ・ペティット(0-1)
本: ARI – マット・ウィリアムス (1)- 観客動員数: 49,646人 試合時間: 2時間35分
第3戦 10月30日
ニューヨーク州ニューヨーク/ブロンクス - ヤンキー・スタジアム
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ダイヤモンドバックス | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 3 |
ヤンキース | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 2 | 7 | 1 |
勝: ロジャー・クレメンス (1-0) 敗: ブライアン・アンダーソン (0-1) S: マリアノ・リベラ (1)
本: NYY – ホルヘ・ポサダ (1)- 観客動員数: 55,820人 試合時間: 3時間26分
第4戦 10月31日
ニューヨーク州ニューヨーク/ブロンクス - ヤンキー・スタジアム
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ダイヤモンドバックス | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 6 | 0 |
ヤンキース | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 4 | 7 | 0 |
勝: マリアノ・リベラ(1-0) 敗: 金炳賢(0-1)
本: ARI – マーク・グレース(1) NYY – デレク・ジーター(1) ティノ・マルティネス(1) シェーン・スペンサー(1)- 観客動員数: 55,863人 試合時間: 3時間31分
第5戦 11月1日
ニューヨーク州ニューヨーク/ブロンクス - ヤンキー・スタジアム
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ダイヤモンドバックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0 |
ヤンキース | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 3 | 9 | 1 |
勝: スターリング・ヒッチコック(1-0) 敗: アルビー・ロペス(0-1)
本: ARI – スティーブ・フィンリー(1) ロッド・バラハス(1) NYY – スコット・ブロシアス(1)- 観客動員数: 56,018人 試合時間: 4時間15分
第6戦 11月3日
アリゾナ州フェニックス - バンク・ワン・ボールパーク
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤンキース | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 1 |
ダイヤモンドバックス | 1 | 3 | 8 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 15 | 22 | 0 |
勝: ランディ・ジョンソン(2-0) 敗: アンディ・ペティット(0-2)- 観客動員数: 49,707人 試合時間: 3時間33分
第7戦 11月4日
アリゾナ州フェニックス - バンク・ワン・ボールパーク
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤンキース | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 6 | 3 |
ダイヤモンドバックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 | 11 | 0 |
勝: ランディ・ジョンソン(3-0) 敗: マリアノ・リベラ(1-1)
本: NYY – アルフォンソ・ソリアーノ(1)- 観客動員数: 49,589人 試合時間: 3時間20分
展開
まず、球団創設4年目でのワールドシリーズ制覇を狙うダイヤモンドバックスが、第1戦シリング、第2戦ジョンソンと二枚看板の好投と、打線の爆発で地元で連勝。
ヤンキー・スタジアムに舞台を移した第3戦では、ジョージ・W・ブッシュ大統領がニューヨーク市消防署(FDNY)のフリースを来て始球式を行う。地元に戻ったヤンキースはまず第3戦をクレメンス~リベラの継投でまず1勝をあげる。そして、第4戦ではジーターが金炳賢からサヨナラ本塁打。ワールドシリーズ史上初めて11月に行われることとなった第5戦ではアルフォンソ・ソリアーノがサヨナラ安打と、いずれも延長サヨナラ勝ちを収め、ヤンキースがワールドシリーズ4連覇に王手をかけた。
フェニックスに戻った第6戦では、序盤からダイヤモンドバックス打線が爆発し、先発ジョンソンを早目に降板させる余裕を作って3勝3敗のタイとした。
迎えた最終第7戦の両軍先発投手は、シリングとクレメンスとなった。6回裏にダイヤモンドバックスが1点を先制するが、ヤンキースはすぐに7回表に同点に追いつき、8回表にはソリアーノの本塁打で1点を勝ち越す。ヤンキースがさらにチャンスを作ると、ダイヤモンドバックスは前日104球を投げたジョンソンを登板させ、後続を断った。ヤンキースは8回裏からクローザーのリベラをマウンドに送り、ルイス・ゴンザレス、マット・ウィリアムス、スティーブ・フィンリーといった強打者を3者凡退に打ち取り、ワールドシリーズ4連覇まであと1イニングとなった。しかし9回裏、2イニング目のリベラが捕まる。先頭打者のマーク・グレースがヒットで出塁。続くダミアン・ミラーの送りバントでリベラが二塁封殺を狙ったが間に合わず、無死一・二塁とピンチを広げてしまった。続くジェイ・ベルのバントは三塁封殺したが、トニー・ウォーマックが二塁打を放ち、ダイヤモンドバックスが同点に追いつく。さらにクレイグ・カウンセルがデッドボールで満塁となった。そして、ゴンザレスが遊撃手ジーターの頭上を越えるサヨナラヒットを放つ。ヤンキースの4連覇はならず、球団創設4年目のワールドチャンピオンが誕生した。
参考文献
- “2001 World Series ARI vs. NYY”. Baseball-Reference. 2008年7月31日閲覧。
- “The 2001 Post-Season Games”. Retrosheet. 2008年7月31日閲覧。
外部リンク
動画共有サイト "YouTube" にMLB公式アカウントが投稿した試合映像- 第4戦:2001 World Series, Game 4: Diamondbacks @ Yankees
- 第7戦:2001 World Series, Game 7: Yankees @ Diamondbacks
- 第4戦:2001 World Series, Game 4: Diamondbacks @ Yankees
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