安冨歩
生誕 | (1963-03-22) 1963年3月22日(55歳) 日本・大阪府 |
---|---|
研究機関 | 東京大学 |
研究分野 | 経済学、金融論、社会生態学 |
母校 | 京都大学(学士、修士、博士) |
受賞 | 日経・経済図書文化賞(1997年) |
安冨 歩(やすとみ あゆみ、1963年3月22日[1] - )は、日本の経済学者。東京大学東洋文化研究所教授。
京都大学経済学部卒業。『「満洲国」の金融』(創文社)で第40回日経・経済図書文化賞受賞[2]。著書『原発危機と「東大話法」』(明石書店)で東大話法を提唱した。その後も乗馬や女性装の勧めなど、奇矯とも思われる大胆な表現活動をしている。近年は、純セレブスピーカーの開発にも力を注いでいる。
目次
1 略歴
2 エピソード
3 主要研究業績等
3.1 著書
3.2 共著・共編著
3.3 翻訳
3.4 主要論文
4 メディア出演
5 脚注・出典
6 関連項目
7 外部リンク
略歴
- 大阪府生まれ。
- 1986年 京都大学経済学部卒業、住友銀行勤務
- 1991年 京都大学大学院経済学研究科修士課程修了
- 1993年 京都大学人文科学研究所助手
- 1996年 Visiting Research Associate, London School of Economics and Political Science, the University of London. (〜1997年)
- 1997年 『「満洲国」の金融』で博士(経済学)(京都大学)[3]
- 1997年 名古屋大学情報文化学部助教授
- 2000年 東京大学総合文化研究科助教授
- 2003年 東京大学情報学環助教授
- 2007年 東京大学東洋文化研究所准教授
- 2009年 東京大学東洋文化研究所教授
- 2018年 埼玉県東松山市長選に出馬し落選[4][5]
エピソード
2013年より性自認が女性に近いことに気づいて以来、女性装して過ごしており、テレビ出演もしている[6][7][8]。
死刑廃止を主張している[9]。- 2018年7月8日投開票の東松山市長選挙に「こどもを守り、未来をひらく」を掲げ立候補するも現職の森田光一に敗れ落選[4][10][11]。
※当日有権者数:74,264人 最終投票率:35.98%(前回比:-11.58ポイント)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|
森田光一 | 65 | 無所属 | 現 | 19,094票 | 72.74% | (推薦)自由民主党・公明党 |
安冨歩 | 55 | 無所属 | 新 | 7,154票 | 27.26% |
主要研究業績等
著書
- 『「満洲国」の金融』 創文社、1997年。
『貨幣の複雑性〜生成と崩壊の理論〜 』創文社 2000年- 『複雑さを生きる―やわらかな制御』 岩波書店〈フォーラム共通知をひらく〉、2006年。
- 『生きるための経済学』 日本放送出版協会〈NHKブックス〉、2008年。
- 『経済学の船出~創発の海へ~』 NTT出版、2010年。
- 『生きる技法』 青灯社、2011年。
- 『原発危機と「東大話法」〜傍観者の論理・欺瞞の言語〜』 明石書店、2012年。
- 『生きるための論語』 ちくま新書、2012年。
- 『幻影からの脱出〜原発危機と東大話法を越えて〜』 明石書店、2012年。
- 『もう「東大話法」にはだまされない〜「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く〜』 講談社プラスアルファ新書、2012年。
- 『超訳 論語』 ディスカヴァー・トゥエンティワン、2012年。
- 『合理的な神秘主義~生きるための思想史』 青灯社〈叢書「魂の脱植民地化」3〉、2013年。
- 『「学歴エリート」は暴走する 「東大話法」が蝕む日本人の魂』 講談社+α新書、2013年。
- 『ジャパン・イズ・バック―安倍政権にみる近代日本「立場主義」の矛盾』 明石書店、2014年。
- 『ドラッカーと論語』 東洋経済新報社、2014年。
- 『誰が星の王子さまを殺したのか―モラル・ハラスメントの罠』 明石書店、2014年。
- 『満洲暴走隠された構造 -大豆・満鉄・総力戦』角川新書、2015年。
- 『ありのままの私』ぴあ、2015年。
- 『マイケル・ジャクソンの思想』アルテスパブリッシング、2016年。
- 『あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。』大和出版、2016年。
共著・共編著
- (本條晴一郎共著) 『ハラスメントは連鎖する』 光文社新書、2007年。
- (深尾葉子共編) 『「満洲」の成立』 財団法人名古屋大学出版会、2009年。
- (深尾葉子・朱序弼共著) 『黄土高原・緑を紡ぎだす人々 「緑聖」朱序弼をめぐる動きと語り』 (石田慎介・唐明艶訳)、東京大学東洋文化研究所〈東洋文化研究所叢刊〉、2010年(日本語+中国語)。
- (本多雅人共著) 『今を生きる親鸞』 樹心社、2011年。
- (本多雅人、佐野明弘共著) 『親鸞ルネサンス―他力による自立』 明石書店、2013年。
- (長谷川羽衣子、小出裕章、中島哲演共著) 『原発ゼロをあきらめない 反原発という生き方』 明石書店、2013年。
- (遠藤誉、深尾葉子共著) 『香港バリケード 若者はなぜ立ち上がったのか』 明石書店、2015年。
翻訳
- 森嶋通夫 『新しい一般均衡理論』 創文社、1994年。
- 森嶋通夫 『森嶋通夫著作集3 経済成長の理論』 (武藤功・西部忠・遠藤正寛との共訳)、岩波書店、2005年。
- 『超訳論語 革命の言葉』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2016年。編訳
主要論文
- Yasutomi, Ayumu and Charles Yuji Horioka. "ADAM SMITH'S ANSWER TO THE FELDSTEIN-HORIOKA PARADOX: THE INVISIBLE HAND REVISITED." ECONOMIC LETTERS. no. 111, 2011.1.: 36-37.
