雨水
二十四節気
- 立春
- 雨水
- 啓蟄
- 春分
- 清明
- 穀雨
- 立夏
- 小満
- 芒種
- 夏至
- 小暑
- 大暑
- 立秋
- 処暑
- 白露
- 秋分
- 寒露
- 霜降
- 立冬
- 小雪
- 大雪
- 冬至
- 小寒
- 大寒
←
↓
→
↑
雨水(うすい)は、二十四節気の第2。正月中(通常旧暦1月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が330度のときで2月19日ごろ[1]。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/6年(約60.87日)後で2月20日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の啓蟄前日までである。
西洋占星術では雨水を双魚宮(うお座)の始まりとする。
目次
1 季節
2 日付
3 七十二候
4 前後の節気
5 脚注
季節
空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころ。『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されている。実際は積雪のピークであり、それゆえ、この時節から寒さも峠を越え、衰退し始めると見ることもできる。
春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえ始める地域もある。
昔から農耕の準備を始める目安とされてきた。
日付
定気法による雨水の瞬間(世界時)と、日本・中国での雨水日の日付は表のとおり。日本における時刻はこの表の9時間後となる。
[2][3]
年 | 日時 (UT) | 日本 | 中国 |
---|---|---|---|
1984年 | 2月19日11:16 | 2月19日 | 2月19日 |
1985年 | 2月18日17:07 | 2月19日 | 2月19日 |
1986年 | 2月18日22:58 | 2月19日 | 2月19日 |
1987年 | 2月19日04:50 | 2月19日 | 2月19日 |
1988年 | 2月19日10:35 | 2月19日 | 2月19日 |
1989年 | 2月18日16:21 | 2月19日 | 2月19日 |
1990年 | 2月18日22:14 | 2月19日 | 2月19日 |
1991年 | 2月19日03:58 | 2月19日 | 2月19日 |
1992年 | 2月19日09:44 | 2月19日 | 2月19日 |
1993年 | 2月18日15:35 | 2月19日 | 2月18日 |
1994年 | 2月18日21:22 | 2月19日 | 2月19日 |
1995年 | 2月19日03:11 | 2月19日 | 2月19日 |
1996年 | 2月19日09:01 | 2月19日 | 2月19日 |
1997年 | 2月18日14:51 | 2月18日 | 2月18日 |
1998年 | 2月18日20:55 | 2月19日 | 2月19日 |
1999年 | 2月19日02:47 | 2月19日 | 2月19日 |
2000年 | 2月19日08:33 | 2月19日 | 2月19日 |
2001年 | 2月18日14:27 | 2月18日 | 2月18日 |
2002年 | 2月18日20:13 | 2月19日 | 2月19日 |
2003年 | 2月19日02:00 | 2月19日 | 2月19日 |
2004年 | 2月19日07:50 | 2月19日 | 2月19日 |
2005年 | 2月18日13:32 | 2月18日 | 2月18日 |
2006年 | 2月18日19:26 | 2月19日 | 2月19日 |
2007年 | 2月19日01:09 | 2月19日 | 2月19日 |
2008年 | 2月19日06:50 | 2月19日 | 2月19日 |
2009年 | 2月18日12:46 | 2月18日 | 2月18日 |
2010年 | 2月18日18:36 | 2月19日 | 2月19日 |
2011年 | 2月19日00:25 | 2月19日 | 2月19日 |
2012年 | 2月19日06:18 | 2月19日 | 2月19日 |
2013年 | 2月18日12:02 | 2月18日 | 2月18日 |
2014年 | 2月18日17:59 | 2月19日 | 2月19日 |
2015年 | 2月18日23:50 | 2月19日 | 2月19日 |
2016年 | 2月19日05:34 | 2月19日 | 2月19日 |
2017年 | 2月18日11:31 | 2月18日 | 2月18日 |
2018年 | 2月18日17:18 | 2月19日 | 2月19日 |
2019年 | 2月18日23:04 | 2月19日 | 2月19日 |
2020年 | 2月19日04:57 | 2月19日 | 2月19日 |
2021年 | 2月18日10:44 | 2月18日 | 2月18日 |
2022年 | 2月18日16:43 | 2月19日 | 2月19日 |
2023年 | 2月18日22:34 | 2月19日 | 2月19日 |
2024年 | 2月19日04:13 | 2月19日 | 2月19日 |
2025年 | 2月18日10:06 | 2月18日 | 2月18日 |
2026年 | 2月18日15:51 | 2月19日 | 2月18日 |