- YASUTOMI, Ayumu. "Itinerancy of money. Chaos: an interdisciplinary journal of nonlinear science 13, no. 3 2003.: 1148-1164.
- TOKITA, Kei and Ayumu YASUTOMI. "Emergence of a complex and stable network in a model ecosystem with extinction andmutation."Theoretical Population Biology, no. 63 2003.: 131-146.
- YASUTOMI, ayumu. "County Currencies and the Manchurian Incident."Chinese buisness History 12, no. 2 2002.: 1-2.
- YASUTOMI, Ayumu. "Finance in `Manchukuo', 1932-1945."STICERD/LSE working paper, no. 98/345 1998.
- YASUTOMI, ayumu. "Money and Time." Time, Language, and Cognition. Edited by Yasuhiko Nagano, Senri Ethnorogical Studies 45. Osaka: National Museum of Ethnology, 1998.: 51-83.
- YASUTOMI, ayumu. "An overview on currency struggles in Manchuria,1900-1932'."STICED/LSE working paper, no. 97/330 1997.
- YASUTOMI, ayumu. "The emergence and collapse of money."Physica D 82 1995.: 180-194.
メディア出演
アウト×デラックス(フジテレビジョン、2014年10月23日、2018年5月24日)
23時開店!女の談話室 スナックHKB23 (BS-TBS、2018年8月10日- )
脚注・出典
^ 平成30年7月8日執行東松山市長選挙立候補届出者一覧
^ 『日経・経済図書文化賞』受賞作品 (PDF) - 日本経済研究センター
^ 博士論文書誌データベースより。- ^ ab“埼玉・東松山市長選で森田光一氏3選 「女性装」の安冨歩氏を大差で破る”. 産経新聞. (2018年7月9日). https://www.sankei.com/politics/news/180709/plt1807090003-n1.html 2018年7月9日閲覧。
^ 東松山市長選/東松山市議補選 告示 市長選、現新の一騎打ち 市議補選は3氏出馬 /埼玉
^ 小野美由紀 (2016年1月28日). “なぜ日本の男は苦しいのか? 女性装の東大教授が明かす、この国の「病理の正体」”. 現代ビジネス. 講談社. 2016年6月17日閲覧。
^ 小野美由紀 (2016年1月29日). “東大教授・安冨歩はなぜ「男装」をやめたか〜女性装をしてみたら、私と世界はこう変わった「ありのままの自分」で生きる技法”. 現代ビジネス. 講談社. 2016年6月17日閲覧。
^ 若松正子 (2015年8月5日). ““女性装の大学教授”安冨歩、独自の人生観とは”. ORICON STYLE. オリコン株式会社. 2016年6月17日閲覧。
^ 安冨歩
^ 東松山市長選挙及び東松山市議会議員補欠選挙開票速報(平成30年7月8日執行)/東松山市ホームページ
^ 現職vs「女性装」東大教授 埼玉・東松山市長選-日刊スポーツ
関連項目
- 東大話法
外部リンク
- 東松山あゆみの会 – 安冨 歩
安冨歩 (@anmintei) - Twitter- 東京大学東洋文化研究所研究者紹介ページ
- マイケル・ジャクソンの思想(ブログ)
- マイケル・ジャクソンの思想(と私が解釈するもの)(旧ブログ)
安冨歩 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース- 研究者リゾルバーID:1000020239768、論文一覧(CiNii)
- 日本の研究.com:153687