2027年 | 2月18日21:33 | 2月19日 | 2月19日 |
2028年 | 2月19日03:25 | 2月19日 | 2月19日 |
2029年 | 2月18日09:07 | 2月18日 | 2月18日 |
グレゴリオ暦による17世紀から24世紀までの日本の雨水は表のとおり
[4][5][6]。
2018年の雨水は2月19日。 ]
365日からの超過分が毎年蓄積し、 4年に一度閏年でリセットされる様子が分かる(雨水は閏日の挿入される2月末日より前のため、 4で割って1余る年が先頭)。
1961年から2200年までは2月18日、2月19日のいずれか。1960年までは2月20日のときもあった。
年 | 年を4で割った余り | 確定困難な(日を跨ぐ)年 | |||
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 0 | 真夜中の前後10分 | |
1601年 - 1624年 | 18日 | 19日 | 19日 | 19日 | |
1625年 - 1656年 | 18日 | 18日 | 19日 | 19日 | |
1657年 - 1692年 | 18日 | 18日 | 18日 | 19日 | 1692(18-19日), |
1693年 - 1700年 | 18日 | 18日 | 18日 | 18日 | |
1701年 - 1728年 | 19日 | 19日 | 19日 | 19日 | 1725(18-19日), |
1729年 - 1760年 | 18日 | 19日 | 19日 | 19日 | |
1761年 - 1792年 | 18日 | 18日 | 19日 | 19日 | |
1793年 - 1800年 | 18日 | 18日 | 18日 | 19日 | |
1801年 - 1824年 | 19日 | 19日 | 19日 | 20日 | |
1825年 - 1860年 | 19日 | 19日 | 19日 | 19日 | |
1861年 - 1896年 | 18日 | 19日 | 19日 | 19日 | 1861(18-19日), |
1897年 - 1900年 | 18日 | 18日 | 19日 | 19日 | |
1901年 - 1928年 | 19日 | 19日 | 20日 | 20日 | |
1929年 - 1960年 | 19日 | 19日 | 19日 | 20日 | |
1961年 - 1996年 | 19日 | 19日 | 19日 | 19日 | 1964(19-20日), |
1997年 - 2028年 | 18日 | 19日 | 19日 | 19日 | 1997(18-19日), |
2029年 - 2064年 | 18日 | 18日 | 19日 | 19日 | 2030(18-19日), |
2065年 - 2096年 | 18日 | 18日 | 18日 | 19日 | |
2097年 - 2100年 | 18日 | 18日 | 18日 | 18日 | |
2101年 - 2132年 | 19日 | 19日 | 19日 | 19日 | |
2133年 - 2168年 | 18日 | 19日 | 19日 | 19日 | 2133(18-19日), 2166(18-19日), |
2169年 - 2200年 | 18日 | 18日 | 19日 | 19日 | 2199(18-19日), |
2201年 - 2232年 | 19日 | 19日 | 19日 | 20日 | 2232(19-20日), |
2233年 - 2268年 | 19日 | 19日 | 19日 | 19日 | |
2269年 - 2300年 | 18日 | 19日 | 19日 | 19日 | |
2301年 - 2336年 | 19日 | 19日 | 20日 | 20日 | 2302(19-20日), 2335(19-20日), |
2337年 - 2368年 | 19日 | 19日 | 19日 | 20日 | 2368(19-20日), |
2369年 - 2400年 | 19日 | 19日 | 19日 | 19日 |
七十二候
雨水の期間の七十二候は以下の通り。
- 初候
土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる):雨が降って土が湿り気を含む(日本)
獺祭魚(かわうそ うおを まつる):獺が捕らえた魚を並べて食べる(中国)- 次候
霞始靆(かすみ はじめて たなびく):霞がたなびき始める(日本)
鴻雁来(こうがん きたる):雁が北へ渡って行く(中国)- 末候
草木萌動(そうもく めばえ いずる):草木が芽吹き始める(日本)
草木萌動(そうもく きざし うごく):草木が芽吹き始める(中国)
前後の節気
立春 → 雨水 → 啓蟄
脚注
^ 「年中行事事典」p82 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
^ 国立天文台 暦要項 各年版より世界時換算(1984年 - 2016年)
^ 2009年版より理論が更新されているが、「分」の精度でほとんど違いはない。
^ 現代の天体力学による位置推算のため、過去の暦の記述とは必ずしも一致しない(代わりに分単位の精度がある)。
将来の見積もりについては(主に閏秒の不確かさから)日付が前後する恐れがある(10分の誤差を見込んだが、表の末尾では恐らく不足)。
^ JPL HORIZONS Web-Interface (2015年8月22日 Ver 3.9.8) 取得後 TT→UT 変換
^ NASA による ΔT の解説 と 計算式